2010年2月28日日曜日

icenetwork (2010/2/26) - Sleep is overrated when you are at the Olympics

ライサチェックは多忙のため睡眠時間が2時間しかとれないという
しんどいスケジュールのようです。

一方で世界選手権を欠場する来月以降は、
4月からのショーに向けて色々やりたいことがあるようです。
というわけで、icenetworkに出ていた記事
途中から訳してご紹介しましょう。


Lysacek -- who's carrying his gold medal in the back pocket of his Ralph Lauren jeans -- also has Stars on Ice, and a lot more, on his plate.

ラルフ・ローレンのジーンズの後ろのポケットに入れて金メダルを持ち運んでいるライサチェックは、スターズオンアイスと、それ以上にやるべきことを抱えている。

"I have a full media schedule when I get back home [to Los Angeles]," Lysacek, who has already appeared on Larry King Live, said.

「(ロサンゼルスの)家に戻ったら、取材の予定でいっぱいなんです」と、すでにラリー・キング・ライブに出演したライサチェックは話してくれた。

"It's helping me, I guess, allow it to sink in by doing interviews and talking about it and stuff, because honestly I keep pinching myself. It's been such a dream week and I'm kind of getting sad it's nearing it's end here, but it's been more than I've ever dreamed it would be."

「(取材は)役に立っていますよ。インタビューを行うことや、取材や物事について話すことによって、それを十分に理解できるようになっていると思います。実際、僕は自分をずっと窮地に追いやっているわけですから。夢のような一週間でしたし、僕はそれがここで終わりに近づいているのに悲しくなっています。だけど(この一週間は)僕が今まで夢見ていた以上のものでした」

Having already announced he will not defend his world title in Torino, the skater plans to focus on preparing a new show program.

すでに彼がトリノで世界選手権のタイトルを防衛しないことが発表され、彼は新しいショー用のプログラムの準備に集中するつもりだ。

"I'm hoping to spend the next month working on a new idea, trying to come up with something really cool," he said.

「来月は新しいアイディアに取り込むことや、すごくかっこいい何かを考え出すことに時間を使えたらいいなと思います」と彼は言う。

"[The tour] for me has just again, totally revitalized my love for skating. I can't think of a better way to celebrate than on the ice with my fans and with my skating family on the road."

「僕にとって(ツアーは)スケートへの愛情をまた、完全に高めてくれています。氷上で僕のファンといることや、僕のスケート・ファミリーとツアーをすること以上に素晴らしいお祝いの手段は考えられません」

There may be more feathers in the Olympic and world champion's future.

オリンピック、そして世界チャンピオンの将来には複数の衣装があるようだ。

"My short program here [choreographed by Lori Nichol to Firebird] was so special for me, such an emotional night, I think I'll do my short as well. So, I'll do two numbers."

「僕のここでのショートプログラム(ローリ・ニコルが振り付けした『火の鳥』)は本当に特別なもので、実に感動的な夜でした。僕は(ツアーで)ショートを同じくらい上手くやるつもりです。だから二つのプログラムをやることになりますね」

えええエキシビジョン

バンクーバーオリンピックのフィギュアスケート競技が終了し、
本日エキシビジョンが行われました。


うっかり酷いタイトルをこの記事につけてしまっていますが、
まー、その理由はご覧になった皆様であれば
どなたでもご理解していただけるのではないでしょうか(笑)
しかし、まさか今回のエキシビジョンの感想を書くにあたって
こんなに酷いタイトルをつけなくてはならないことになろうとは
全く予想しなかった。これもオリンピックの魔物の仕業!?


冒頭からこんな愚痴を言うくらい、
なんだかあっさりしすぎなエキシビジョンでしたねえ。
オリンピックなのにねえ・・・。

出場した選手の一人一人の感想を言うのも馬鹿馬鹿しいと思うくらい、
選手の輝きが殆ど感じられないエキシビジョン。
こんなふうにしかショーを開催できなかったのは
予算不足なのか、選手側の準備不足なのか、
何が原因なのかよくわからないけれども
普通はオリンピックのエキシビジョンって、
選手は普段やらないようなプログラムを演じたり、
ミュージシャンと生演奏で競演してみたり、
ありえない組み合わせでペア組んで踊ってみたり、
とにかく何かサプライズがあるわけなんですよ。
金メダリストにはアンコールがあって、2度登場したりね。
そして開催国地元のスケーターが色々出てきたりとかさ。
ところが、今回はそういったサプライズというものが
全くないというサプライズ
(苦笑)。
誰がこんな嫌なサプライズを期待しただろう・・・。


我らがライサチェックなんて、L.A.に戻ったときに
「火の鳥」を練習してきたわけですよ。
で、オープニングで火の鳥の衣装で出てきたけど
本人の出番のときはなぜかラプソディーに。なぜ!?
・・・多分、バンクーバーに戻ってから
「金メダリストにアンコールはないですよ」とか言われて
渋々どうするか考えた末に、そんなことになったのかな(苦笑)
本当はSPをやりたかったと思うんですが
(まだこのブログで紹介していない記事で
「『火の鳥』は自分にとって特別なプログラム」と語っていたのです)
一回しか出番がないのであれば、自動的にここで披露していない
ラプソディー・イン・ブルーをやる、ということになったのでしょう。

私はこのプログラムは、正直言ってそんなに好きでもなく
今回のエキシビジョンに相応しいかというとそうでもない気がしたけど
ただエヴァンが嬉しそうな表情で滑っているのが見られてハッピーだった。
そしてこれで今季見納めかと思うと、ただ寂しくて仕方が無い。
心の準備ができていなかったとはいえ・・・。
「私が次に彼のスケートを見られるのはいつになるだろう?」と
ただそれだけを考えてしまった。


以上、エキシビジョンの感想でした。
もう他に書くことなど何も思いつかないくらい、脱力してしまった・・・
いえ、選手達は皆さんとても素敵でしたけどね!

2010年2月27日土曜日

ラリー・キングの番組での映像

ラリー・キングのトーク番組にライサチェックがゲストとして
出演したときの様子が公開されています。

話の内容はオリンピック金メダルを獲得した感想、
四回転に挑まなかった理由、プルシェンコからの批判について、
それと金メダルそのものについて。
番組の中でラリー・キングが金メダルを触っていますが
なんだか本当にユニークな形で、ちょっと重そう。





この映像が置いてある記事に、
上記のインタビューで語られたコメントの一部が
ピックアップされているので、せっかくだからその部分は
訳してご紹介しましょう。


Lysacek has said that he looked up to Plushenko as a role model. He told Larry King "He's someone that I really look up to and have looked up to, and he's been a trail-blazer in the sport ... and I've tried really hard to not feel like it's a personal attack, but it's starting to feel that way."

ライサチェックはプルシェンコのことをロール・モデルとして尊敬していたと語った。彼はラリー・キングにこう言っている。「彼は僕がずっと尊敬していた人であり、(今も)心から尊敬している人です。彼はこの競技での先駆者だったのです。(※訳注:この中略された部分で、彼はプルシェンコのこの12年の功績を称えています)・・・だから僕は、それ(プルシェンコからの批判)が個人的な攻撃だと思わないようかなり努力しましたが、そのように感じるようになっています」

オリンピックのライサチェックへの評価など

バンクーバーオリンピックでのライサチェックの演技について
色々なスケーター、関係者、記者達などからコメントが出ましたが
今回は嬉しいものをご紹介します。


日本女子シングルスケーター達の一問一答(毎日新聞)
→美姫ちゃんが「エバンに感動した」と言ってくれています。
 現役のスケーターに言われるのはすごく嬉しい。


○4回転なき金メダルは妥当か? 論争を呼ぶプルシェンコの“異議”。(Number)
1ページ2ページ


ジェフリー・バトルの言いたい放題(←勝手に命名 笑)
→男子SPを見た彼の感想。
 ライサチェックについては1行とメダル予想の部分でしか
 言及していないけど、他のスケーターに対してかなりクールなことを
 わりと好き勝手に書いてくれています。さすがジェフ君!


あと、これはオリンピックの演技とは関係ないですが


リンクでも金 リンク外でも金 (ゲンダイネット)
→ナスティアちゃんとの交際報道についての日本語の記事です。
 そんなことよりも、うちのエヴァンさんがいつの間にか
 「スケート界のプリンス」になっていた・・・・!!!
 これはこのブログ始まって以来の大事件じゃないでしょうか(爆)
 いや、でも私、前から彼のこと「彼こそブラック・プリンスと名乗るに
 相応しい」だとか、「いっそのことエヴァン・ザ・ブラック(=エヴァン黒太子)と
 名乗ってみてはどうだろう」だとか、「自分がプレイしている某ゲームで
 ライサの名をつけたキャラクターを成長させて、
 どうにか『暗黒騎士』にできないか四苦八苦している」などと
 主張してきたので(←アホなファン丸出し)
 何とか「プリンス」には昇格できたみたいだからちょっと嬉しいんだぜ。
 だけどスケート界にプリンスなんて腐るほどいるのだから
 せっかくだから独自性を持たせるために
 「スケート界のブラック・プリンス」というキャッチコピーを
 どこかのテレビ局に期待したいです。テレ朝!頼んだぞ!(←頼むな)


以上、最後は演技に関係ない記事の紹介でした。

疑惑のEメール事件について

Numberの田村明子さんによるコラムにより
バンクーバーオリンピック直前に起こった
米国人ジャッジによるロビー活動が明かされています。


これにより、騒動のきっかけとなったインマン氏と
その親友で、ライサチェックの振付師であるローリ・ニコルが
疑惑の人になっているという状況のようです。

ただ、問題となったメールを受け取った人が
あの試合の審判に含まれていたのかどうかもわからないので
実際の試合に影響があったかどうかは、
これだけでは特に断定できないでしょう。

一方、文中で田村さんが指摘している通り、
ライサチェック自身がやましいことをしたわけではないけれど
プルシェンコにとってバンクーバーオリンピックは
北米のスケート関係者から全く歓迎されなかった試合であることは
どことなく伝わってきます。

そして田村さん自身もプルシェンコが勝利すべきだったと、
連覇は可能だったはずだと考えているのでしょう。
まあ、それはそれ。個人の意見ですし、
北米のジャーナリストやスケート関係者の事情を
何も知らない善良なファンが非難できることではない。

だけどライサチェックの関係者に、
そういう疑惑がある人が出たこと自体に関しては、
ファンの私にとって歓迎できない事態ではあります。
もっともローリーはパトリックのコーチでもあるので
ひょっとしたら彼女が勝たせたかったのはパトリックであって
ライサチェックはもう一つの駒、彼女にとって保険のような駒に
過ぎなかったのかもしれないけど、彼女が選手をそんなふうに
見る人とはあまり思えない、少なくともライサチェックの
彼女に対する言葉を思えば・・・彼女は選手に対して
親身になって振り付けを作る人のように見えるのですが。
ま、それと戦略はまた別なのかもしれないけれど
ライサチェックとフランク・キャロルがローリーに対して
厚い信頼関係があるのは紛れも無い事実です。

だからローリーに対する、こういう書かれ方は
正直言って気分の良いものではないですね。
まるで彼女が親友のジャッジに言って
騒ぎを引き起こしたかのような印象を与えるから。

仮にそれが事実であったとしても
審査に影響を与えたかどうかまで判断できない以上は
疑いが疑いとして大きくなるだけ。結果は覆らないし
北米のロシア嫌いも、韓国の日本嫌いのように
そう簡単に解決していく問題ではないでしょう。
フィギュアスケートに限らず、スポーツの世界に
国と国との関係や政治的な問題が介入することは
残念だけど、そう簡単にはなくならない。
アウェーの状況でもどうしても勝ちたいのであれば、
圧倒的な能力と戦術を持たなくてはいけないということは
どのスポーツのファンであっても知っていると思うのですが。


ライサチェックは彼の発揮できる能力を
あの大舞台で発揮して、最もそれが評価された。
彼がしたことはそれだけだっていうのに、
こんなにも舞台裏がどうの、採点がどうのと言われ、
私は彼が競技に戻ってくることはもう不可能なのではないかと
危惧しています。あるいは、北米のメディアやスケート関係者たちは
それを望んでいるのかもしれない。
勝ったまま、彼を選手として終わらせたいのかもしれない。
たとえそれが彼の望むことでないとしても、
賢い彼は、どういう去り方が最も良いのかを考慮した上で
自分の胸に問いかけることでしょう。
「俺はこの競技に対して何ができる? どんな可能性がある?
どんなふうに去っていけば、この競技のためになる?」と。
そのときの決断が、彼が心から望むものであることを
ただ願ってやみません。

私は、彼は選手としてきれいな形で終わらなくてもいいと思う。
いつか選手としてトップグループにいることが難しくなって
「金メダリストが落ちぶれて」って言われるようなことになっても
その先に彼の望むものがあるのであれば、それでいいのだと思う。
ただ彼から大好きなスケートを、競技を、こういった雑音によって
奪ってしまわないで欲しい。


周囲の雑音によって、彼がスケートへの愛情を失わないことを、
ファンはただ祈るしかありません。


田村さんは上記のような疑惑の記事を堂々と披露して、
他の雑誌のインタビューなどでは一体どんな言葉で
彼にインタビューしたのでしょうね?

次号のワールドフィギュアスケートが見物ですな。

ざっくりまとめて女子シングル感想

「悲劇とは、もっとも望んでした事が
もっとも望まない結果を引き起こす事」 - 木下順ニ



・・・「ローズさん、いきなりどうしちゃったの?」と
心配されそうな出だしで始まりましたが、上記の言葉を
引用した理由は後述するとして、バンクーバーオリンピックの
女子シングル感想を、超ざっくばらんに。


4年前と比べてレベルがものすごく上がった、これが第一印象。
表彰台3人以下の子達も皆才能があり、得点源になる技や
印象に残る表現力もあり、しかもそれらを大舞台で
出し切った選手が本当に多かった。素晴らしい試合だった。
このところ「女子シングルは出場する選手の一覧を見るだけで
誰が勝つか大体わかるからつまらん」などと言ってましたが
今回のオリンピックの女子シングルを見て
私のこのところ冷め始めていた、この競技が好きという気持ちが
再燃したように思いましたね・・・。
女子シングルっていいなって、改めて思った。
いや、力を全然出せなかった選手もいたんですがね、
特にカロちゃんとかカロちゃんとか、カロちゃんとかね(涙)

4年前、いやそれ以上前から知ってる選手が殆どの中、
彼女達の成長を最も感じた試合でした。
みんな上手くなったし、魅せるようになった。
長い時間をかけて、オリンピックに焦点を合わせて
きちんと実力をつけて・・・。
良い演技がたくさん見られて「オリンピック」っていいなと
すごく思いましたね。テレビで見ているだけで幸せだったけど
会場のお客さんはもっと幸せだったろうねと、
昨日妹と話していました。
名前を挙げたらキリがないし、私が細かく言うまでも無いけど
メダリスト以外では未来ちゃん、美姫ちゃん、ラウラ、こるぴん、
レイチェル、レオノワちゃん、マカロワちゃん、あっこちゃん、
彼女達の良い演技に本当に救われました!
思うように力を出せなかった他の選手達も
姿を見られただけで幾分ハッピーでした。
本当に彼女達の健闘を称えたいです。良い試合をありがとう。

そして、メダリスト達が彼女達以上に素晴らしかった。
ロシェットにはエヴァンさんもぐっときたようですし(本人のtwitterより)
私も会社だったけど涙出そうだった。
ユナちゃんはオリンピックに最高のコンディションで
最高のパフォーマンスを持ってきてくれた。何たる精神力!
この採点システムでどうジャンプを跳べば、あるいはどういうプログラムで
どういうつなぎの工夫をすれば点が取れるのか、
今後彼女は良い見本になっていくのだと思う。
フリー終了後に涙を見せるのもぐっときましたね。
真央ちゃんはトリプルアクセル3回成功&3回認定という
女子シングル未踏の領域に到達して、言葉が出ないくらい。
その代償として失った他のジャンプや技のキレを思うと悲しいけど
女子選手の運動能力の可能性において、やはり歴史を残した。
他でミスが出たこと、結果が1位でなかったことは悲しいと思うけど
彼女はもっと自分のやったことや、能力に誇りを持っていいし
他の選手達からの追撃をかわしての銀メダルは十分賞賛に値する。
日本側としてもメダルが獲れて万々歳・・・でもない・・・?


