2013年10月1日火曜日

スケートアメリカ欠場

ライサチェックのスケートアメリカ欠場が発表されました。


詳細については、下記に訳したシカゴ・トリビューンの記事をご参照ください。


New injury forces Lysacek out of Skate America


More bad news for 2010 Olympic champion Evan Lysacek of Naperville, whose hopes of defending that title in Sochi next February are rapidly disappearing.

ネイパービル出身の2010年五輪チャンピオンのエヴァン・ライサチェックは来年2月のソチ五輪でもタイトル防衛を望んでいるが、残念ながらその望みは急速に消えかかっている。


Speaking to a U.S. Olympic Committee media gathering Monday, Lysacek revealed he has a torn labrum in the left hip that has forced him to withdraw from Skate America Oct. 18-20 in Detroit.

月曜の全米オリンピック委員会メディア会議に伝えられたところによると、ライサチェックは左股関節に関節唇断裂を抱えており、10月18日から20日にかけてデトロイトで行われるスケートアメリカを欠場せざるを得なくなったことが明らかになった。


Jason Brown of Highland Park will replace Lysacek at Skate America. It will be the first senior Grand Prix event for Brown.

スケートアメリカには、ライサチェックの代わりにハイランドパーク出身のジェイソン・ブラウンが派遣されることになった。


Lysacek, 28, has not competed since the 2010 Olympics. He withdrew from Skate America and the U.S. Championships last season with a groin injury and then a hernia that required extensive surgery. He pulled out of the U.S. International Figure Skating Classic with an abdominal tear.

28歳のライサチェックは2010年五輪以来試合に出場していない。彼は昨シーズンはスケートアメリカと全米選手権を股関節損傷で棄権し、その後広範囲な手術を必要としたヘルニアに悩まされた。USシニアインターナショナルについても腹筋の裂傷で棄権している。


The hip injury occurred at the same time as the abdominal tear but was not diagnosed until persistent pain sent Lysacek back to doctors, and he had further tests about a week later.

今回の股関節の怪我は腹筋の裂傷と同時期に起こったものだが、しつこい痛みがライサチェックを病院送りにし、一週間後にさらなる追加検査を受けるまで判明していなかったのだ。


Lysacek must compete in at least one international competition before the end of January to get the short and long program Olympic qualifying scores. There are several "B" level competitions in the fall and early winter that he could enter.

ショートプログラムとフリー両方の五輪予選スコアを獲得するために、1月末までにライサチェックは少なくとも一度は国際試合に出場しなければならない。秋と冬の早い時期に、彼が出場する可能性があるBレベルの試合が幾つか行われる。


In a Trbune interview following the general media session, Lysacek answered the question of how realistic his 2014 Olympic chances are by saying, “I’m not giving up. I’m disappointed, devastated at times, but not defeated. That has been the struggle, to remain optimistic, but I am.

通例の記者会見の直後に行われたトリビューンのインタビューにて、ライサチェックは2014年の五輪のチャンスをどの程度現実的に見ているか、このように話してくれた。「僕は諦めていません。がっかりしていると同時にショックを受けていますが、終わったとは思っていません。楽観的でいようとするのは苦しい闘いですが、僕は希望を持っています」


“I said I was coming back to competition. I have done it for all the right reasons. I love to skate and to compete.”

「『競技へ戻りつつある』と言ったんです。今までもっともな理由をもってやってきました。スケートも、競技をするのも大好きなんです」


Lysacek flatly rejected any suggestion he was keeping his Olympic hopes alive to please personal sponsors – including Coke, Ralph Lauren, Citi, Deloitte – who know his name will stay in the news as long as he remains in contention for the 2014 U.S. Olympic team.

ライサチェックは自分の五輪出場への望みを存続させるであろうスポンサーを喜ばせる提案は、きっぱりと断ってきた。スポンサーにはコカコーラやラルフ・ローレン、シティ、デロイトも含まれ、彼らはライサチェックが2014年のアメリカ代表チーム入りを競い続けている限りは、ニュースに彼の名前があがり続けることをよく知っているのだが。


“That did not play into my thought process at all,” he said. “It is too difficult every single day to train. It is way too difficult of a path or journey to take because sponsors want you to do it.

