2013年12月12日木曜日

Today show (2013/12/10) - Exclusive: Olympian Evan Lysacek: 'My road to Sochi ends here'

10日に放送されたToday showのインタビューをまとめた記事を訳します。


Olympian Evan Lysacek: 'My road to Sochi ends here'


American figure skater Evan Lysacek, a two-time U.S. champion and a 2010 Olympic gold medalist, told Matt Lauer on TODAY Tuesday that he will not attempt to qualify for the upcoming Winter Olympics in Sochi.

火曜のTodayで、2010年オリンピック金メダリストであり、二度の全米チャンピオンでもあるアメリカ人フィギュアスケーター、エヴァン・ライサチェックが、来るソチオリンピックの出場資格を得るための挑戦(試合出場)を行わない旨を、マット・ラウアーに打ち明けた。


"It's very difficult for me to say that, but my road to Sochi ends here,'' Lysacek said in an emotional interview.

感情に訴えるインタビューの中、ライサチェックは「言うのがとても辛いですが、僕のソチへの道はここまでなんです」と語っていた。


Lysacek, 28, last competed in the 2010 Olympics in Vancouver, but has since battled injuries. His last chance to qualify for January’s U.S. Championships would have been Dec. 18 at the Ukrainian open. Lysacek withdrew from a competition on Sept. 30 after tearing a labrum in his left hip on the ice. Before that, he battled a groin injury and a sports hernia. Despite his aggressive approach to treatment and physical therapy, the labrum injury proved to be too much to overcome in time to make a push for Sochi, becoming "unmanageable" in recent weeks, he said.

28歳のライサチェックが最後に試合に出場したのが2010年のバンクーバー五輪だが、その後の彼は長らく怪我と闘っていた。1月の(五輪選考会の)全米選手権に出場するための最後のチャンスは12月18日のウクライナ・オープンの予定だった。氷上で左股関節唇損傷を煩ってから、9月30日には別の試合を棄権しており、その前にも股関節の怪我とスポーツヘルニアに悩まされていた。治療と運動療法にも積極的に取り組んだにもかかわらず、関節唇の怪我はここ最近で手に負えないほど大きくなってしまい、ソチへ間に合わせるべく乗り越えることが出来ないことがわかったのだという。


"A lot of what played into that decision (to not attempt to qualify) was that my doctor warned me that if I continued to train with 100 percent certainty the (labrum) injury would get worse, the pain would get worse every single day and I could be doing permanent and severe damage," Lysacek told Lauer.

「今回の(五輪出場資格を得ることをあきらめる)決断に至るまで、頭の中で何度も繰り返されたのは、『もしこのままトレーニングを続ければ100%確実に(関節唇損傷の)怪我を悪化させ、痛みは日に日に強くなり、延々と続く深刻な損傷を与えてしまう可能性がある』という、ドクターの警告でした」


Still, he plans to return to figure skating.

それでも、彼はフィギュアスケートの世界に戻るつもりなのだという。


"This has been my whole life so...it's a difficult decision for sure,'' he told Lauer. "Right now my focus has to shift from training and preparing for Sochi to getting healthy and trying to heal this injury once and for all. The last several weeks have been so painful for me that I don't want those to be my last moments on the ice after such a great career. I love to represent my country, and I'm determined to be healthy and skate again and really be the one that decides when it's over."

「(スケートは)僕の人生そのものだったので・・・難しい決断であったことは確かです。今は焦点をトレーニングとソチ五輪への準備から、健康を取り戻し、この怪我から一旦完全に回復するということに変えなければなりません。ここ数週間は、素晴らしいキャリアの後に氷上での最後の瞬間をこんな状態で迎えたくなくて、本当につらかったです。国を代表することが本当に好きだから、健康な状態になって再び氷上に戻り、本当に終わったと言えるようになるまで続けようと決めています」


The decision was an emotional one as much as a physical one for Lysacek.

ライサチェックにとって、この決断は身体的な話であると同時に、精神面のことでもあったようだ。


“It was easy for me to make the decision and hide from it in a way because I went right from training to here,'' he told TODAY.com. "But being on the show this morning, seeing photos, talking to Matt about it, it’s difficult. It’s clear I have a lot to process. The future is all unknown.”

彼がToday.comに語ったところによると、「決断して、雲隠れしてしまうという点ではやりやすかったです。ここにだって、トレーニングの直後に来たわけですから。でも、いざ今朝の番組に出演して、写真を撮り、マットとこの件について話していたら、すごく大変で。まだ通過しなくてはならないものがたくさんあるのだと、はっきりしました。将来のことは、全くわからないです」ということだ。


The physical demands of figure skating at the Olympic level are rigorous, he told Lauer.

彼は、ラウアーにオリンピックレベルのフィギュアスケートにおける身体的要求は、非常に厳格なものだと話していた。


"The jumps and the physicality of the sport are incredible, and I think people don't know that,'' Lysacek said. "They think it looks like ballet, but really it is among the most difficult and physical sports in the world. The torque is immense. It's sometimes up to 100 times your body weight in torque. The training and the discipline that it takes are incredible, and people expect that to be an Olympic gold medalist you have to work hard and be dedicated, but the level of sacrifice and discipline to live that lifestyle are immense.

「この競技のジャンプや選手の体つきは本当に素晴らしいものですが、皆さんが(フィギュアスケートが本当はどんなものか)わかっているとは思いません。皆さんはバレエに似ていると思っているみたいですが、実際はこの世で最も難しく、荒々しい競技です。回転力は途方もないもので、回っている間に体重の100倍に跳ね上がるときもあります。信じられないほどのトレーニングと自制心を必要とし、人々にはオリンピックの金メダリストになることを期待されるので、一生懸命練習し、専念しなければなりません。ですが、オリンピックレベルでスケートに人生を捧げ、鍛錬する生活は、想像を絶するものなんです」


"I can't even put it into words, but it is what I love, and I've had some of the best moments of my life representing the United States. It's what gives me such pride."