そう、日本中は悲しみに暮れているではないですか。
あんなに素晴らしい試合だったというのに。


そして女子シングル後の報道を見てなるほどと思った。
「涙の銀メダル」、この言葉が全てを物語っていた。
日本中で愛されている彼女の夢が叶わなかったのだから
そう報道されても仕方が無いとはわかっているけれど
あの試合では銀メダルだって相当な名誉に値すると思うぞ、と。
そんなふうに悲劇として扱わなくてもなあって。
悲しむことなど何もない、銀メダルが彼女の選手としての能力や
努力の結実を台無しにするものでは全く無い、
ただ、それは彼女自身が欲しいものではなかった。
彼女が望んだ結末ではなかった。
そのドラマに日本中が健闘を称え、彼女と共に悲しんでいる。


・・・で、冒頭の文章に思い至ったわけですよ。


彼女が誰よりも才能があって、誰よりも努力できる選手だということは
彼女のファンでなくとも、もはや知れ渡っていること。
その彼女の夢が叶わない、その結末に至ったプロセスや背景について
彼女と共に悲しんでいる人たちの胸に去来するものは何だろうか・・・?


以下、私の言葉では彼女のファンにとって
何の慰めにもならないかもしれないけど・・・


彼女にはこの四年間において、あらゆる戦い方の
可能性の選択肢があったと思う。
恐らく他の選手の誰よりも、選択肢の数には恵まれていたはず。
彼女が望めば、彼女の手元にない選択肢であっても
彼女の能力と努力をもってすれば、増やす事だって出来たはずだろう。
この試合を笑顔で終わる戦術はたくさんあったはずなんだ。


「スポーツが高度な技術よりも戦術を必要とするなら、
もはやスポーツではない」という馬鹿げた意見をどこかで見たことがある。
逆に私は聞きたい、戦術を全く必要としないスポーツが
オリンピックの競技にどれだけあるだろうか、と。
どの競技にもルールがあり、それで勝つための戦術があり、
選手達や彼らのチーム全体が考えて、個人の能力をどうプラスに生かして
勝てるシナリオを描いていくか必死で考えて、努力している。

だけど彼女と彼女のチームが描いたシナリオは
残念だけど勝つためにはあまりに弱弱しく見えた。
「スケート界の高難度の技を軽視の巨大な流れに
世界一の才能と努力を持つ女の子が必死で立ち向かっていく」
こういうシナリオは物語としては悲壮感たっぷりで
共感が得られやすく、人々の関心を惹きつけ、
それがハッピーエンドに終われば巨大なサクセスストーリーとして、
叶わなければ壮大な悲劇として、堂々たる結末となる。
だけど叶わなかったときに、一番悲しいのは
その先頭に立たされている彼女自身だということを目前にして、
私はこのシナリオを戦略とした彼女のチームを非難したい。
悲劇のヒロインに本人がなりたいならそれでも良かったでしょう、
でも昨日の彼女を見ていたら、そうだとは絶対に思えない。
「彼女をどうしたら笑顔で終わらせてあげられるか」、
彼女の周りで、それを真に考えてあげられる人はいなかったのだろうか。
「本人がやりたいようにやらせるのが一番いい」というのは
その結果が伴わなかったときに、周囲の人たちの言い訳にしかならない。


この「悲劇」のシナリオから、彼女自身が何を学ぶか、
ここからの4年間はそれにかかっていると思います。


彼女がやりたい技をやって、それでいて勝てるルートが
今までの4年間の中に必ずあったはず。
そして今度は、今回と同じ道を辿らないように
彼女のチームがよく学ばなければならないでしょう。


この記事を読んで気分を悪くされた方がいたらごめんなさい。
だけど私は、心から彼女を応援しています。
あんなにも才能があって、努力もできて、
誰からも愛されるし、支援の環境も整っているのに、
それでも勝てる選択肢を選べなかった、彼女の不器用さと運命に
心を痛めている一人であるということを理解していただければと思います。

2010年2月26日金曜日

ライサチェック、世界選手権を辞退の意向

世間は女子シングルで大荒れかもしれませんが
このブログは通常営業で(笑)今日もライサチェックのニュースから。

オリンピック優勝から約一週間、彼の世界選手権辞退の意向が
icenetworkで発表されました。その記事を、まず先に訳してご紹介します。
また今後の活動についても少し示唆されています。


Olympic champion Lysacek says goodbye for now


The weight of the literally and figuratively large Olympic gold medal gets lighter every day for figure skater Evan Lysacek.

文字通りに、そして比喩的にも大きなオリンピック金メダルの重さは、フィギュアスケーターのエヴァン・ライサチェックにとって毎日を明るくしている。

Maybe that's because he's still floating on air.

その理由は、おそらく彼はまだ気持ちを宙に浮かせているからなのだろう。

It's been a whirlwind week for Lysacek, who captured the Olympic gold medal at these Winter Games just one week ago in Vancouver. Following his strong performance which edged Russian favorite Evgeny Plushenko for the title, Lysacek did endless rounds of media interviews, from Oprah to Larry King to The Today Show and even returned home to Los Angeles for a couple of days.

ほんの一週間前にこのバンクーバー冬季オリンピックで金メダルを獲得したライサチェックには、めまぐるしい週だった。ロシアの有力候補エフゲニー・プルシェンコに小差で勝った彼の堅実な演技のあと、ライサチェックはオプラからラリー・キング、Today Showまで果てしなく続くメディアインタビューを行い、二日前にロサンゼルスの家に戻ることさえした。

Besides getting a rest in his own bed, what else did Lysacek do during his brief respite home?

その上、自分のベッドで休息をとり、彼の家での短い休みの間、ライサチェックは何をしていたのだろうか?

"I actually trained a bit for a couple of hours on Monday,'' Lysacek said. "I'm kind of worried that I'm going to have to do an encore [at the Olympic skating exhibition on Saturday] so I practiced my short program and did some run throughs.

「実際、月曜日は二時間少々の練習をしていました」とライサチェック。「アンコール(土曜日のオリンピックでのエキシビジョン)で何をやるべきか、ちょっと悩んでいるんです。それでショートプログラムを練習して、一通りの演技を何回かやりました」

"It was fun,'' he said. "I had a big smile on my face. It was a little weird because nobody was there. It was just me and a TV crew from NBC.''

「楽しかったですよ。大きな笑みを浮かべていました。ちょっと風変わりな感じでしたね、誰もその場にいなかったので。僕とNBCのテレビクルーだけだったんですよ」

Lysacek won't need to concern himself with technical marks for a while, however. The only performance he has left for this season is at the exhibition. In an interview with icenetwork.com Wednesday night during a reception from one of his sponsors, Coca-Cola, Lysacek confirmed he will not travel to Torino to compete in the World Championships next month.

しかしながらライサチェックはしばらくの間、彼自身の技術点について言及する必要はなくなるだろう。今シーズン、彼に残っている唯一の演技はエキシビジョンだけだ。水曜の夜、彼のスポンサーの一つ、コカコーラとのパーティーの最中に行われたicenetwork.comとのインタビューで、ライサチェックは来月の世界選手権で競技のためにトリノを訪れる予定はないと正式に発表した。

"I have decided that I will not be going to worlds,'' Lysacek said. "I still want to continue to compete, though.

「世界選手権には出場しないと決めました。ですが、まだ競技を続けたいとは思っています」

"I'm not afraid to lose,'' he added as he looked at the gold medal draped around his neck. "And nothing would tarnish this anyway. Regardless of medals, I still have so much to thrive on in the sport. I'm not ready to say goodbye.''

首にかけられた金メダルを見ながら、「僕は負けるのを恐れてはいません」と付け加えた。「どのみち、このメダルを曇らせるものは何もないでしょう。メダルのことはどうあれ、僕はこの競技でもっとうまくならなきゃいけないのです。まださよならを言う準備はできていません」

Lysacek's imminent withdrawal from the world championships opens up a spot for American Ryan Bradley to compete in Torino. Bradley placed fourth at the U.S. Championships last month in Spokane, Wash.

差し迫ったライサチェックの世界選手権の辞退は、アメリカのライアン・ブラッドレイがトリノで出場するために一枠を提供することになる。ブラッドレイは先月のワシントン州スポケーンでの全米選手権で4位となっている。

There has been much ado about the quad at these Olympics. Lysacek opted against trying a quad at these Games and came away with the gold medal. Plushenko landed a quad-triple and has been outspoken in his opinion that he that he should have won.
Lysacek said he is not ruling out the possibility of trying quads again but ruled out doing the quad toe.


今回のオリンピックにおいて四回転についての大きな騒動が生じている。ライサチェックは今回の試合で四回転への挑戦に背くことを選び、金メダルを連れ去った。プルシェンコは四回転-三回転を成功させ、自分が勝つべきだったという意見を率直に述べている。ライサチェックは再度四回転に挑戦する可能性を排除してはいないが、四回転トウループについてはそうすると述べた。

"I'm afraid of the toe,'' he said. "I don't want to break my foot. Maybe I could try the loop instead.''

「トウループは怖いのです」と彼は言う。「僕は足を骨折したくはありません。その代わり、ループに挑戦することになるでしょうね」

For the moment, whether or not he ever does a quad will not matter in the history books. He's now a part of an elite club that includes Americans Scott Hamilton, Brian Boitano, David and Hayes Jenkins and Dick Button. In the week since his victory in Vancouver, Lysacek said he has received congratulatory phone calls and emails from all of those living legends, in addition to messages from each one of the U.S. women's Olympic gold medalists.

当分の間は、彼が四回転をやるかどうかは歴史において問題にならないだろう。彼は今や、アメリカのスコット・ハミルトンやブライアン・ボイタノ、デヴィット&ヘイス・ジェンキンス、ディック・バトンを含むエリートクラブの一員なのだ。ライサチェックがバンクーバーで優勝してから一週間の間に、彼は生きた伝説である彼らの全員から電話やe-mailで祝福を受けたのだという。加えて、アメリカの女性オリンピック金メダリストたち一人一人からのメッセージも。

"Every single one,'' Lysacek said. "I've heard from Dorothy [Hamill], Sarah [Hughes], Tara [Lipinski], Carol Heiss, all of them, and it feels like I sort of had a piece of all of them with me when I skated.''

「誰も彼も、全員からですよ」とライサチェック。「ドロシー(ハミル)、サラ(ヒューズ)、タラ(リピンスキー)、キャロル・ヘイス、彼らの全員から連絡がありました。僕がスケートをしていたとき、一緒にいた彼ら全員の中の一員なんだというような気持ちになりました」

Following these Games, Lysacek plans to tour with Smucker's Stars on Ice. He also has an appearance booked with Ellen DeGeneres for her popular talk show.

この試合の後に、ライサチェックはスムッカーズ・スターズオンアイスのツアーを予定している。また、エレン・デジェネラスの人気トークショーへの出演の予定もある。

Bea Perez, the senior vice president of integrated marketing for Coca-Cola, said she couldn't be any happier having Lysacek as one of the company's sponsored Olympic athletes.

コカコーラのインテグレーテッド・マーケティングの上級副社長ビー・ペレツは、この会社の支援するオリンピックアスリートの一人にライサチェックがいることが、この上なく幸せだと話している。

"It's very special for us,'' Perez said moments before a chocolate cake frosted with Olympic rings and a gold medal was sliced in Lysacek's honor. "We've known Evan for five years and have been affiliated with him for the past year. We could see something special in Evan and our relationship wasn't contingent on him winning the gold medal.

「私達にとって本当に特別なことです」と、ライサチェックの表彰でオリンピックの輪と金メダルの形に粉砂糖が描かれたチョコレートケーキが切り分けられる前に、ペレスは言った。「私達は5年の間エヴァンを知っていて、この1年に彼と提携してきました。私達はエヴァンに特別な何かを見出すことができたのです。私達の関係は、彼が金メダルを獲ることが条件ではありませんでした」

"Winning the gold medal is the cherry on top of the sundae.''

「金メダルの獲得は、サンデーの上にあるチェリーのようなものです」

Perez said she and Lysacek plan to discuss new ways he can utilize his sponsorship connection with Coca-Cola in the future.

ペレスとライサチェックは、将来的に彼とコカコーラとの支援関係を役立たせる新たな方法について議論するつもりなのだと彼女は語る。

"We have to sit down and think about what he's trying to accomplish, but we do a lot with Boys and Girls Clubs, recycling initiatives, environmental projects and we'll work with him to get more specific,'' Perez said. "We look forward to working with him for a long time.''

「私達は彼が成し遂げようとしたことをじっくり考える必要があります。ですが、私達には多くのボーイズ・アンド・ガールズクラブや、リサイクル構想、環境プロジェクトがあるので、より具体的に彼と働くことになるでしょう。私達は彼と長い期間、共に活動することを楽しみにしています」


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(以下、雑感)

世界選手権辞退は、優勝した時点でそうなるだろうという気がしたので
意外なニュースではなかったです。
ただ、私ときたらオリンピックが始まる前から
さんざん「万が一、ライサが優勝したら・・・フフフ」などと
妄想を繰り広げていたというのに、この件については
すっかり忘れていたので、何とも言えない寂しさが、
今、胸からこみ上げてくる・・・といった感じです。
仮に優勝しなくてもいいからトリノまで現役でいてくれと思っていた頃もあったし
今シーズンの試合がオリンピックで見納めになるという心構えが
私の中に全くなかっただけに、気持ちに折り合いをつけるのは大変だけれど
どうにか乗り越えます。競技をすぐに辞めるつもりはないようだし。
四回転については、「俺の足はトウループだと疲労骨折するから
いつかループでやってみようと思うぜ」
という、
なんだかよく分からない発言ですけども(爆)
これで意地になって四回転ループを試合で成功させたら
この人は伝説になれるとちょっと思った・・・。
いや、これについては叶わない夢に終わっても誰も文句は言うまい。
で、これがサルコーじゃないのはサルコーが好きじゃないからなのだろうか(笑)


そしてもう一つ。

私ってば、エキシビジョンのことを殆ど考えてなくて、
妹に昨日「エヴァンさん、EXで何滑るの?」と聞かれて
「そういえば何だろう・・・全然考えてなかった」という発言で
ダメライサイドっぷりを披露してしまいました。何と言う大失態。
でも、この記事を見る感じだとエヴァンさんもアンコールまでは
考えてなかったっぽいですよね・・・(笑)
まあ、アンコールでSPを滑るのはアリじゃないでしょうか。
EXそのものが何を予定してるんだというところもありますが、
うーん、シナトラ? ラプソディー?
あるいは、(今のところ)幻になってるトゥーランドット?
いっそStrongerでも自分としては全然OKなんですけど、
サラ・ブライトマンがその辺にいるなら(←いないって)
タイム・トゥ・セイ・グッバイでも素敵かもしれないね~とか、
適当なことを言ってみる私・・・。
ま、当日のお楽しみで良いのではないでしょうか。
私は職場から見ることになるのかな?

2010年2月25日木曜日

フィギュアスケート ミュージックガイドブック

今日、楽譜を探しに行ったら
「フィギュアスケート ミュージックガイドブック」という名の
書籍を発見しました。(詳細はこのページでどうぞ)


名の知れた選手達のプログラムで使用されている楽曲を
より詳しく解説するという、ちょっと新しい試みがされています。
楽曲の背景だとか、選手たちがどう効果的に使っているのかなど
意外とマニアックな視点からプログラムが説明されているので
なかなか面白いです。オリンピック代表が確定する前に発売されたらしく
内容的にちょっと古いところがあるのは否定しませんが・・・。
で、オマケとして仮面舞踏会とかのピアノ譜がついてるけど
全然目を通さなかったので難易度やアレンジについては
申し訳ないけどノーコメントで!(=立ち読みで済ませた)
もっと早い時期に見つけていたら購入したかもしれないな。

選手達の説明も、事前に何も情報がなくてもわかりやすく、
非常に的確に、しかも嫌味の無い客観的なもので
オリンピックフィーバーで発行された中では優秀な方だと思います。
下手な専門誌よりも、ずっとフィギュアスケート初心者に
文句なしにお勧めできるといいますか・・・。
もちろん我らがライサチェックにもページが割かれてます。
ライサイドな人にとっては、わりと嬉しくなる書かれ方でしたので
興味のある方は本屋で探してみてくださいませ。
あるいは楽譜が置いてある楽器店とかの方が
見つけやすいかもしれません。楽譜扱いになってるかも。


何より、オリンピック前後のどんなライサチェックの記事よりも
事前に書かれたこの本での彼の説明の方がよほど慰めになると思った。
私も何だかんだで、結構傷ついてたみたいです・・・・(苦笑)
とりあえず、私が今朝書いた記事よりも
よほどライサチェックの今季のプログラムの音楽的ポイントを
短いながらもしっかり解説してあるので、一読の価値はあるかと。


以上、ちょっとした発見でした。

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(以下、日誌的なもの)

話は変わって、現在私は次のピアノのレッスンで
使う曲を探していて、楽譜屋で幾つかフィギュアスケートの曲を
ピアノアレンジにした曲集を見つけたんですが
どれもこれも曲のラインナップが被りすぎてて
何種類も売っている意味ない・・・(苦笑)
ラフマニノフの「鐘」はどれにも必ず原曲が収まってますね~。
あとドビュッシーの「月の光」も。
クラシックの原曲の楽譜なんてわざわざ収めなくたって
他のオーソドックスな曲集でいくらでも手に入るってのー!
そんなのよりもオーケストラの曲をアレンジしたやつだけ
まとめてくれよと思うんですが、そういうのはないし、
多少妥協して曲数が多く収録してあるものを覗いたら
編曲がやっつけ過ぎてイライラしたり・・・。
私、楽譜を見て頭でその曲を再現したときに
調が違うだけで楽譜を閉じるくらい短気なので、
やはりこういう曲集には期待すべきじゃなかったと、ちょっと後悔。

だけどね、私のピアノの先生が「スケートで使ってる音楽とかを
ピアノにした曲とか、たまにはいいんじゃないかしら~」とおっしゃるので
ちょっとその気になってたわけですよ(笑)。
んー、でも弾きたいと思うのが、アレンジされてる中では
「カルメン」しかなかった。それもメドレー。しかも調が違う。
アレンジは悪くないし、メドレーだから結構楽しいんですが
だったらカルメン組曲のピアノ編曲の普通の楽譜を買って
「闘牛士の歌」だけ弾いてても満足できるか?・・・・というわけで
結局何も買わないで帰路につきましたとさ。
でももう少し考えてみて、何もないのであれば「カルメン」の中から
一曲レッスンしてもらおうと思ってる。
多分それが、レッスンしてもらう最後の曲になるだろうから
選曲は今回ばかりは慎重にやりたい。
楽しんで弾ける曲がいいと思う、良い思い出がある曲が。

色々と区切りをつけなければならない中で、
ピアノは今年で20年にもなるから非常に感慨深いし
レッスンから離れるのはちょっとつらい。
ピアノがない家に住んでいたときでさえ、
学校のピアノで練習して、どーにか発表会に出たり、
何としてでもレッスンは続けてただけに・・・。
別にピアニストを目指したわけではないのに
なぜレッスンを続けてきたのか未だによくわからないけど
辞めようと一度も思わなかったということは、
多分ピアノを弾くのが心底好きなんだろうな。
これからそれを手放して長い時間が経って、
指が自由に鍵盤を動かなくなる頃に
初めて自分にとってそれが何であったのか
真に理解できるんだろうな。つらい道のりだぜ・・・!