「僕の思考回路内では全く実現が不可能だったんです。(スポンサーに付き合うのは)あまりに難しくて、毎日練習できなくなるんですよ。非常に大変な寄り道、もしくは長旅となってしまうので、とてもやれることではないのです。スポンサーは選手にそうすることを望むのですが」


“That being said, I love my sponsors, I appreciate them, I recognize what they are. We are one of very few nations whose Olympic program is not federally funded, and we rely on corporate sponsorship very much to get our athletes on the podium."

「とは言っても、スポンサーを大切に思っていますし、とても感謝しています。彼らの素晴らしさももちろんわかっています。僕たちは連邦政府資金を受けていないワールドワイドパートナー(TOP)を持つ、数少ない国の一員であり、選手達を表彰台へ上がらせるための企業の資金援助にとてもお世話になっていますから」

2 件のコメント:

casaverde さんのコメント...

本当に残念です。どうしてこんなに次々と試練が訪れるのか、と思ってしまいます。一日も早いけがの回復を願います。
でも改めて彼のメンタルの強靭さに感服してもいます。コルピ選手などもそうですが、つらいはずの時にもポジティブな姿勢を見せてくれるのは救われる気がします。

いつも記事の翻訳をありがとうございます。この記事の最後にあるように、アメリカでは国からの援助ではなく、民間企業や個人の支援がUSOCや各競技団体を支えているようです。そういう意味では、彼は金メダリストとしてUSOCの資金集めにかなり貢献してきたようなので、このことは誇りにしてよいと思います。

ファンとしてもちろんオリンピック出場を願っていますが、個人的にはどんな試合でもよいので競技プログラムを一度ちゃんとした形で見せてほしいと思っています。

ところで公式サイトのスポンサーページが新しくなりましたが、「Vera Wang」の文字がありません。メジャーなスポンサーのみを載せているのかもしれませんし、おそらく今シ-ズンの衣装は作ってもらっていると思いますが、ちょっと気になります。

Askarose さんのコメント...

casaverdeさま:

今回は欠場よりも、想像以上の怪我の深刻さに胸が痛くなりました。。。昨年からこんなにも身体を痛めて、それでも前向きでいてくれることに、こちらが救われているような気持ちです。コルピ選手を始め、怪我に苦しんでいる選手達の多くが、諦めずにいる姿こそ、どんな勝利よりもファンのロールモデルになってくれているような気がします。

こちらこそ、casaverdeさまにたくさんの記事を紹介していただいて感謝しています。私も最新情報が出そうなときはニュース検索をかけたり、Google アラートを使ったりしているのですが、なかなか全部は追いきれないので大変助かっています。なるべく本人やコーチのコメントがあるものを優先して訳していますが、全てをチェックするのは大変ですね(苦笑) 今回、他にも訳したいものがあるのでまた後日やろうと思います。

今回の訳にあたってTOPについても調べました。アメリカは企業による五輪関係イベントや広報活動に活発だと毎度思っていましたが、資金繰りの仕組みを知ってなるほどと思いました。ライサチェックも、試合に出られずとも色々キャンペーンに参加していて、何かと人前に出る機会があるのがとても有り難いです。あとは試合に出るだけ、なんですけどね(苦笑)

おっしゃる通り、競技プログラムが見たいですね!たとえ五輪でなくとも、バンクーバー後にきちんと頑張ってきた成果を見せてくれたら、と願っています。五輪は本人が諦めない限り、我々ファンも諦められないです(笑)。

スポンサーのページ、今回の記事に出てきた4つの会社しか載っていませんね。。。このページには五輪公式スポンサーのみを載せているのでしょうか?他にも幾つかスポンサー契約をしていたと思うのですが、、、 そして引き続きヴェラさんにもお世話になってると思うのですが。そして相変わらず、あちこち未完成な公式サイトですね、、、(苦笑)。個人的に、コンタクトページのメールフォームがなくなってるのが残念です。今こそ一声かけたいのですけどね。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...