「言葉で表すことさえできないけれど、こうした(スケーターとしての)人生こそ僕が愛するものなんです。アメリカ代表として出場することで、人生の中で最高の瞬間を何度も経験しました。スケートは、そういった誇りを与えてくれるんです」


Johnny Weir, a three-time U.S. national champion who took sixth in the 2010 Olympics, expressed his support for Lysacek on Tuesday. Weir, who announced his retirement from competitive skating in October, will be a figure skating analyst as part of NBC's Olympic coverage in Sochi.

2010年五輪6位で、三度の全米チャンピオンであるジョニー・ウィアーは、ライサチェックへの支持を表明した。(ウィアーは10月に競技スケートからの引退を発表し、ソチ五輪のNBCのフィギュアスケート解説役を務めることになっている)


Very proud of a great champion, @EvanLysacek and his graceful bow-out of the Sochi Olympics this morning on @TODAYshow.

「素晴らしいチャンピオンのエヴァン・ライサチェックと、今朝のToday showで彼が見せた潔いソチ五輪辞退に、心からの敬意を表します」


Between 2005 and 2010, Lysacek reached the podium in 20 of 22 events between the Olympics, world championships and major international competitions. His stretch of success was by far the best of any U.S. male figure skating competitor during that time or since. In August of 2012, Lysacek announced on TODAY that he planned to make a run at a spot in Sochi, which would have made him the first American male skater to try to defend his Olympic gold since Dick Button in 1952.

オリンピック、世界選手権、そして主要な国際大会において2005年から2010年の間に、ライサチェックは22回中20回、表彰台に上がった。彼の長く続いた成功は、彼と同世代、そしてそれ以前の男子フィギュアスケーターの中でも群を抜いて優れたものだった。2012年8月、ライサチェックはTodayでソチ五輪の代表の一人になるべく急いでいると話していた。(実現していれば、彼は1952年のディック・バトン以来のアメリカ人男子シングル連続金メダル獲得の挑戦者となっていたであろう)


Immediately after the Vancouver Olympics, Lysacek took some time off, joining the cast of "Dancing with the Stars," where he finished as a runner-up.

バンクーバー五輪の直後は、ライサチェックは休暇を少し取り、『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』にキャストとして出演し、2位となった。


Since making his decision, he's "beginning now just to come out of shock and start to process this," he said, adding that he'll lean on family and friends "a considerable amount."

今回の決断をしてからの心境については、「今まさに、ショックから抜け出す最初の地点にいて、気持ちの整理を始めるところです」と語り、今後は家族や友人が「とてつもなく」支えになってくれるだろう、と付け加えた。

2 件のコメント:

casaverde さんのコメント...

NHK杯の時はお世話になり、ありがとうございました。

エヴァンですが、怪我が想像以上に深刻なようで、この決断に至るまでの心中を察すると心が痛みます。
11月中旬にアイスネットワークのバイオにフリーの音楽として「サムソンとデリラ」、「ドンキホーテ」の両方が記載されたことから、取り合えず国際Bでは滑りなれた「サムソンとデリラ」でミニマムスコアクリアを目指していたのかもしれません。
今後については具体的なことは明言していませんが、今はショックが大きく何も考えられない状態のなのでは、という感じもします。
本人は当面治療に専念したいとのことですが、スポンサーやメディア関連で五輪関連の活動をすることはあるのでしょうか。。手術も視野に入れているようですので治療やリハビリの経過次第かもしれませんね。個人的にはしばらくそっとしておいてあげたいと思いますが。
今日は以前からの予定されていたアイスショーに顔出ししたようです。
とにかく今は怪我の回復を祈り、また元気な姿を見せてくれることを願うしかありませんね。

ところで、この写真で着ているのは「ブラック・スワン」の衣装なのでしょうか。
http://sports.yahoo.com/photos/usoc-team-usa-media-summit-photo-095313866--mls.html

Askarose さんのコメント...

casaverdeさま:

こんばんは、NHK杯のときは色々とありがとうございました!お会い出来て嬉しかったです。


エヴァンは、今回こんな形で断念することになってしまい・・・ファンの一人としても言葉がないです。国際B出場やプログラムに関しても、恐らくギリギリまで悩んでいたということなのでしょうね。

今後について、怪我の回復時期が見えない状態で、それでも「またスケートをやると決めた」という言葉に、強い覚悟を感じました。もし今の怪我が後遺症にならず、完全に回復できたなら、焦点が競技の方へ向かうのかなという気がしました。身体が満足に動いている内は、ショーで満足するタイプでもなさそうですし、、、(苦笑)

ただ、スポンサー契約上、治療に専念したくてもイベント等には参加するかもしれませんね。今回の件で、色々な方面から声をかけられることもあるでしょうし、それが少しでも気晴らしや慰めになってくれたら、と願います。手術やリハビリも、必要なだけじっくり取り組んでもらえたらと。そして元通りに滑れるようになるまで回復して、観客のいる氷上に戻って来てくれたら、これ以上のことはありません。


お写真の紹介、ありがとうございました! 確かに「ブラック・スワン」っぽいテイストですね。明らかにヴェラさんのデザインで(しかもタスキよりはマシ!)、黒くて、ああ、これがエヴァンだなと、少し笑ってしまいました。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...