ではまた。
明日はオリンピック女子の感想とか書くかもしれないので
ライサ情報ゼロだったらごめんなさい。

日本人記者から見たライサチェックと、音響的な話

今回のオリンピック男子シングルについて
日本人の記者の方が書いたコラムをご紹介します。
ライサチェックについて言及しているページのみ
リンクを貼っておきます。


2010バンクーバー冬季五輪、男子シングルショートプログラム(4)
「大舞台を楽しむ」
(nifty)

男子シングルフリー(4)「両刃の4回転」 (nifty)

○高橋のメダルは銅以上の価値あり。彼の勇気を日本人として誇りに思う。
(Number)

男子シングルフリー(10)エフゲニー・プルシェンコ2位  
「戦いに生きる男」(2)
(nifty)

男子シングルフリー(11)エフゲニー・プルシェンコ2位  
「戦いに生きる男」(3)
(nifty)


フィギュアスケートの場合、マイナースポーツということもあって
私たちファンが勝敗の原因や得点の出方に対して考察する場合は
専門で見ている記者はどう書いているか、という点を
参考にすることが多いと思います。少なくとも私はそうです。
ただし、それは競技の後すぐに日本語で読める場合は少なく
(特に海外選手の場合はそうですよね)
出たとしても、試合直後で記者自体が興奮して書いていたり
試合総括といった感じで大雑把にまとめられていたりで
結果的に後で発売される「ワールドフィギュアスケート」等の
雑誌でのレポートを待つことが多いです。
その方が書いている記者も落ち着いているし、まとめ方もよいので。
だけど今回はオリンピックということもあってか、
それなりに早く、読みごたえのある試合レポートや
コラムが出てきましたね。

それぞれの記者の見方や感じ方に違いはあれど、
どれにしても興味深いです。
ここに挙げた全てが冷静な記事とは言わないけれど。
ライサチェックのファンとしてはうれしい部分も
悲しくなる部分もありますが、それはそれということで
一応ご紹介しました。


個人的に一つ言いたいことがあるとすれば
ここで一番最初にリンクを貼った記事で言及されている
ライサチェックの「火の鳥」の音の親和性について、
あるいは彼自身の音の合わせ方について。
「火の鳥」については、最初曲が決まった段階で
「なんでそんな音に合わせにくい曲を・・・
っていうか、どーやって合わせるのさ」と思いましたが
作ってきたものを見て納得できました。
彼の場合は、あれで良いしあれがベストだと思ってます。
畳みかけるように曲が進む中で、主要なメロディーすべてに
体の動きを合わせるのは非常に難しいし
この曲を使った他の人のプログラムを見ても
そうだとよくわかる。今季はペアでもダンスでも、
女子シングルでもこの曲を使ったプログラムがあったけれど
どれもあまり音にうまく合わせているようには
(プログラムがそうなっているようには)見えなかった。
少なくとも今季のこの曲のプログラムの中では
一番合わせて作ってる方だと思いますね。
解説でもいつか佐野さんが褒めてたっけ。
中盤のサーキュラーは「ジャン!」の部分で
きっちり合わせることでメリハリをつけているのは言うまでもないし。
それに、後半のストレートラインなんかは
メロディー一つ一つに、実は足で合わせてるんですがね
(足の音が入ったものを見ればすぐわかる)。

これは個人的見解ですが、ライサチェック自身は、
ジェフリー・バトルやジェレミー・アボット、
あるいはジョニー・ウィアーのような
音に溶け込む、もっと言うと音楽の音符の一つになるような
表現手法の持ち主ではなく、どちらかというと彼が音楽に
合わせて動くことで、その音楽にドラマだとかメリハリを
つけるようなタイプだと思うんですね。
音響技師として例えて言うなら、主題のメロディーが一つあったとして
ジェフくんやアボット、ジョニーは楽器になって
曲と調和していくタイプ。彼らはそうやって音楽となって
主題以外のメロディーさえ奏でているような情感を生み出す。
ライサチェックの場合は、その主題と彼を合わせることで
音楽とは違うものを生み出していく。
動画に音楽を加えているようなイメージ。
主題に彼が混じることで、あるいは彼に音楽を加えることで、
新しい何かが生まれる、そういう感じですね。
私は音響技師として後者に近いことをしているから
ライサチェックというスケーターに対して、
自分が音で何か作品を作っているような感覚に近いものを感じて
ファンになった、というのは多分あると思う。
彼を初めて見たとき、理想の音源を作ったときのような
感覚と同じような興奮を感じたことは確かだったから。


・・・と、ここまで書いたところで
記事のことそっちのけで「ライサチェックと音楽」みたいな
講義的なテーマに移行していると気づいた(汗)
やっちまった! ついいつもの癖で・・・。

えー、大変失礼しました。
いつも独り言に付き合ってくれてどうもありがとうございます(汗)

2010年2月24日水曜日

people.com (2010/2/18) - 5 Things to Know About Olympic Skater Evan Lysacek

今回もピープル誌から。
少し前の記事ですがライサチェックはどんな人なのかを
彼について特に詳しくない人向けに書かれた内容です。
元彼女のタニスちゃんのコメントが光ってます(笑)


5 Things to Know About Olympic Skater Evan Lysacek


Evan Lysacek has turned into one of the stars of the Vancouver Olympics. On Thursday, the 2009 World Champion took the gold in men's figure skating. Here are five things you don't know about the athlete:

エヴァン・ライサチェックはバンクーバーオリンピックのスターの一人となった。木曜日に2009年世界チャンピオンはフィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得したのだ。この選手について、あなたが知らない5つの事柄を挙げてみよう。


1. Lysacek, 24, has always been a self-described "daredevil." He says, "I loved to go fast" – and he always has. At about age 6, he sped on his bike down a hill near his home in Naperville, Ill., fell and needed stitches to the head. He started skating at 8.

1.ライサチェック(24)は『無謀な奴』と常に自称してきた。彼が言うには「僕は速く走るのが大好きだったんです」とのことで、いつもそうしていたのだ。彼が6歳になる頃、イリノイ州ネイパービルの自宅近くの丘を自転車で突っ走って転倒し、頭を縫わなくてはならなかった。彼は8歳でスケートを始めた。

2. He used to date Tanith Belbin, part of the U.S. Olympic ice dancing team. She's rooming in Vancouver with Lysacek's rival Johnny Weir. When rooms were chosen, "it came down to me, Evan and Johnny," says Belbin with a laugh. "Do the math – Johnny and I got the suite.”

2.彼は以前、アメリカのオリンピックアイスダンスチームの一員であるタニス・ベルビンと交際していた。彼女はバンクーバーで、ライサチェックのライバルのジョニー・ウィアーと部屋を借りている。部屋が選出されたとき「それ(この部屋割り)は私とエヴァンとジョニーが原因なのよ」とベルビンは一笑して言った。「それで計算して・・・ジョニーと私はスイートルームを手に入れたってわけ」

3. He loves clubbing in L.A. with pals like Nicole Richie and Rachel Zoe.

3.彼はニコール・リッチーやレイチェル・ゾーイのような仲間とロサンゼルスのクラブに通うのが大のお気に入りだ。

4. His mom, Tanya, is in Vancouver but gets too nervous to watch her son in person. Instead, she cheers from in front of a TV back at the Procter & Gamble house set up for athletes' family members.

4.彼の母親であるターニャはバンクーバーにいたが、息子を生で観戦することにあまりに緊張してしまった。そのかわり、彼女は選手達の家族のために用意されたプロスター&ギャンブラーハウスに戻ってテレビの前で応援した。

5. For fun, Lysacek worships the sun – check out that tan – and likes to surf. As for his post-skating career? He's taking acting classes. "I've always been obsessed with movies," he says.

5.楽しみとして、ライサチェックは太陽を崇拝していて(あの日に焼けた肌を見てみるといい)、サーフィンを好んでいる。スケートのキャリアの後に関してはどうか? 彼は演劇の授業を受けている。「僕はいつも映画のことで頭が一杯なんです」と彼は語っている。


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(以下、色々ツッコミ)

私にとっての初耳は1番の子供の頃のエピソード。
自転車で下り坂を突っ走る子供、よくいますよねー、
私もまさにそうだったから気持ちがよくわかる(笑)

そして3番のクラブ通いの話には笑ってしまった。
っていうかこの人そんなに遊んでないと思うけど
これだけ読んでると派手な女友達連れて
遊び歩いてるようなイメージが出来ちゃう。報道って怖いわ・・・

それから5番の「太陽を崇拝している」っていう表現、すごいですよね(笑)
あまりに面白いので直訳しちゃったんですけど
うまく日本語に言い換えるとしたらどうなるだろう?
「日光浴が好きだ」とかになっちゃうのかな?
それだと普通すぎて面白くないですよねー、
ああ、気の利いた訳って素人には難しいものです。

そしてタニスちゃん、別れた男の話を
気軽にしてくれてありがとう(笑)
彼女はこういう気さくなところが良いですね!
ジョニーとのウキウキルームシェア生活はエンジョイできたかな?


以上、エヴァンさんについての小ネタをご紹介しました。

people.com (2010/2/22) - Evan Lysacek & Nastia Liukin Are Dating

ピープル誌にライサチェックとナスティア・リューキンの
交際報道が出ました!ヒュー!!


Evan Lysacek & Nastia Liukin Are Dating


On his way to becoming the first U.S. man to win figure skating gold in 22 years, Evan Lysacek had a little help from another Olympic gold medalist – gymnast Nastia Liukin.

22年ぶりのアメリカ人オリンピック金メダリストフィギュアスケート選手になる道のりで、エヴァン・ライサチェックはもう一人のオリンピック金メダリストから小さな支援を受けていた。その人物は、体操選手のナスティア・リューキンである。

The couple – who met in October 2008 in Rapid City, S.D., while performing on the NBC special Skating & Gymnastics Spectacular – have been dating since last summer, Liukin confirms to PEOPLE.

このカップルは2008年の10月、ラピッドシティーにおいて、NBCの特別番組「Skating & Gymnastics Spectacular」で出会い、昨年夏から交際しているのだとリューキンはピープル誌に語っている。

"We met a couple of years ago at a gymnastics and skating show," she says. "We've gotten to know each other really well and [are] able to connect because there's nothing like the Olympics. We both know what it takes to try for the ultimate dream of being an Olympic champion."

「私たちは2年前に体操とスケートのショーで出会ったの。お互いに良い知り合いになって、気持が通じるようになったのよ。その理由はオリンピック以外にないわ。オリンピックチャンピオンになるっていう究極の夢に挑戦するのがどんなことなのか、私たちは二人ともよくわかっているの」

The two attended the ESPYs together last July and the relationship picked up steam after that, they say.

二人は昨年7月にESPYs(アスリードアワード)に出席して、その後すぐに関係が発展したのだと彼らは言う。

In August, Lysacek went to Dallas to cheer on Liukin during her gymnastics comeback at the U.S. Nationals. "It was cool but nerve-racking watching her compete – to be on the balance beam like that? For me, it's easier to do it than watch it," says Lysacek, 24.

8月にライサチェックは、リューキンの全米選手権の復帰戦に彼女を応援しにダラスへ行った。「すごく面白かったけど、彼女の試合を見てると気が狂いそうになりました。あんなふうに平均台にいるんですよ!僕には、あれを見るよりは自分でやるほうが楽ですね」とライサチェック(24)。

The couple switched roles this week when Liukin, 20, traveled to Vancouver to root for Lysacek. "To see his dreams come true was amazing," Liukin says. "It was nice to be on other side of things and be the support system, but I was nervous."

今週、リューキン(20)がライサチェックを応援しにバンクーバーへ発ったとき、彼らの役割は逆になった。「彼の夢が実現する瞬間を見るのは最高だったわ!」とリューキン。

"She been so helpful to me," adds Lysacek. "She has been through it herself. If I'm having a bad day, she tells me to have faith and to keep going. Sometimes your support system has more faith in you than yourself. And when she tells me things are going to be fine, I really believe it."

「彼女は僕にとても協力的でした」とライサチェックは加えて言った。「彼女自身がずっとそうであってくれたんです。僕が酷い一日を送っていても、彼女は僕に自信を持ってやり続けるように言ってくれます。時には自分を支援してくれる人たちの方が、自分自身よりも自信を持っているものです。だから彼女がきっとうまくいくと言ってくれると、僕は心から信じることができるんです」

This week was no exception. After Lysacek's victory, the Russian delegation complained that silver medalist Evgeni Plushenko should have won because he completed a quadruple jump and Lysacek did not, even though the Olympic judges' scores revealed that Lysacek had the better all-around long program and superior jumps, spins and footwork to Plushenko.

今週も例外ではなかった。ライサチェックの優勝の後、ロシア代表チームはエフゲニー・プルシェンコが優勝すべきだと不満を訴えた。彼は四回転を成功させ、ライサチェックはそうしなかったというのがその理由だ。オリンピックの審判たちの得点表は、ライサチェックがプルシェンコよりも総合的に良いプログラムと優れたジャンプ、スピンを行ったと公開しているのだが。

"I think he's handling the controversy well," says Liukin, who lives in Dallas and travels to L.A. to visit Lysacek and work on business projects. "You work your hardest all year and when have something like that happen to you, it crushes you a little bit. Evan was a little upset, and I told him, 'You have worked your entire life and you have achieved the biggest reward in your sport, so enjoy every aspect of it.' "

「彼はあの論争に上手に対処していると思うわ」と、リューキンは語る。彼女はダラスに住んでるが、ライサチェックを訪ねて事業に取り組むためにロサンゼルスと行き来しているのだという。「一年中懸命に働いている中で、こういうことが自分の身にあったら少しは押し潰されるものよ。エヴァンは少し動揺していたから、私は彼にこう言ったわ。『あなたは人生全てにおいて努力してきて、自分の競技で最高の賞を勝ち取ったのよ。だから、このあらゆる状況を楽しまなくちゃ』って」

After Lysacek's win, they did. When they're together in L.A., says Liukin, "We hang out, go to dinner and movies, and lay low. We have similar personalities – we're both laid back."

ライサチェックの優勝の後、二人はそれを実行した。彼らがロサンゼルスで一緒にいるとき、リューキンが言うには「外に出て、夕食や映画に行って、おとなしくしてるわ。私たちは似たような性格なの。二人とも大らかなのよ」とのことだ。

In Vancouver, however, the couple have been going non-stop since Thursday night, when the celebration started at the USA House with friends, family and members of the USOC. On Saturday, they helped host a small gathering at the Procter and Gamble Family Home in Vancouver, which put on a birthday party for Lysacek's father, Don, and his uncle, who are twins.

しかしながらバンクーバーでは、二人は木曜の夜にUSAハウスで友人たちや家族、USOC(アメリカオリンピック委員会)のメンバー達との祝勝会が始まってから、ずっと休みがない状態だ。土曜日には、彼らはバンクーバーのプロクター&ギャンブル(P&G)ファミリー・ホームで小さな会合を開いた。そこでライサチェックの父のドンと、伯父の誕生日パーティー(彼らは双子なのだ)を開催したのである。


(おわり)


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(以下、独り言)

先日、タニスちゃんからもらった指輪をまだしている
記事に書かれたライサチェックですが(苦笑)、
フツーにナスティアちゃんと順調に交際しているようではないですか。
噂は聞いていたけど、インタビューでもタニスのことしゃべっちゃうし
実際のところどうなのよ?という感じだったんですよねえ。
プライベートのFacebookには別の子とのデート写真載せてるし(笑)。
(やはりあの写真は「過去の彼女との思い出」的な意味だったのか。
っていうかそんなの載せるなっての 笑)
しかし、指輪の話の記事が出てから一つ外しているのを見ると、
きっとナスティアちゃんにクロスチョップでも
お見舞いされたんじゃないかと思うんですが
(爆)。
っていうか私が彼女の立場だったら絶対そうしてる(笑)。

何にせよ、優勝したのに難しい立場になっている現状で
傍で支えてくれる子がいてちょっと安心してしまいました。
ひょっとしたら最近の彼の中で一番幸せな話題かもしれないぜ(笑)
しつこく四回転論争が繰り広げられていて、
ライサチェックへの批判が少なくはない中で
この記事を紹介するのは少し躊躇いがあったんですが
(また浮ついた男だと思われてもお気の毒なので)
今は女子シングルでみんなエヴァンさんのことなんて
特に気にしていないだろうと勝手に推測しつつ。
まあ本人たちが認めているのだし、悪いことではないから大丈夫よね!

あ、ちなみにこの報道が出てからナスティアちゃんが
アップしてくれたツーショット写真が、これ
こうして見ると、ごく普通の若いカップルじゃないですか!
エヴァンさんの地味さが生きてますね(←褒めてないぞ)♪


それより何より、エヴァンさんのお父さんって双子なんですって!?
そっちの方がよっぽど衝撃だわ!!(爆)
並んだ姿を想像して、巨人が二人いるのが目に浮かんでしまった・・・

2010年2月23日火曜日

プルシェンコ、抗議の意向。

銀メダリストとなったプルシェンコ選手が
採点結果に正式に抗議するという報道がありました(こちら)。


抗議することに対しては、私は特に意見はないですけど
一応、ライサチェックがその渦中にいるので当ブログとしては
スルーできない話題だと思って、あえてその記事を紹介しています。
彼の抗議によって、結果が覆されるということも
採点方法が大きく変わるということもないと思いますが
それがどのように行われるのか、というのは興味深いです。
抗議する相手は誰なのか? 審査員か、あるいはISU全体なのか?
書面上でのものなのか、抗議によって何を求めるのか、などなど。
また続報が出るかもしれないので、そのときは再度お伝えできればと。


また、これとはあまり関係がないですが
今朝Yahooのトップページを見たら
「男子フィギュアの金メダルにふさわしいのは?」という
意識調査のアンケートページが出来ていてビックリ。

・・・ええと、このページの存在云々よりもまず先に、
この意識調査の対象としてライサチェックとプルシェンコの
二人の名前が掲げられているのを見て、
「あら、エヴァンさんも有名になったわね~」と思った、
暢気なライサイドはワタクシでございます・・・(スミマセン)
いや、だって・・・あの空気だったエヴァンさんが
こんなふうにしてプルさんと二人で名前を出されるだなんて。
彼も出世したなあ、と、ニヨニヨしちゃったわけで・・・
ええそうです、私はダメライサイドです。ダメで悪いか!(←開き直るな)
おふざけは以上。


で、これについての本題ですが・・・。

正直、こういった意識調査が行われること自体が馬鹿馬鹿しいと思うし
これに面白がって投票する人の気持ちも理解できない。
少なくともスケートファンはこれに投票すべきではないと思う。
(もしこれを読んで下さっている方の中で、既に投票済みの方がいて、
気分を悪くされたらごめんなさい)
この結果でどちらが多く票を集めたところで、
二人にとって大きな名誉になるとは、私は決して思いません。


そして奇遇なことに、私は会社で「男子シングルの結果は順当なの?」
聞かれるという憂き目に遭いました。

そのとき私がどう答えたかは、言うまでも無いことです。

LAmag.com ライサチェックのLAでの生活

ライサチェックはロサンゼルスを拠点に練習しています。
今日は彼の日常生活で立ち寄るロサンゼルスのスポットについて
本人が説明している記事を訳して紹介します。


MY LA to Z : EVAN LYSACEK

US figure skater Evan Lysacek, who trains in El Segundo and makes Los Angeles his home, won an Olympic gold medal in Vancouver Thursday night. He told us how he keeps fit and healthy and where he has a little fun during those rare moments when he's not on skates.

エル・セグンドでトレーニングを行い、ロサンゼルスに住んでいるアメリカのフィギュアスケーター、エヴァン・ライサチェックは、木曜の夜にバンクーバーでオリンピック金メダルを獲得した。彼は我々にどのようにして元気と健康を維持しているのか、そして彼がスケートをしていない貴重な時間に、どこでちょっとした息抜きをしているのかを語ってくれた。


1.Joan's on Third
It’s easy for me to go there and grab anything. Joan (McNamara) is a good friend of mine, and her family runs it together. They are so nice, and they understand my diet. They’ll make me anything I need to accommodate my nutrition regimen. Usually, I’m in there at least once a day.


ここに来ることも、何か食べることも簡単なんです。ジョアンは僕の良い友人で、彼女の家族と一緒にこの店を経営しています。とてもいい人たちで、僕のダイエットをわかってくれているんです。彼らは僕の食事療法に合うものを作ってくれます。通常は、少なくとも一日に一回はここにいます。


2.The Strand, Manhattan Beach
In El Segundo, my training on the ice is indoors and it’s really cold and there are no windows, so I like to go outside and do a cross-training thing. I run from the Manhattan Beach Pier to the Hermosa Pier and back. It’s a nice run and it doesn’t take too long—I’m still doing my training, but I’m also having a Zen moment at the beach.


エル・セグンドでは、氷上でのトレーニングは室内で非常に寒い上に窓がないので、外に出てクロス・トレーニングをやるのが好きですね。マンハッタン・ビーチ・ピアからハモサ・ピアまで走って戻ってくるんです。いいランニングですよ。時間も長くかからないし、(そのランニングは)まだトレーニングの最中ですから。だけどビーチでは禅の時間も作っているんです。


3.Ralph Lauren
Ralph Lauren is one of my sponsors, so I’ve gotten to really know the West Hollywood store. It’s such a cool vibe there. It’s got a different atmosphere than the Rodeo Drive store and the staff has adopted that atmosphere. I’ll even stop in and say hi and hang out.


ラルフ・ローレンは僕のスポンサーの一つで、それでウェスト・ハリウッドストアと懇意になったんです。そこはとても洗練された雰囲気がありますよ。ロデオ・ドライブストアとは違った空気で、ここのスタッフがあの雰囲気を導入しているんです。ここに立ち止まって挨拶をしたり、入り浸ることさえしますよ。


4.Chateau Marmont
The service is impeccable, and they cater to your every need. I try to get in there a couple times a week when I’m in town. It feels like a home, especially if you come from another city and you’re working all the time. I can see why so many celebrities like it. I love going on the weekends for brunch and sitting outside on the patio in the sun, or sitting in the garden for dinner under the heat lamps. They have amazing frites.


ここのサービスは申し分ないし、必要としているものを全て満たしてくれるんです。街にいるときは、一週間に何回かここに来るようにしています。家にいるみたいな感じがするんです。特に他の街から来て、年がら年中働いているとね。多くの有名人がここを好む理由がわかります。週末は、太陽の下で外の中庭に座ってブランチをしたり、庭に座ってヒートランプの下で夕食を食べたりして時間を過ごすのが大好きなんです。すごく美味しいフライドポテトがあるんですよ。


5.Runyon Canyon
Hiking is great cross-training, and exercising while being outside for me is really great. The view is beautiful, and it’s not very strenuous.


ハイキングは素晴らしいクロストレーニングで、僕にとって外にいる間の運動はとても良いんです。眺めはきれいだし、(ここへのハイキングは)そんなに大変でもないですよ。


6.Maxfield
Sometimes I have had to get a last-minute skating costume, and they have such unique stuff there, and they are really, really helpful in picking something out. They know now that I’m a skater, and I’ll walk in and they’ll say, “What’s your music?” Or, I’ll say, “Oh no, I’m just trying to shop for myself today.” They have some obscure designers and things you wouldn’t really find anywhere else.


時々、時間ぎりぎりでスケートの衣装を作らなきゃならないときがあるんです。ここには個性的なものがあって、何かを探し出すのにとっても役に立つんですよ。店員の人たちは今や僕がスケーターだと知っているから、僕が歩いていると彼らは『音楽は何?』って聞いてきたり、僕も『参ったな、今日は自分用に探し物があるんですが』って言いますよ。彼らは無名のデザイナーを数人雇っていて、よそではとても見つけられないものを置いているんです。


7.Palihouse
My friend is a D.J. there sometimes, so when he’s there it’s fun to go, and he’ll be sitting in the lobby, and we can have drinks at the bar and the restaurant. A lot of times I can’t really go out because I don’t want to party and have to train the next day. At Palihouse I can have a quiet night with friends. I like that lounge atmosphere.


僕の友人はここで時々DJをしているんです。彼がいるときは行くと楽しいし、彼はロビーに座っていて、僕達はバーやレストランでお酒を飲めます。何度も足を運ぶことはできません、僕はパーティーには参加したくないし、次の日は練習をしなくてはいけないですから。パリハウスでは友人達と静かな夜を過ごすことができます。ここのゆったりした空気が好きなんです。


8.The Melrose Trading Post
I get all kinds of stuff. It’s really like a treasure-hunting kind of thing. I’ve gotten everything from furniture for my house to old books, to photos that someone has taken, to clothing. I’m inspired by so many things—if something catches my eye, I’ll just go for it. Usually, things are from $5 to $20, so it’s not like a huge splurge.


あらゆる種類のものをここで手に入れます。ほとんど宝探しみたいなものですね。家具から古い本、誰かが映っている写真、服まで全てをここで買いました。たくさんのものからアイディアを得るんです。何かが目に留まったら、すぐそこへ行きますね。ここで売っているものは、大体は5ドルから20ドルなので大きな贅沢ではないです。


9.The Hollywood Bowl
It’s outside, and just really a beautiful scene. I saw a symphony there with my coach. It was really good. You would think I would be more up on classical music.


ここは屋外で、本当に美しい場所です。ここでコーチと一緒にオーケストラを見ました。皆さん、僕がクラシック音楽をよく知ってるって思っているでしょうね!(訳注:実際には詳しくないそうです)


10.Taverna Tony’s
I’m Greek, so I love Greek food. My mom and my grandma both cook really delicious Greek food. It’s always nice for me to drive up to Malibu and hang out for the day with some friends, and we always have lunch or dinner at Taverna Tony’s. It’s really authentic and everything is homemade with amazing ingredients, so the taste is really like home cooking more than restaurant food. The atmosphere is great, too.


僕はギリシャ系だから、ギリシャの食べ物が大好きなんです。僕の母も祖母も、二人ともすごく美味しいギリシャの食事を作ってくれるんですよ。マリブに車で行って友達何人かと一緒に過ごすのはとてもいいですよ。僕らはいつもTaverna Tony’sでランチや夕食を食べるんです。正真正銘のものだし、全部素晴らしい材料での手作りなんですよ。だから味はレストランの食事より家での料理に似ていますね。ここの雰囲気も素晴らしいです。


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(以下、訳者補足&つぶやき)

ライサチェックがビーチで禅をしているって、
想像しただけで吹いちゃう・・・っていうか日本人でも
ビーチで禅なんてしないぞ!とツッコミたいですね。
(しかしアメリカではZENは一部で流行っているらしい。
なんか彼らにとってはZENってかっこいいらしいよ)

それにしてもエヴァンさん、L.A.での生活を相当エンジョイしてるようで
これを読んだだけで「L.A.って何だか面白そう!」って思います。
もし私がL.A.に行くなら、6と8のお店にぜひ行ってみたい。
というか6のお店の外観が謎すぎて個人的に超ツボにはまるんですが
(外観が気になる人は元記事を見てね)
9と10に関してはネタ切れしたんだろと言いたいところですけど
10の食事はアメリカにある店のわりには美味しそう(に見える)。

で、ギリシャ系という部分に最初「何で?お父さんはチェコ系じゃん」と
思ったんですけど、彼のお母さんはギリシャとイタリア、シリアの血統で
彼女が作る料理はギリシャ料理=ライサチェック家はギリシャ料理が
スタンダードになるわけですね。チェコではなくね(笑)
食べているものがギリシャ料理なら、自然とそういう意識になるものだと思い
多様な民族が移住して暮らしているアメリカ人ならではの感覚だなー、と。
確かに両親が違う民族なら、母親が作る料理のルーツに親しみを覚えるかも。
写真だけ見ると結構美味しそうに見えるけど実際はどうなんでしょう?
ギリシャの食事ってオリーブオイルたっぷりなイメージがあるのですが。


以上、ライサチェックのL.A.ライフをご紹介しました!

2010年2月22日月曜日

オリンピック男子シングル感想

オリンピック男子の結果が出て久しいのに、私ときたら
感想を一言も書いていないと今更気づいたんだぜ!(←マジ)


さすがに今、ライサチェックについて浮ついたコメントは
迂闊に書けないとはいえ(←空気を読みすぎて空回りするタイプ)
試合の感想くらいは残しても罰は当たらないよね・・・?
でも全員分はきついから、思ったところを何となく箇条書きで。


○「ジョニ子ーーっ!!」
・・・エンジェルの皆さん、失礼しました(笑)。
しかし、男子フリーの日、私は何度「ジョニ子ー!!」と
声援を送ったかわからない。そのくらい気持ち入りましたね。
彼はSP、フリー通して素晴らしかったし、
自分のやりたい演技を、あの場で出来た数少ない選手の一人。
何より4年前の彼を知ってる身としては、
彼は本当に強くなったと思いましたね・・・。良かったねジョニー。

○若手が大健闘
まず、エイドリアンが四回転を決めてクリーンに滑ったのには
涙が出ましたね。その前に滑っていたベルネルが四回転を決めても
他がグダグダで自爆していったというのもあったかもしれないけど。
アモディオくん、ミハルについても自国の先輩が自爆した後で
落ち着いて自分の演技に集中していたし。
タカヒコヅカの演技も見終わったときは涙腺が緩みました。
あのプログラムが、あの曲でなければいけなかった理由が
あのとき理解できたというか・・・。
パトリックもプレッシャーがきつい中、比較的クリーンにできたし
銀河点メーカーが十分健在だったことがわかって
私の中でますます怖い存在に(←それかよ)。
それ以外にも相変わらず爆弾コメントしかけてきますし、
(四回転を何故やらなきゃいけないのかわかりません、
というコメントには、悪いけど爆笑した。恐ろしい子・・・!)
今後とも色々な意味で見逃せない選手ですね。
彼らはみんなソチ世代として今後を引っ張っていく存在ですから
贔屓のオッサンたちが引退していった後はどんな戦いを見せるか
今から楽しみになってきました。
何だかんだで大技に挑戦しつつ、賢く得点を稼ごうとしているのが
見られるのは嬉しいです。オッサンたちはみんな極端なのよ(苦笑)

○ジュベたんに何が
直前に棄権するという情報も流れて、
一体何があったのやらと心配になったんですが・・・。
SPもフリーも、明らかに彼本来のものではなかった。
ただ、この場に向かうこの四年間の間、
どことなく彼は周囲に恵まれていないというか
心から信頼できるコーチや振付師に出会えていないような、
そういう印象を受けていたので、
やはり周囲と何かあったのかなとしか考えられない。
フランスのアイドル的存在として色々なプレッシャーもあったし
それで今まで思うようにならないことも多かったのかな・・・。
何にせよ、健全な状態でスケートのフィールドに戻ってきて欲しい。
オリンピックでの彼の姿は、あまりに悲しかった。
と同時に、「自国のアイドル」という扱いを受けている女子選手達も
何だか心配になってきてしまった。

○運のない彼
ノブナリンの靴紐事件には、ただただビックリして
本当に怪我でもしたのかと、ひたすら心配で。
でも「靴紐」だってわかったときには
「何と運のない・・・!」と同情してしまいました。
スケート靴を履いたことのない方にはわからないかもしれないけど
靴紐の結び方一つで、氷上での感覚って全然違うもので、
「この状態がベスト」というときに靴紐が切れてしまって
新たに紐を変えて結び直して、それで大丈夫かっていうと
全然大丈夫じゃないから。それに慣れるまで時間がかかる。
だから彼が「感覚を変えたくなかった」というのはよくわかる。
ましてジャンプとかスピンとか、難しい技をやるために
「これがベスト」と決めた感覚を直前に変えるなんて。
・・・そしてこれが試合で、しかもオリンピックのときに起こるなんて。
神様はあんまりな運命を彼に与えたものだと思った。
だけどそれ以外はクリーンな出来だったし
評価されるべきところは評価されての7位なら、悪くないと思う。
もっと上に行くチャンスはあったと思うけども。

○アボットくん・・・
アボット君はフリーの中盤から彼らしさが出せましたね。
序盤のジャンプ失敗がありながら、あの点数は
さすがの潜在能力の高さを思わせる(ガクガク)。
彼が大舞台でパーフェクトにやったら、
絶対に新記録を更新すると思うんですが
なかなかその瞬間がやってこないですね・・・。
ワールドがんばろう、ワールド。枠取ってね!

○ダイスケ銅メダルおめでとう!!
四回転のミス以外は素晴らしかったです。
彼ならこのミスがあっても優勝できるんじゃないかと思ったけど
後半の3-3のセカンドジャンプが回転不足で点が伸びなかった。
だけど表現に関しては、一番見せたいものが見せられたんじゃないかな。
演技構成点1位は納得です。良いものを見せてくれてありがとう!!

○何気に四回転を二度決めたステ様
さすがステ様は格が違う、トリプルアクセルを入れずに
四回転を二度入れて二度とも認定されるという能力の高さ。
細かい着氷ミスがあったとはいえ、怪我を抱えた中で
あれほどの技と表現力には魅了されますね~。
と同時に「フィギュアスケートっていいな」と、
彼を見て改めて思った。彼はいつもそう思わせてくれる。
ただ上手いだけじゃなくて、いつも魅せてくれるというか・・・。
今回はSP、フリーともに見ていて幸せな気分にしてくれる
プログラムで、あまり幸せな演技をした人がいなかった中、
非常に気持ちをやわらげてくれました。どうもありがとう。

○「儚い夢だった」
プルさんの演技中、私は何度もこうつぶやきました(苦笑)。
やはり彼はすごいですよ。弱点と言われていたつなぎを、
技と技の間隔をできるだけ狭めて、「間」を多くとることで
巧妙な振り付けを多く入れたり、ただ速くなりがちなステップを
わざとゆっくりやって動きを一つ一つ、じっくり見せたり。
このまま圧倒的な才能が、二度目の金メダルを獲るのかと
軽くため息がでましたね。ところが、そうならなかった。
しかしだ、ライサチェックが年月かけてじっくり上げていった
演技構成点と同じ点数を、あっさり出してしまうあたり
はやり彼の才能は世を圧倒するものなのだなと感心。。。
その後の態度といい、彼は何をしても目立つ人なのだと思いましたね。
ライサチェックが何をしても(しかも優れているにも関わらず)、
あまり際立たず、それほど印象に残らずに終わってしまうのとは違って。

○号泣したっていいじゃない、ライサイドだもの
一応、ライサチェックの演技終了間際から
号泣したということは書き残しておきます。
スケートを見てあんなふうに泣いたのは初めてだし
今後、二度とこういうことがあるかどうか。


さて、他にも感想が残ったスケーターはいますが
記憶がちょっとあやふやなのでこのあたりにしておきましょう。

ライサチェック優勝に関する日本語の記事その2

ライサチェックに関する日本語の記事を再びピックアップします。


五輪フィギュア 逆転Vのライサチェク、美にこだわり(毎日新聞)

【スポットライト】フィギュア男子 ライサチェク逆転V(産経新聞)

高橋大輔「メダル獲得は誇り」=フィギュア男子メダリストコメント
(スポーツナビ)

高橋らメダリストたちが「守った」もの=フィギュア男子(スポーツナビ)


三つ目はメダリストのコメントの日本語版。

四つ目はあの青嶋さんの書いたコラムです。
青嶋さんにはライサは軽薄な男だと思われてるみたいです(苦笑)。
ま、確かに他の男子フィギュアスケーターと比べたら
女の影がチラつく回数が多いのかもしれないけどさ。
(っていうか自分からタニスのことをしゃべり過ぎたのがマズかったな。
別れてもなお、インタビューで名前を出しちゃったり、
指輪をまだつけてるって記事が出回ったり、なんだかお気の毒。
こういうことに関してはこの人、ちょっと愚直かも)


そ れ に し て も だ ! (以下、全部愚痴)


ライサチェックについての記事が少ないのはいいとして、
ダイスケやプルさんの記事が多いのも別にいいとして、
問題は、プルさんの記事にコメント欄があるということ。
ライサイドがうっかり読むと、凹んで立ち直るのが大変っていうくらい
プルさんを支持する(それも大抵は女子絡みで)コメントが多くて
非常に危険になってるわけですよ。なんてこった。
ライサチェックの方にはコメント欄はないのにねえ(あっても絶対読まないけど)。

私はスケート絡みの論争については、もうずいぶん慣れてるから
その中に贔屓のライサチェックがいるのだとしても、それはそれ。
私には「この人のスケートが大好きだ」っていう確固たるものがあるから
否定的なコメントを見たところで「そういう人もいるよね」って感じで
受け流すことはできるけれど、そうでない人にとって
少なくとも今まではライサチェックに好感を持っていたり、
あるいはそれまで彼のことを何も知らなかったりする人たちが
そういった否定的なコメントを見たときに・・・
ひょっとしたら彼は嫌われてしまうのだろうか、そう思うとちょっとつらい。

あまりこの件に関して愚痴を言うつもりはないけれど
彼のスケートや彼の努力を知らずに、彼を悪く言われるのは
ファンとして気分を害することではあります。
まして、これまで彼を知ってもらおうと、
地道に努力してきた人間としてはね・・・。

私はファンとして彼に役に立つことが少しでも出来ただろうか?
彼の情報を伝えていくことが本当に正しいのだろうか?
私のやってきたことは、ひょっとしたら無駄だった・・・?


色々葛藤はありますが、私は強い気持ちを持って
ライサチェックを応援していくことに変わりはありません。

もしこのブログを読んでくださっているあなたが
ライサチェックのファンで、今回の騒動に少しでも傷ついていたなら
私達は傷つく必要も、憤る必要も、あるいは誰かを責める必要もなく、
ただ彼のスケートを、彼自身を誇りに思っていいのだと伝えたいです。
無論、他の選手を称えたっていい。誰のことも貶めなくていい。
彼の、そしてスケートの善良なファンであることが大切だと思います。


小うるさいこと書いてごめんなさい。
すぐ次の記事を書きますので、スルーしてください。

新聞各紙でのライサチェックの扱いについて。

なぜか三連休になってしまった週末を経て、ようやく仕事に戻ったローズです。


私、決してワーカホリックじゃないけど今回ばかりは早く職場に行きたかった。
試合観戦 → 余韻 → 仕事 が理想的なペースなのに
実際は試合観戦&余韻 → 余韻から現実へ → ただ現実へ という感じで
それなら三日目は仕事してた方が楽だったかな、と。

そして早く職場に行きたかった理由がもう一つ。
2月20日付の新聞を早くチェックしたかった。

私は一応メディア関係に勤めているので、大手の新聞は
大体会社でチェックできるという有難い身分でもあります。
今朝は早速、出勤してすぐに20日付の新聞を読み漁りました。


さて本題。ライサチェックの扱いはどうか?


何せ日本のエース、高橋大輔選手が銅メダルでしたから
基本的な報道はそちらが中心。それはいつものこと。
問題は世界選手権で優勝したときでさえ、写真入りの記事が
殆ど出なかった(←悲しいけど事実)ライサチェック。
果たして彼の扱いは・・・?

結論から言うと、全て写真入りで紹介されています。
記事や写真の大きさの違いはあれど、どこの新聞にも
ちゃんと彼の枠があって一安心。
最も大きいのは読売新聞の朝刊でした。
しかし、それでも日本人選手の扱いの大きさと比べたら、
あるいはプルシェンコのそれとは比較にならないくらい
控えめなものではありましたが。
まー、普段ファンの間でさえ「空気」「存在感がない」と
散々揶揄されている彼が、日本語の新聞に枠を作って
記事を書かれること自体が大ニュースですから(笑)

そういうわけで、一応は優勝者として取り上げられていて一安心。


さて、ライサチェック本人はバンクーバーから一旦
ロサンゼルスへ戻ったようです(本人のつぶやきより)。
エキシビジョンがあるので、またバンクーバーに発たなくては
ならないでしょうが、そんな長旅ではないですしね。
閉会式には出るのかどうかは何とも言えないですし、
今後はスケジュールが昨年以上にすさまじいものになると思われるので
トリノでの世界選手権の出場については難しいのが現実でしょうか。
うーん、個人的には世界選手権にも出場して欲しいと思っていただけに
そのあたりはとても気がかりです。
彼が競技を続ける気があるなら、出ておいた方がいいと思うけど
果たしてメディアがそれを許してくれるかどうか・・・。
続報を待つしかないですね、とりあえずは。


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(以下、ブログについての補足事項)

初めていらっしゃるお客様が多いようなので
一応、当ブログと管理者についての補足を。

当ブログは昨年2月からエヴァン・ライサチェックの情報を
中心に運営しています(それ以前はほぼ私の日記でした)。
時折、私の日記じみた内容やくだらない思いつきや
メールフォームからいただいたメッセージへの返信、
こっそりやっている二次創作との連動記事などが
書かれる場合もあります。その際はご了承ください。

それと、当ブログ管理者は仕事の都合上、
早起きをする生活を送っています。
当ブログの記事が、朝の4時台などに更新されることも
多々ありますので、もし頻繁にいらっしゃるようであれば
朝は狙い目かもしれません。

あるいは私の仕事の特質上や性質的な問題で
専門的な音響用語が飛び交うこともたまにあります。
そしてフィギュアスケートのプログラムにおける選曲や
音楽のつぎはぎに関して文句を言うことも多いです。
そのあたりは小うるさい専門家だと思って
スルーしていただけると大変助かります。


以上、補足でした。

FSOnlineによるライサチェックの写真

FigureSkatersOnlineがライサチェックの歴代の写真を
スライドショーとして1ページにしてくれています。

見たい方はこちらのリンクをクリック。


昔から彼を知っている方にとっては懐かしかったり、
最近になって彼を知った方にとっては新鮮だったりするでしょう。
私は直接テレビで見るようになったのは「カルメン」の頃からなので
それ以前は「若い~、かわいい~」と言った感じです。

注目すべきは、子供の頃から足だけ妙に長いということかな(笑)
そして一番派手な衣装が、3シーズン滑った「エスパーニャ・カーニ」の
闘牛士の衣装(しかも微妙にマイナーチェンジしている)というのが
この人らしいと言いますか・・・。
いわゆるボディスーツタイプの上下ともにピッチリしたものは
かの稲妻スーパーヒーロー(←ライサチェック初めての衣装)くらいですよね~。
で、タラソワ先生が作った08-09シーズンのやつは
やっぱり浮いてて、ちょっと痛々しい思い出が蘇ります・・・(笑)
で、オッサン・・・いやオトナになるにつれて
全身真っ黒がスタンダードになっているところにも注目。
そうです、この方は「ライサチェックといえば黒い」と言われるくらい
黒い衣装を、それも全身が黒い衣装を好んで着ている選手なのです。
ファンを長くやっていたら、逆に黒くない方が「どうしたの?」と
思うくらい、彼にとってのスタンダードは黒い衣装です。
で、真っ黒な衣装を並べて「これはカルメン、これはゾロ・・・」
などというようにプログラムと衣装が一致するようになったら
アナタも立派なライサイド(←ライササイドの略、すなわちライサファンということ)。


以上、写真を見ての考察でした。

2010年2月21日日曜日

CTVOlympics - Lysacek fury at 'bad loser' Plushenko

カナダのCTVでの記事を紹介します。
ライサチェックがプルシェンコを批判したという内容です。
批判というか、反論といった類のものですが・・・。
ともあれ、この記事の最後にライサチェックは競技の続行を示唆しています。


Lysacek fury at 'bad loser' Plushenko


Olympic champion Evan Lysacek on Friday criticized Evgeni Plushenko as a bad loser as the row over the men's figure skating final in Vancouver became increasingly bitter.

金曜日、オリンピックチャンピオンのエヴァン・ライサチェックは、バンクーバーでのフィギュアスケート男子シングル決勝が次第に苦々しいものになった論争と同様に負け惜しみを言うエフゲニー・プルシェンコを批判した。

Plushenko's second-place finish has even become political with Russian Prime Minister Vladimir Putin weighing in with his support for the defeated champion whose silver he said "was worth a gold medal."

プルシェンコの2位は、ロシアの首相であるウラジミール・プーチンと、彼が破れたチャンピオンの銀メダルに対して『金メダルの価値がある』と言ったという重みのある支援によって、すでに政治的なものになっている。

But Lysacek said he had been hurt by the criticism from a skater he had admired as a youngster.

しかしライサチェックは子供の頃から賞賛してきたスケーターからの批判によって傷ついたと語っている。

"I'm disappointed that someone who was a role model for me would take a hit at me at the greatest moment of my life," said the 24-year-old from Chicago.

「僕にとってロールモデルだった人が、僕の生涯の最高の瞬間に僕へのあてつけをして彼自身の評判を落とそうとしていることは残念です」とシカゴ出身の24歳は言った。

"Nobody likes to lose. It's a tough pill to swallow."

「誰も負けるのは好きではありません。とても辛いことですから」

Lysacek said that the Russian had however given him "a strong handshake, and said 'congratulations.'"

ライサチェックは、プルシェンコがそれでも彼に『しっかりした握手をして、おめでとうと言ってくれた』のだと語る。

Plushenko was sure he had successfully defended his title after opening with a tricky quadruple toeloop-triple toeloop combination.

プルシェンコは冒頭の巧妙な四回転トウループ・トリプルトウループのコンビネーションジャンプの後に、自身のタイトルを守るのに成功したと確信した。

But the judges preferred Lysacek's routine which did not include a quad.
The 27-year-old Russian expressed his dismay that a man without a quad was standing on the top of the podium.


だがジャッジは、四回転のないライサチェックの演技を選んだ。
27歳のプルシェンコは、四回転をやらない人物が表彰台のトップにいることの失望を表明した。

"To discredit the field: it's not right," said Lysacek.

「試合を傷つけることは、真っ当なことではありません」とライサチェック。

"The quad is just one of hundreds of elements in a four-minute programme. I'm surprised he puts so much emphasis on that one element."

「四回転ジャンプは4分のプログラムの中にある何百もの要素のうちの一つでしかありません。僕は彼がそれほど一つの要素に重点を置いていることに驚いています」

The American said that his rival, making his comeback after retiring for three years following his Turin Games success, may not have fully understood how the new system of judging worked.

ライサチェックは、プルシェンコがトリノオリンピックの成功の後の三年の引退から復帰するにあたって、新採点システムがどのように作用するか完全に理解していなかったのかもしれないと語った。

"Anybody arguing with these scores doesn't really understand the system," he said. "This event was really exceptionally judged. I can't imagine the outcome being any different.

「この採点と論争をしている人は皆、このシステムを真に理解していません」とライサチェック。「このイベントは特にしっかりと採点されていました。この結果がどう違うのか想像できません」

"Maybe Plushenko, Stephane (Lambiel) and Patrick (Chan) got different information about what the judges would be looking for."

「おそらくプルシェンコ、ステファン(ランビエール)、パトリック(チャン)はジャッジが何を求めているかについてそれぞれ異なる情報を得たことでしょう」

He defended his program amid criticism he played it safe.

彼は、安全に演じたと批判の渦中にあるプログラムについても弁護した。

"If you're putting stuff in your routine that you're not 100 percent sure of, I'm not sure why you'd do that at the Olympic Games.

「仮に100パーセントの自信がないプログラムの中に要素を詰め込むとしたら、なぜオリンピックでそうするのかわかりませんね」

"I don't know why any coach would ask that of his athlete. I completely trusted my coach. I never had any single doubt."

「コーチ達が、自分の教え子にそういったことを要求しようとする理由もわかりません。僕は自分のコーチを完全に信頼しています。一つの疑いも持ったことがありません」

Lysacek said he said he was undecided about defending his world title in Turin next month.

ライサチェックは来月のトリノでのワールドタイトルの防衛について、まだ決めていないのだと言った。

"I'm not sure about the worlds. As for the 2014 Games, I don't think they'd be happy to see me, to be quite honest," he said.

「世界選手権についてはわかりません。2014年のオリンピックのときには、率直に言って彼らが僕に会って嬉しいとは思いませんね」

"I do plan to continue competing. I can't imagine my life without skating. I can't see giving it up yet."

「競技は続ける予定でいます。スケートがない僕の人生は想像できません。まだ諦めるなんて考えられませんよ」

icenetwork (2010/2/20) - Lysacek waves off criticism from Russian Federation

icenetworkに掲載されていた記事です。
ライサチェックへの批判、賞賛の両方が様々なスケート界の
有名人によって語られています。


Lysacek waves off criticism from Russian Federation


Evan Lysacek hadn't slept a wink.

エヴァン・ライサチェックは一睡もしなかった。

He had officials escorting him from one interview session to another, and he still had no idea what that Olympic gold medal was doing around his neck.

次から次へと公式なインタビューがあり、彼はオリンピックの金メダルが首にかけられていることもまだ実感にないのだという。

But, he was well aware he was in the midst of a controversy.

しかし彼は自身が議論の中心にいるのだと十分承知していた。

Lysacek, who became the first American since 1988 to capture the men's figure skating gold medal in the Olympics, had dethroned defending Olympic champion Evgeni Plushenko.

ライサチェックは1988年以来の金メダルを獲得したアメリカ人選手となり、前チャンピオンであるエフゲニー・プルシェンコから王者の座を奪った。

And since Plushenko had landed a quad and Lysacek hadn't, Russian skating officials in Vancouver were none too pleased.

プルシェンコが四回転を着氷した一方でライサチェックはそうではなかったため、バンクーバーでのロシアのスケート関係者たちは少しも喜ばなかった。

Plushenko said that he thought he had won and even motioned that his spot was on the top of the medal podium. Over in Moscow, even Russian Prime Minister Vladimir Putin chimed in with his displeasure.

プルシェンコは彼自身が勝利し、彼の立つ場所は表彰台のトップだということを示したとさえ話している。モスクワではロシアの首相のウラジミール・プーチンでさえも彼の不満に同意している。

Lysacek, meanwhile, seemed to take it all in stride.

その一方で、ライサチェックはそれらを全て受け流しているように見えた。

After all, he is the Olympic champion.

どのみち、彼はオリンピックチャンピオンなのだ。

"I guess I was a little disappointed that someone who was my role model would take a hit at me in probably one of the most special moments of my life that I'll never forget, regardless of what anyone said there,'' Lysacek said. "For him to discredit the field is not right, it's probably the strongest field there has ever been.''

「僕は自分のロールモデルだった人が、僕の人生において誰が何を言おうと決して忘れることのない最も特別な一場面で、僕へのあてつけで評判を落とそうとしていることに少し気落ちしたようです」とライサチェック。「彼にとって、この試合を傷つけることは真っ当ではありません。おそらく今までの中でもっとも激しい試合だったのですから」

Lysacek added that he could sympathize with Plushenko's emotions, noting that losing is always "a tough pill to swallow.''

ライサチェックは、自分はプルシェンコの気持ちを察することができるとも付け加えた。負けることはいつも『非常に辛いもの』だと言及しつつ。

The victory marked the first time since 1988 that a member of the Russian Federation or Unified Team had not won skating's top prize. Plushenko, who had earned a silver behind compatriot Alexei Yagudin in 2002 and claimed the gold medal in 2006, entered these Olympics as the heavy favorite for gold. Even though he had taken three-and-a-half years off from competitive skating, he returned this season showing he was more than ready to return.

ロシア連邦の一員、あるいはチーム全体がスケートの表彰台のトップにならなかったこの勝利は、実に1988年以来のことだった。プルシェンコは2002年に同国のアレクセイ・ヤグディンに次いで銀メダルを獲得し、2006年に金メダルを得た。また、これらのオリンピックには金メダルの最有力候補として出場していたのだ。彼は三年半もの間競技のスケートから遠ざかっていたにも関わらず、今シーズンに単に戻ってくる準備が出来ているだけではないと示しながら、再び現れた。

Plushenko won the short program but his free skate, even with a quad, wasn't sharp. He struggled with his spins and did more hip grinding and blowing kisses than actual transitions and footwork.

プルシェンコはショートプログラムでは勝ったが、フリースケーティングでは四回転があったとはいえ、切れ味がなかった。彼はスピンで苦戦し、実際のつなぎやステップよりも腰を振って投げキッスを多くやってのけた。

Lysacek, who skated conservatively but landed eight triples, wound up defeating Plushenko by 1.31 points. Lysacek said that Plushenko congratulated him and gave him a "good, strong handshake,'' and praised Plushenko for his three Olympic medals. He also noted that they have competed against each other for years and toured together and that he has always respected him.

ライサチェックは控えめに滑ったが、8つのトリプルジャンプを着氷し、最終的にプルシェンコを1.31点で上回った。ライサチェックはプルシェンコが彼を祝福し、『しっかりした良い握手』を交わして、彼自身もプルシェンコの3つ目のオリンピックのメダルを称えたと語っている。彼は、自分達はお互いに何年も競い合い、共に遠征していて、いつもプルシェンコを尊敬していたとも付け加えた。

Although Plushenko might not have shown any animosity toward Lysacek personally, he and his longtime coach, Alexei Mishin, made it abundantly clear to the media that they were not pleased with the outcome.

プルシェンコはライサチェックに大して個人的な敵意を示さなかったかもしれないが、彼と彼のコーチであるアレクセイ・ミーシンは自分達がこの結果に対して喜んでいないということをメディアに強く示した。

"Any judge who thinks this is the right champion is a Cyclops," Mishin told reporters. "Without the quad, there is no difference between the men's competition and the women's. Why not let them skate together? Why not have it as a unisex competition in the Olympics?"

「ジャッジは皆、正当なチャンピオンがあのサイクロプス(訳注:ギリシャ神話に出てくる巨人)だと考えているようですね」とミーシンは記者に言った。「四回転がなければ、男子の試合と女子の試合に差はありませんよ。それなら、どうして共に滑らせようとしないのでしょう? なぜオリンピックで男女共同の試合を行わないのでしょうね?」

Although reaction from the Russians has been fierce, reaction from America's top skaters has been supportive.

ロシア人たちの反応は凄まじいが、アメリカのトップスケーター達からの反応は協力的であった。

Brian Boitano, who had been the last U.S. man to win the Olympic gold medal until Lysacek came along Thursday night, was in the stands in the Pacific Coliseum to witness Olympic history. Both Boitano and Lysacek won their gold medals on Canadian soil, with Boitano winning in Calgary and Lysacek in Vancouver.

ライサチェックが木曜の夜に勝つまで、最後のアメリカ人男子シングルオリンピック金メダリストだったブライアン・ボイタノはオリンピックの歴史的瞬間に立ち会うためにパシフィック・コロシアムの中にいた。ボイタノとライサチェック、彼らの金メダルは両方ともカナダの地で勝ち取ったものだ。ボイタノはカルガリーで優勝し、ライサチェックはバンクーバーで勝利した。

"Evan really deserved it,'' Boitano said. "He was mentally strong, and he was flawless.''

「エヴァンは実に金メダルに相応しいよ」とボイタノは言う。「彼は精神的に強かったし、完璧だった」

Another American champion in the crowd was Michelle Kwan, who has been in Vancouver working with ABC-TV. A longtime friend of Lysacek's, Kwan said his performance moved her to tears.

観客の中にいたもう一人のアメリカ人チャンピオンはミシェル・クワンである。彼女はバンクーバーでABC-TVの仕事をしていた。ライサチェックの長い間の友人であるクワンは、彼の演技に涙したと言う。

"He was the first person I ever saw skating that made me tear up,'' Kwan said.

「今までスケートを見て、私が泣いたのは彼が初めてよ」とクワンは語った。

Kwan also trained with Lysacek's coach, Frank Carroll, and was happy that Lysacek could help Carroll achieve his longtime dream of coaching an Olympic gold medalist. Carroll, who is coaching at his 10th Olympics, had come close to gold before. In 1980, Linda Fratianne settled for silver. Eighteen years later, in Nagano, Kwan also garnered a silver.

クワンはライサチェックのコーチであるフランク・キャロルと練習していたこともあって、ライサチェックがキャロルの『オリンピックの金メダリストを育てる』という長い間の夢を実現させたことがとても嬉しかったのである。キャロルは指導して10回目のオリンピックとなるが、彼は以前に金メダルに近づいたことがある。1980年のリンダ・フラチアニが銀メダルとなった。18年後、長野でクワンも銀メダルを獲得した。

"I'm thrilled beyond words,'' Kwan said. "I texted him. It's great to see a friend so happy.''

「言葉では言い表せないくらい嬉しかったわ」とクワン。「彼にメールしたの。『友人がとても幸せなのを見るのって最高よ』ってね」

Tim Goebel, who is finishing up his studies at Columbia, also trained with Carroll. Under Carroll's guidance, Goebel earned a bronze medal at the 2002 Olympic Winter Games in Salt Lake City.

コロンビアで研究を仕上げつつあるティム・ゲーブルもかつてキャロルと練習していた。キャロルの指導の下で、ゲーブルは2002年のソルトレイクシティ冬季オリンピックで銅メダルを獲得している。

"Frank is a master at preparing his students to skate their best performances when it counts the most,'' Goebel said. "His contributions to the sport are remarkable, and I am very happy for him to have realized his dream of coaching an Olympic gold medalist. It is well deserved.

「フランクは自分の教え子に、最もここぞという時にベストのスケートを用意させる達人なんです」と、ゲーブル。「この競技への彼の貢献は並外れています。彼の『オリンピックの金メダリストを育てる』という夢が叶って、本当に嬉しいです。十分それに値すると思います」

"Evan was fantastic. It was great to see one of our guys on top of the podium.''

「エヴァンは素晴らしかった。僕達の仲間の一人が表彰台のトップに立っているのを見るのはすごく嬉しいことだよ」

Carol Heiss Jenkins, the 1960 Olympic champion, watched the men's free skate with her husband, 1956 Olympic gold medalist, Hayes, on TV in their home in Cleveland. As soon as the scores were announced, Heiss Jenkins said she turned to Hayes and said, "We've got to contact Evan and welcome him to the gold-medal club.

1960年のオリンピック・チャンピオンであるキャロル・ヘイス・ジェンキンスは男子シングルのフリーを夫である1956年のオリンピック金メダリストであるヘイスと、クリーブランドにある彼らの家でテレビで観戦した。得点が発表されるとすぐに、ジェンキンスは夫に「私達はエヴァンにすでに連絡を取り付けているわね。金メダルクラブに歓迎しなくちゃ」と言った。

"Then I said, 'I am so happy for Frank. I've probably known him since I was 11 or 12 years old, since we both competed in the East. He's been through so much and has had so many wonderful skaters. I'm just so happy because it couldn't have happened to a more wonderful person.''

「そのとき私はこう言ったの。『フランクと同じくらい嬉しいわ。彼のことを11歳か12歳の頃から知っているから。まだ私達が二人とも東部で試合に出ていた頃よ。彼は長いこと教えてきて、素晴らしいスケーターをたくさん指導してきたの。あんな素晴らしい人に今までこんな出来事がなかったから、とにかく嬉しいのよ」

When Lysacek was at the U.S. Championships last month in Spokane, Wash., he took particular attention to the celebration of America's Olympic gold medalists. All 12 of them, from Dick Button to Sarah Hughes, were in attendance.

先月、ワシントン州スポケーンでの全米選手権にライサチェックが出場したとき、彼はアメリカのオリンピック金メダリストの祝典に特別な関心を引いた。彼ら12人全員、ディック・バトンからサラ・ヒューズまで出席していたのだ。

Now he's part of that group.

今や、彼はあのグループの一員なのだ。

He's just now soaking that in.

ちょうどそれに頭から浸かっているところである。

When asked if he realized he was indeed the Olympic champion when he awoke this morning, Lysacek replied, "Uhhh ... I haven't gone to sleep yet.''

今朝(2月19日)、目覚めたときに実際にオリンピックチャンピオンになった実感が沸いたかどうか聞かれ、ライサチェックはこう答えた。「うーん・・・まだ眠っていないんです」

Lysacek is in such an Olympic daze that he couldn't say for certain whether he will compete next month at the World Championships in Torino.

ライサチェックはオリンピックでぼんやりしている状態に陥っていて、来月のトリノでの世界選手権に出場するかどうか確実なことは言えないのだという。

Nor could he even think about competing in the next Olympic Winter Games. Conveniently, those Games will be held in Sochi.

また、ソチで開催される次の冬季オリンピックに出場することについてもまだ考えられないそうだ。

He does know, however, what his reception would be like in Russia.

しかしながら、彼の反響がロシアでどのようなものであるか彼は理解している。

"I don't think they'd like to see me,'' Lysacek said.

「彼らが僕を見たいとは思いませんね」


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(以下、一応ファンとしてのコメント)

ミーシン先生のサイクロプスの例えには脱力してしまった。
ロシアの方は物騒な表現をするのね・・・。
そりゃー、確かにライサチェックは大きいですけれども
何もそんなふうに例えなくたって・・・。
妹は「せめて黒トッポなら笑えるのに」とか言ってるけど
そういう問題でもないと思うぞ。


それはともかく・・・


これほどスケート関係者やスケートファンから賛否両論がある中、
ライサチェックのオリンピック優勝について
ファンとして浮かれたコメントをブログに綴ったり、
美辞麗句で彼がどれほど素晴らしい選手か称えたり、
あるいはミーシン先生のような意見を持つ人たちに
真っ向から反論するような内容を書いたりすることは
正直言って彼のファンである自分にも、またライサチェック自身にも
得には絶対にならないということを私はよく理解しています。

また、彼がオリンピックでどうであったかは皆さんご存知のはずですし
彼がスケーターとして今までどういう経緯を経てきたのか、
あるいは彼自身がどういう人物であるのか、
どういう考えをもってスケートをやってきたのかについては
私がこのブログで紹介している記事やコメントを読むだけで
ある程度はご理解していただけると考えています。

もしこのブログが、エヴァン・ライサチェックについて知りたいと思う方に
少しでもお役に立てるのであれば、これ以上のことはありません。


そして私が今、このブログに書ける彼へのファンとしての思いは、
先に書いた「心からおめでとう」、その一言に尽きます。
それ以上のことは、彼が競技を去るときに書いても遅くはないでしょう。


というわけで、今後ともだらだらライサチェックの情報を綴っていきます。
オリンピックで彼のファンになった方、あるいは前からファンの方、
そしてお馴染みの皆様、これからもどうぞ当ブログをご贔屓に!

エヴァン・ライサチェックと邪眼のネックレス

今回はライサチェックに関する小ネタを。
記事のタイトルはハリー・ポッターっぽくしてみようとしたけど
出来なかった名残り(←意味ないよ!)。


まずはこの記事。ライサチェックのラッキー・チャームについて書いてあります。


彼がラッキー・チャームとして身につけているものは
「ギリシャ正教の十字架」「稲妻のネックレス」「ハムサのネックレス」だそうで。
正教会の十字架に関してはファンなら大体知ってるんじゃないかと思いますが
(日本語のインタビュー記事で見たことあるような気がする。他にも色々)
その他の二つについては、私はこれが初耳。
稲妻については・・・初めてのコスチュームをイメージしたのかどうかは
定かではないですが(笑)、まあ理解できる範囲かと。

問題は「ハムサのネックレス」。
ハムサってご存知ですか? 英語でEvil Eye、
日本語で邪視とか邪眼って言われるものです。
ウィキペディアのページにもあるので興味のある方はどうぞ参考に。
トルコの土産屋に売ってるやつが有名ですが(←世界ふしぎ発見で見た)
hamsaで検索すると普通にジュエリーのデザインとしても普及しています。
そっちの方が形が複雑だったりする。
ライサチェックは他のと合わせてゴールドのものをつけていますね。

このハムサのネックレスに関しては邪眼から身を守るための
お守り、という意味合いが込められているようです。
中東や地中海沿岸には邪眼の信仰があって
(ギリシャ神話のメデューサの話はあまりに有名)
邪眼を向けられたら、突然の不幸が舞い込むなどと言われているそうです。
場所によって誰が邪眼を向けることができるか、
あるいは誰が邪眼のターゲットになってしまうかは様々。

しかし、こんな意味合いのあるネックレスを身につけているとは
ますます悪魔退治の印象が(私の中で)強まるではないですか!
彼のお母さんはイタリアとギリシャ、シリアの血を引いているから
彼の実家ではそういう信仰もあるってことでしょうねえ。
蛇が幸運のシンボルだと信じてるみたいだし、
まったく信心深いお方ですよ(笑)
そういえば本当に蛇の衣装で出てきたもんなあ、オリンピックに。
しかも優勝したのか・・・・。
そう思うと、信仰とかラッキーチャームも馬鹿にできないですよね。


以上、ちょっとした小話でした。

2010年2月20日土曜日

L.A.Times (2010/2/19) - Evan Lysacek seizes the moment for U.S.

ライサチェックの拠点であるロサンゼルス・タイムズの記事を
訳して掲載します。内容としては日本語のものと似ていますが
原文と日本語の記事の違いなどを比較してみると興味深いです。


Evan Lysacek seizes the moment for U.S.


Evan Lysacek's coach, Frank Carroll, had one major hope for his skater going into Thursday's Olympic free skate final.

エヴァン・ライサチェックのコーチであるフランク・キャロルは木曜日のオリンピック・男子フリースケーティングに大きな希望を持っていた。

"I want him to grab this opportunity and make it something special," Carroll said, "because so few skaters have this chance."

「彼にはこのチャンスをものにして、特別なことを成し遂げて欲しいですね」とキャロルは言っていた。「ごく僅かなスケーターにこのチャンスがあるわけですから」

Lysacek did all that and more at the Pacific Coliseum.

ライサチェックはパシフィック・コロシアムでそれ以上のことを全てやってのけた。

Shaking off the suffocating pressure of the moment -- which actually lasted four minutes, 30 seconds -- Lysacek delivered a brilliant, career-best performance to become the first U.S. man to win the Olympic skating gold medal since Brian Boitano in 1988.

その瞬間の息の詰まるようなプレッシャーを振り払って(実際には4分30秒を耐えた)、ライサチェックは1988年のブライアン・ボイタノ以来のアメリカ人オリンピック金メダリストとなる輝かしい自己最高の演技をやり遂げた。

"I can't even put into words right now how I'm feeling," said Lysacek, the 24-year-old from the Chicago suburb of Naperville, who lives and trains in Los Angeles. "This is the greatest night of my life."

「この気持ちがどんなものか、今はとても言葉にすることができません」とシカゴ郊外ネイパービル出身で現在はロサンゼルスに住んで練習しているライサチェックは語る。「人生で最高の夜です」

His universally admired coach, Carroll, undoubtedly felt the same way. At 71, after silver-medal near misses with Linda Fratianne and Michelle Kwan, the coach has his first Olympic champion.

彼の世界的に高く評価されているコーチであるキャロルも、明らかに同じように考えていた。ニアミスの銀メダルだったリンダ・フラチアニとミシェル・クワンの後、彼はついに最初のオリンピック・チャンピオンを得たのである。

Lysacek's mother, Tanya, who can't bear to be in the arena when her son skates, got inside in time to watch him receive the gold medal.

ライサチェックの母親であるターニャは、息子が滑るときにアリーナの中にいることに耐えられず、彼が金メダルを受け取るのを見るときに中に入った。

Lysacek, who trailed Russia's Evgeny Plushenko by 0.55 after the short program, made up the difference and more in a surprising way: higher technical element scores than Plushenko, the world's best jumper.

ライサチェックはロシアのエフゲニー・プルシェンコを0.55差で追いかけ、驚くべき方法で差をつけた。世界最高のジャンパーであるプルシェンコよりも高い技術点を叩き出したのだ。

The American recorded a personal best total of 257.67 points, beating Plushenko, by 1.31. Daisuke Takahashi of Japan, who fell on his quadruple-jump attempt, was a distant third at 247.23.

彼は総合でパーソナルベストである257.67点を記録し、1.31差でプルシェンコを破った。日本の高橋大輔は四回転ジャンプに失敗し、遠く3位に終わった。

Lysacek also had personal bests in the short program and free skate.

ライサチェックはショートとフリーの両方でパーソナルベストを得た。

"To get a personal best in the most important moment of my life -- you dream about it," he said.

「人生の最も重要なときにパーソナルベストを得ることは、誰もが夢見ることです」と彼は言う。

Johnny Weir of the United States was sixth (238.87), with teammate Jeremy Abbott ninth at 218.96.

アメリカのジョニー・ウィアーは6位(238.87点)で、同じくアメリカのチームメイトのジェレミー・アボットは218.96点で9位となった。

Plushenko, silver medalist in 2002, just missed becoming the first man to win back-to-back golds since Dick Button won his second in 1952.

2002年の銀メダリストであるプルシェンコはディック・バトンが1952年に二度目の金メダルを獲得して以来の連続金メダル獲得に失敗した。

"I'm gonna take any result," Plushenko said. "So I have two silver medals in the Olympic Games and one gold. Not bad."

「どんな結果も受け入れるよ」とプルシェンコ。「オリンピックに出て銀メダルが2つ、金が1つなら悪くないね!」

Lysacek's program to Rimsky-Korsakov's "Scheherazade" flowed seamlessly and contained just two of 13 elements that received negative grades of execution for relatively minor flaws.

ライサチェックのプログラム、リムスキー=コルサコフ作曲『シェヘラザード』は途切れなく動きがあり、13の要素の中で2つの比較的小さなミスが出来栄えでマイナスの評価を受けた。

"I tried not to get excited after each jump," said Lysacek, who executed eight triples. "I had just one shaky landing, but everything else felt strong."

「僕はジャンプが一回終わる度に、興奮しないようにしました」と8回のトリプルジャンプを実行したライサチェック。「一つ着氷が斜めになりましたが、それ以外は良かったと思います」

As he had while finishing second in the short program, Lysacek began pumping his fists during his final combination spin. Once the music stopped, he did five double fist pumps, and with good reason.

ショートプログラムで2位につけたときのように、ライサチェックは最後のコンビネーションスピンの間に拳を振り始めた。音楽が止むと、彼はもっともな理由で拳を5回振ってみせた。

Plushenko, 27, looked more nervous than ever, shaky in the air on three jumps, including a successful quad.

27歳のプルシェンコはこれまでより緊張しているように見えた。成功した四回転を始め、3つのジャンプが斜めになっていた。

Lysacek became the first man to win Olympic gold without a quad since Russia's Alexei Urmanov in 1994.

ライサチェックはロシアのアレクセイ・ウルマノフ以来の四回転なしでオリンピックで優勝した選手となった。

"Evan is a good combination of athleticism and artistry," Weir said.

「エヴァンはアスリート性と芸術性の良い組み合わせだよ」とウィアーは言う。

Lysacek also broke the world championship jinx, becoming the first reigning men's world champion to win the Olympics since Scott Hamilton of the U.S. in 1984.

ライサチェックは1984年以来のアメリカのスコット・ハミルトン以来のオリンピックで優勝した現世界チャンピオンとなり、世界チャンピオンのジンクスを破ったことになる。

"Worlds rejuvenated my love for skating, but it also confirmed to me that the most important thing about figure skating is the daily training that goes on at home," Lysacek said. "This year I've worked harder than I ever have before to prepare for this competition. The whole season has been building toward this."

「世界選手権が僕のスケートへの愛情を再び高めてくれました。だけど、フィギュアスケートに関して最も重要なことは継続する日々のトレーニングだということも、それを強くしてくれました」

Lysacek had 84.57 in technical element scores to 82.71 for Plushenko, who had higher component scores.

ライサチェックは高いプログラムの構成点を持つプルシェンコの82.71点という技術点に対して、84.57点を得た。

Weak spins and footwork sequences dragged down Plushenko's technical scores.

力のないスピンとステップシークエンスがプルシェンコの技術点を下げてしまった。

"Of course I'm a little upset when you can jump quads and other people can't jump quads," Plushenko said. "I think we need to change the judging system. If the Olympic champion doesn't know how to jump quads, I don't know. Now it's not mens figure skating, it's dancing."

「当然だけど、自分が四回転が出来る一方で、他の奴はできないっていうことには腹が立っているよ」とプルシェンコ。「僕は採点システムを変える必要があると思うね。オリンピックチャンピオンが四回転の跳び方を知らないなんてありえないよ。今や男子シングルじゃなくてアイスダンスだね」

Lysacek reinforced the feeling of those who feel the sport must be about more than jumping, gaining 1.2 points on Plushenko in the three spins.

ライサチェックはプルシェンコに3つのスピンで1.2点上回ったことで、この競技はジャンプだけではないと考える人たちの思いを強めた。

Said Lysacek: "If it was a jumping competition they would give us 10 seconds to run and do our best jump."

「仮にジャンプの大会なのであれば、僕らは助走して最高のジャンプをするのに10秒だけ与えられるでしょうね」とライサチェック。

That opinion was shared by International Skating Union president Ottavio Cinquanta, who told the Chicago Tribune earlier Thursday he thinks the Russian's attitude toward skating makes him like a virtuoso pianist who wants to play only Chopin.

この意見については国際スケート連盟会長のオッタビオ・チンクワンタとも共有している。彼は木曜日の前にシカゴ・トリビューン紙に、プルシェンコのスケートに対する姿勢は、ショパンだけを弾きたがる名演奏家のようだと語った。

"We ask a pianist to perform more than Chopin," Cinquanta said. "We ask a figure skater to do not only jumps but spins and footwork.

「我々はピアニストに対してはショパンだけではない演奏を求めます」とチンクワンタ会長。「ですからフィギュアスケーターにはジャンプだけでなく、スピンやステップも要求しているのです」

"Figure skating is not only jumping, otherwise we become guilty of the accusation we are only an acrobatic sport."

「フィギュアスケートはジャンプだけではありません。さもなければ我々は単にアクロバティックなスポーツをしているだけの罪に問われてしまいますよ」


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(以下、スケートにあまり関係ないツッコミ)

最後のチンクワンタさんのピアニストの例は、さすがイタリア人と思った。
ショパンはそれほど技巧的な曲が多いわけではないですが
(技巧的に有名なのはリストやバルトークあたり?)
男子シングルでいう四回転ジャンプと同じくらい、
ピアノの作曲家でいえばショパン、というような知名度と人気があります。
でもショパンだけ弾くのはピアニストとしてはちょっと・・・
というのが音楽関係者がよく言うことです。
「ピアニストとしてある程度のレベルまで行くと、
大体ショパンより古典に向かうものよ」と私の先生もよく言ってる。
チンクワンタさんにとって四回転ジャンプはショパンみたいなものなのね。
それはそれで、なるほどなーという感じです。


(以下、スケートに関すること)

先に日本語の記事を読んだときに
「ひょっとしてプルさんは悪者に仕立てられてるのか?」と
不安になったんですが、原文を読んで訳してみても
さほどニュアンスが変わらなくて苦笑い。
なんていうか・・・エヴァンさん、がんばろーね。
「勝てば官軍」って言葉が日本にはあるよ(だから何だ)。

ライサチェック優勝に関する日本語の記事

ライサチェック優勝に関して、日本語でも記事が多く出ています。
現段階で見つけた記事のリンクを並べていきます。
とりあえず見出しに『ライサチェック』とあるものをピックアップ。


ライサチェク 信念の4回転回避で完ぺきV(スポーツニッポン)

4回転なしで栄冠=ぶれなかったライサチェク〔五輪・フィギュア〕(時事通信)

激情、金のライサチェク 堅実に演じプルシェンコ破る(朝日新聞)

慎重派ライサチェク、4回転なしで優勝(サンケイスポーツ)


あー、どうでもいいけど新聞では「ライサチェック」より
「ライサチェク」が多数派なんですねー。
実際のアメリカでの発音は「ライサチェック」で
元のチェコ人の名字での発音は「リサーチェク」だったりします。
(注:ライサチェックはお父さんがチェコ出身です)
テレビでは今回のオリンピックで「ライサチェック」になっていたけど
新聞など文字数の限られる報道の場合は一文字でも少ない方が
都合が良いのでしょうね~。6文字と7文字じゃ大分違う。
ただ私はブログの説明文や、ここでの記述には「ライサチェック」を
あえて使用し続けてきました。実際の音の感じを大事にしたかったので。
おそらく今後も新聞関係の字のメディアは「ライサチェク」が
主流になると思われ・・・って、そんな細かいことはどうでもいいでしょうか(笑)

優勝したことで米国での記事は今後大量に出回ると思います。たぶん。
全てを訳したり紹介することは難しいかもしれないけど
興味深いもの、新しい内容のものに関しては
出来る限りこのブログに綴っていきたいので
ライサチェックについて興味のある方はどうぞお楽しみに!

2010年2月19日金曜日

icenetwork(2010/2/19) - Lysacek edges Plushenko for Olympic gold

icenetworkの記事から、ライサチェックの部分をピックアップします。


Lysacek edges Plushenko for Olympic gold


The verdict is in: you don't need a quad to win the Olympics.
Not if you can skate like Evan Lysacek did on Thursday night.


木曜の夜のエヴァン・ライサチェックのようなスケートができるのならば、オリンピックで優勝するのに四回転は必要ないという評決が下された。

The 24-year-old from Naperville, Ill., became the first reigning world champion since Scott Hamilton in 1984 to triumph at the Olympics, edging defending champion Evgeni Plushenko of Russia by 1.31 points.

イリノイ州ネイパービル出身の24歳は、オリンピックを制した1984年のスコット・ハミルトン以来の現世界チャンピオンとなった。前回王者のロシアのエフゲニー・プルシェンコを1.31差でかわしたのだ。

Lysacek is the first man to win Olympic gold without a quad since Alexei Urmanov in 1994.

ライサチェックは1994年のアレクセイ・ウルマノフ以来の四回転なしでオリンピック金メダルを獲得した男子選手である。

"It was definitely my best," Lysacek said. "That's what I came here to do. It's been tough the last couple of months, not thinking of the results here, but I wanted to shove all those thoughts out of my head.

「間違いなく僕のベストの演技でした。このために僕はここに来たのです。ここ2ヶ月はつらかったです。ここでの結果を何も考えずにいました。頭の外にこういった思いを全て押しやりたかったんです」

"My thought process was just, basically, mind your own business. I wrote it on a little card when I got here, and I taped it up in my room: mind your own business. Worry about what I have to do, what my job is. And the truth of the matter is I accomplished that mission here."

「僕の思考プロセスは単純で、基本的に自分のやることに集中するということでした。ここに到着してから小さなカードにそれを書いて、自分の部屋に貼っておいたんです。『自分のやることに集中しろ。やらなきゃいけないこと、僕のやることは何かということを気に懸けろ。僕がここでのミッションをやり遂げたことが真実になるんだ』ってね」

All week long, the American had said he would not attempt a quadruple toe loop in his free skate to Rimsky-Korsakov's Scheherazade, due to lingering soreness in his left foot.

この一週間の間、彼はフリーのリムスキー=コルサコフ作曲「シェヘラザード」で四回転を入れる予定はないと言っていた。左足の長引く痛みが原因である。

Instead, he would concentrate on what he does best: intricate transitions in and out of elements, especially his opening triple Lutz, triple toe loop combination, an abundance of Level 4 elements and rip-roaring step sequences.

その代わり、彼はベストを尽くすことに集中したのだろう。エレメンツの内外の複雑なつなぎ、とりわけ冒頭のトリプルルッツ・トリプルトウループのコンビネーション、豊富なレベル4判定の要素と激しいステップが繰り出された。

Lysacek did this and more with precision and abandon, racking up 167.37 points in the free, some ten points more than his previous personal best. He earned 257.67 overall.

ライサチェックはこの演技をさらなる正確さと奔放さをもってやり遂げ、彼のパーソナルベストを10点近く更新してフリーで167.37点を獲得した。総合では257.67点を得た。

"I've worked on the quad and several other jumps for years, and I know how many hours and how much energy it takes to work on those jumps," Lysacek said.

「僕は何年も四回転や他のジャンプに取り組んできました。だからそれらを実行するために、どれほどの時間とエネルギーを必要とするかよくわかっています」とライサチェック。

"It pales in comparison to the time it takes to work on the spins and get the transitions down and get the stamina to put it all into a 4 minute, 40 second program."

「それはスピンに取り組むことや、つなぎをやり遂げること、4分40秒のプログラムに全て組み込むためのスタミナをつける時間と比較すると、やや劣ります」

Lysacek and Plushenko have engaged in a low-wattage battle of words about the quad all week, with Plushenko saying he has done the jump since 1994 and adding, "Without the quad, I am sorry, but it is not men."

ライサチェックとプルシェンコは一週間の間に四回転について小さな舌戦を起こしていた。プルシェンコがこのジャンプが1994年から行われていると言い、「四回転がないなんて、悪いけどそいつは男じゃない」と付け加えたのだ。

At the press conference after the short program, Lysacek parried, "If you talk to a speed skater, I don't think he'd say one stroke was more important than another...It's just as difficult to have the kind of intricate program I have, with the difficult transitions, than [it is to] do a quad."

ショートプログラムの後の記者会見で、ライサチェックは「スピードスケートであれば、一歩だけが重要とは言えないでしょう。四回転をやるよりも、難しいつなぎがある複雑なプログラムを滑ることの方が大変なことです」と言ってかわした。

Tonight, both men earned 82.80 points for their five program components, what used to be called "the second mark."

今夜は彼らの両方が演技構成点(これはセカンドマークとも呼ばれている)で82.80点を獲得している。

Technically, Lysacek had a few minor imperfections -- his triple flip combination received an edge warning. Had he received an edge deduction, the gold would likely be Plushenko's, but including five jump elements in the second half of his program, and Plushenko's decision not to include a second quad, gave the American gold.

技術的に、ライサチェックには小さな欠陥があった。彼のトリプルフリップからのコンビネーションにエッジの警告を受けたのだ。彼がエッジの減点を受けていたら、金メダルはプルシェンコのものになっていたかもしれないが、彼のプログラムの後半には5つのジャンプが入っていて、プルシェンコは二度目の四回転を入れなかったことが、結果的にアメリカに金メダルをもたらしたのだ。

ライサチェック、オリンピック優勝。

Congratulations, dear Evan Lysacek!!!

As your fan, I really proud of you.
You made a history!!


ライサチェック、バンクーバーオリンピックで優勝しました!


エヴァン、心からおめでとう!!


フリーの前に本人のコメントを並べる。

いよいよ男子シングルフリーが始まります!
ひとまず現時点で出ている記事などから
ライサチェックのコメントのみ抜粋しておきます。


FigureSkatersOnlineより)

He has power mentally because he has what we all want. It’s going to take some mighty fine skating to get that power away from him.

(プルシェンコに対して)彼には精神的な強さがあります。僕達みんなが欲しいと思うものを持っていますから。彼からあの力を吹き飛ばすには非常に良いスケートが必要です。

I’ve always thought of the quad as an important element but because of my foot, I haven’t been able to rely on it, so I’ve worked with [choreographer] Lori Nichol to make my programs as strong as possible in every other area.

僕は常に四回転を重要な要素だと思っていました。だけど足のせいで、それを信頼することができなかったのです。だからローリ・ニコルと四回転以外の全ての領域においてできるだけプログラムを強化することに取り組んできました。

For me, it’s just as difficult to have an intricate program and have to execute everything in it as it would be for me to execute a quad.

僕にとって複雑なプログラムを持って、それを全て実行するのは四回転をやるのと同じくらい難しいことなのです。

I’m the reigning World Champion so with that comes expectation that I can win the Olympics.I don’t think the gold medal is automatically mine because I won Worlds. I don’t think it’s Plushenko’s simply because he won it last time. I think whoever wins will be whoever performs the best, not whoever has performed the best in the past. I think I can be the best at the Olympics.

僕は現世界チャンピオンですからオリンピックで優勝できるという期待がかかります。世界選手権で優勝したからといって金メダルがそのまま僕のものになるとは思いません。そしてプルシェンコが前回優勝したからといって、単純に金メダルが彼のものとも思いません。最高の演技をした人が勝者になるでしょう。過去に最高の演技をした人ではなくね。僕はオリンピックで最高の人物になれると思います。

Winning the Olympics is something I’ve been working toward my whole life. I want to win but I can’t only think about the end result. I really want to perform well this time around because in Torino, I did a really embarrassing short program that even my best free skate couldn’t have saved me from. I know that I’ll be satisfied with any final result if I know it was the best that I could do. An Olympic gold would be the ultimate reward though.

オリンピックで優勝することは、僕が人生のために取り組んできたことです。優勝したいけれど、最終的な結果は考えられません。今回はとにかく良い演技がしたいです。トリノではとても恥ずかしいショートプログラムをやらかしてしまって、最高のフリーでさえも僕を助けることができなかった。だからベストな演技が出来たと思えば、最後にどんな結果であっても満足するとわかっています。


Facebookよりファンに向けてのコメント)

I hope to make you guys proud tonight! Thanks for the support.

今夜はみんなが誇りに思ってくれることを願っているよ!応援ありがとう!

2010年2月18日木曜日

オリンピック男子フリー前日の情けない日記。

今は特に訳したい記事がないので、独り言でも。
ライサチェックの情報を求めていらっしゃった皆様、すみません。
今日の練習は順調だったみたいですよ(本人のつぶやきより)。


ペアが終わり、男子シングルが明日で終了というこの時点で
「これがオリンピックか」と改めて感じています。
ブログのアクセスがいつもの三倍だったし(笑)
特にスケートファンじゃなくても、あるいは男子シングルに詳しくなくても
昨日テレビで男子SPを見て「ライサチェックは何者なんだ」と思って
検索した人が多かったみたいです。
「エヴァン・ライサチェック」が検索急上昇ワードで一桁になってた。
これがオリンピックというものか・・・!

この競技の、彼の選手のファンとして注目されるのは
非常にありがたいことだと思います。
何しろ今まで「こんなに素晴らしい選手なのに、なぜ一般の方はともかく
スケートファンの人にもそれほど評価が高くないんだろう?」と
この四年間ずっと不思議だったわけですから。
青嶋さんのこの記事を読んでも、記者の人からも今まで評価が
あまりされてなかったのがヒシヒシと伝わってくる。
(もっとも青嶋さんは記者の中でも異端というか偏った方ですが)
Yahooの男子シングルの優勝者予想コーナーでも
彼を予想した人は少なかった。去年のワールドでもそうだった。
無論、今の男子シングル勢がそれほど素晴らしい選手が多いということだけど
その中でも際立った存在にはどうしても見られなかった。
世界王者になっても、グランプリファイナルで優勝しても、
絶対の存在にはなっていなかった。
・・・その彼がオリンピックSPで(恐らく)最も素晴らしい演技をして、
こうしてスケートに詳しくない方にも注目されて
「やっとこの瞬間が来たか」という気持ちですね・・・。
ひょっとしたら全米タイトルより、ワールドやファイナルの優勝より、
この瞬間を私はずっと待っていたのかもしれないとさえ思う。

ともあれ、オリンピックのフリー前日に
「優勝候補」として新聞に記事が載るほどの選手を
4年間応援し続けられたことが、ファンとしての誇り。
いや、私よりずっと長く応援している方もたくさんいる・・・よね?


そして明日がフリーだ。とうとうこの日がやって来るんだ。
その日が待ち遠しいといつも思っていたけど
その日が永遠に来なければいいと思うときもあった。
今はその両方で揺れてる、そんな感じ。

オリンピックの魔物は選手だけでなくファンにも襲い掛かるのだと実感。
今日はコメント欄が目に入るのが怖くて、
ネット上の日本語の記事をまともに読めなかった。
緊張でどうにかなってしまいそうで、何度も深呼吸をした。
落ち着きたくて、外は寒いのにアイス買って食べた。
些細なことにものすごくナーバスになっている自分がいる。
ただのファンの自分がこんな状態でどうするよ、と毎度のように思うけど
本当に今日は厳しかった。何でもないのに、生放送中に涙が出たりね。
車でかけている音楽さえ、ものによっては悲壮感を煽ってくるから
最近好んで聴いていたbreaking Benjaminを、初期のOasisに切り替えた。
・・・だけど、こういった一連の緊張から明日には解き放たれるのだ。
それを喜ぶべきか、憂うべきかわからない。
この最大の楽しみの瞬間をずっと待ってきたけれど
それが終わってしまったら、今度は何を楽しみにすればいい?
そう思うと、その瞬間は永遠に来ない方が自分は元気で前向きに
いられるのかもしれない、なんて馬鹿なことを考えてしまう。
ああ、オリンピックのフリー前日になんて不謹慎なファンだろう。
去年の今頃の自分に怒られてしまうね。
とんだオリンピックの魔物が潜んでいたものだ。


ともあれ、もう明日なんだ。明日の今頃には全て決まっている。
オリンピックの女神は誰の物語を選ぶだろうか?
先日そんなしょーもない記事も書いたけれど、
我らがライサチェックの箇所は「聖ライサの魔物退治」
書き換えた方がいいかもしれないなとか、また馬鹿なことを思った。
話的にはスケールが大きくなったかもね(笑)
ただ、それでも女神が誰を選ぶのかなんて何も言えない。
昨日のSPの日に妹と「オリンピックの女神が、女神じゃなくて
オネエマンだったら
エヴァンさんが選ばれるかもね」
とか
さらに馬鹿なことも話したっけ(爆)。
とりあえずバンクーバーにいる女神(オネエかもしれないけど)は
わりと王道的なストーリーが好きだということはわかった。
最終的に何を選ぶのかは、じっくりと見届けたいですね・・・!


ああ、四年に一度の最大の楽しみが過ぎ去ってしまう。
今は楽しみという気持ちよりも、寂しさの方がちょっと強いかなあ。
だけど明日になったらそんなことも忘れて、
ぼんやり作業している自分が目に浮かぶ。
妹との打ち上げで、ケンタッキーを味わう気持ちの余裕があるといいけど!


とにかく今日は、明日の選手達の健闘を祈って眠ります。
なるべく早起きして、もし記事が出るようだったら
時間ギリギリまで翻訳作業にいそしみたいところ。
きっと午前1時とか2時くらいに出るんだろーなあ。


以上、オリンピック男子フリー前日の独り言でした。
明日は試合前に何か更新できることを祈ってます(苦笑)

フリーの滑走順を見ながら男子SPを振り返ってみる。

今朝の朝刊はどこもフィギュアスケート男子シングルを
大きく報道しています。嬉しいものです。
スポーツ新聞などには日本人選手以外についても
かなり言及されているのでぜひ購読を!

ライサチェックについては、驚いたことにどこも写真入りで
言及されていて・・・きっと私は来週、会社の新聞を
回収しまくることでしょう(笑)
中には「トリノの悪魔を退治」という見出しもあって
「エヴァンさんってばいつのまにエクソシストになったのよ!」と
ツッコミを入れてしまった。
いや、私たちも彼を「聖ライサ」とか揶揄してるけどさ。
原文のBack on a monkeyって、悪夢とか苦悩を意味するスラングだそうです。
実に英語の勉強になりますね~、ありがとうエヴァンさん。


さて、それよりもすでにフリーの滑走順が出ていますね!
これを見ながら、男子SPをだらだらと振り返ろうと思います。


しかしまあ、優勝候補が十人以上いると言われていて
私自身もいちスケートファンとしてそう思っていた中で、
これほどSPで明暗が分かれるなんて。
それが一番の感想ですね。トップはもっと僅差が続くと思ってた。
点数で言うならダイスケからノブナリンの間のスコア、
85点~89点台を獲る選手が必ず数人出てくるだろうと
予想して見てたけれど、そこにいるべきジュベール、
アボットくん、ベルネルがこぞって自爆。
フリーでは彼らの演技を前半に見なきゃいけないなんて。
ただ、それは中堅の選手たちのレベルが上がって
且つ大舞台でそれぞれ良い演技をしたということでもあるのですが。

だけど不本意に下位になった彼らには
「フリーで一番を目指して!」と声を大にして言いたい。
トップと20点以上差をつけられた彼らには
優勝は望めないかもしれないけど、
まだフリーで一番になる可能性は残されているし
彼らにはその力があると、私たち男子シングルファンは知っている。

余談だけどこの試合が始まる数日前に、妹と
「この際だからSPとフリーで上位三人が全然違うっていう
結果が一番いいかもしれないね。で、どっちも3位か4位くらいだった
選手がポロっと優勝しちゃうとかどうかな」と話していました。
SPが終わった今、本当にそうなってくれよと少し思う。
例えばフリーは1位がジュベール、2位アボットみたいな順になれば
彼らは少しは報われるかなって。
優勝者がフリーで一番じゃないというのは少し後味が悪いけど
この混戦の中ならその方がありうるのかな、ともね。

で、そこそこうまくやったけど思ったより点が出なかった選手も
結構いましたね~。さすがにインフレはしなかったか。
パトリックとか多少ミスがあっても85点超えるんじゃないかとか
予想して見てたんですけど、得点は(彼にとって)普通でしたね。
ジョニーはどうしてもアテンションマークで減点されてしまうようで
本当にもったいない。ただ彼本人は笑顔だったし、上出来で
見ていて微笑ましかったです。投げキッスにも余裕が感じられた。
タカヒコヅカは得点伸びなかったですね。なんか悔しいな。
しかもそれ以前に、最後音楽が途切れるとか酷い・・・(涙)。
やい音響! 私と代われ! ←無茶言うな
だけど彼の発言「音響さんもオリンピックで緊張してたのかな」に
心が和らいだ。まあ、確かに音響ってわりと緊張する仕事ですがね。
だって本番で間違えないのが当たり前の世界ですから。
私は今の仕事を始めてから何事も本番強くなったような気がしてる。
平常心が保たれるようになるというか、咄嗟の事態でも
それほど心臓が嫌な鼓動を立てなくなるというか・・・
パシフィックコロシアムの音響さんもフリーでは平常心お願いします!(笑)
他に何気にPCSでトップのステ様は、あの四回転の着氷に
よく耐えた! 踏ん張ったねステ様!
ジャンプが終わってしまえばこの人の世界だし
実はスピンでも一番点を稼いでるのも彼らしい。
ノブナリンは技術的には素晴らしかったと思うのだけど
演技そのものは、緊張していたのか空気にのまれたのか、
もう少し迫力が欲しかった。
うーん、モロゾフの選曲がマイナスに出たかも。
逆にフリーはハマりプロなのだから、思い切ってはっちゃけて欲しい。
そして最終滑走のミハルくんを見て、彼はジェフ君の見た目と
エヴァンさんの平常心を受け継いだような子だなと思った(笑)
若手でいえばアモディオくんも出来がよかったんですよね。
もちろん往年のオッサン、例えばリンデマンあたりも良かったし
それぞれが国の代表として誇るべき良い演技をぶつけてきたのは
嬉しかった。これぞオリンピック!

上位三人については、ただただよくやったなと。
プルさんに関しては95点くらい出すんじゃないかと
冷や冷やしてましたけど、そんなに出なかったので
他の選手とそれほど差がつかないだろうなと思った。
ただ、結果的に僅差につけられたのが二人だけで
残りが自爆とか自爆とか自爆とか(以下略)で
差がついてしまったのが悔しいですね。
本当はプルさん相手でも僅差につけられる選手はたくさんいるのに!!
その点についてはトリノのときと時代が違うなと実感です。
ダイスケは安心して見てられました。
SPで4回転をやらない彼がプルさんにどれだけ詰め寄れるかで
残りの選手の命運も決まってくるだろうと思っていたから
彼が90点を超えたときはすごく嬉しかったです。
「よかった、プル以外にもチャンスがある」ってね。
でもそのチャンスを生かしたのが彼の他にエヴァンさんだけとか、
本当に何て勿体ないんだろう!って話ですよ・・・。

繰り返しになるけど、エヴァンさんはよくやった。
まさかトリノの悪夢とまだ戦っていたとは知らなかったけど
オリンピックでの雪辱はオリンピックでしか晴らせないというのは
こういうことなんでしょうね・・・。晴らせてよかった!
「トリノの悪魔」を追い払ったのであれば、
今度はオリンピックの魔物を退治してくれと言いたい。
それでみんなが良い演技をしてくれるなら言うことはない。
彼は多分、フリーでもそこそこの演技ができると思います。
ここ4年間の主要な大会で大きく崩れたことのない選手だし。
ただ最終順位に関しては何も言えない。
恐らく技術点でプルシェンコは大きく上回ってくるでしょう。
他の選手にもその可能性がある。
神演技をした選手たちが、次々とまあまあな出来のライサチェックを
フリーで上回る可能性が大いにありえます。オリンピックだし。
ライサもまあまあ以上の演技だと良いのですがね。
すでにSPで良い思いをしているだけに、
ファンも本人も煩悩との戦いになりそう・・・(笑)
だけどすでにこれだけ良い思いをしたから、最終的に彼が何位でも
私は十分満足できるかなといった感じ。
大丈夫、私もまだ平常心です。まだね(笑)。


一方で男子フィギュアスケーターのおしりに注目し、
勝手に「オシリンピック」を心の中で開催している妹が
以下のように言っていたので最後にそれを載せておきます。
興味ない方はスルーでお願いします・・・(笑)


妹談「オシリンピック途中結果報告」

 今のところ、さすがのプリンスであるウィアーが銀河点を出して
 他を圧倒していますね。オシリンピックに合わせて
 最も理想的なおしりをバンクーバーにもってきました。
 ここに来てチャームとフォームのレベルを上げたのはさすがです。
 彼に次いでいるのはゾルコヴィーで、スミルノフが
 それを追う形になっています。
 男子シングルの他の選手については、ダイスケのおしりが
 より魅力的になっていました。
 一方で「もう一人のプリンス」と言われるジュベールの
 おしりに元気がなく、気がかりでしたね。
 アイスダンスがまだ残っている中、最終グループ(?)に
 残れるかどうか微妙なところです。
 そして試合は冴えなかったですがアボットは
 なかなか良いしりをアピールしていました。
 元々おしりについても高い評価を受けているノブナリンや
 ライサチェックも魅力的でしたが、やはり最終グループに
 残れるかどうかは難しいところです。
 まだアイスダンスのメンバーが揃っていないので
 最終的にどうなるかわかりませんが
 やはり前評判通りウィアーが優勝候補であることに
 変わりはないですね。
 (2010年2月17日 セブンズタウン音響ラボにて)
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