2009年12月11日金曜日

これがオリンピックシーズンか

昨日の話ですが、久しぶりに本屋に行ったら
フィギュアスケート関係の見知らぬ雑誌が数冊あって
どれもこれも中身が薄っぺらいレビュー本で驚いた。
こんな似たような中身では差別化がしづらくて
かえって売れないだろうに・・・・!


先日、代々木第一体育館からバスに乗ったエヴァンさんが
じっくり見ていた雑誌も見つけました。
フィギュアスケートファンというやつです(リンク先はアマゾン)
他の雑誌と比べると写真が多く、記事は殆どないけど
導入としてはこれくらいがちょうどいいかもしれない。
でも基本は日本選手中心だし、私たちのような
結構マニアックなファン層にはウケが悪そう。

他にもオリンピック向けのガイドブック的な雑誌を
ちらほら見かけて、中には選手の能力をデータ化して
きっちりグラフにしちゃってるものもありました。
確かにそうした方が一般の方にはわかりやすいけど
あくまで昨シーズンまでの結果を元に作られてるし
書いている人の主観もあるだろうから、
こちらも私たちの方が、多分詳しいと思います(苦笑)
エヴァンさんはどの雑誌でも総じて良い評価でしたが
それは今年の世界チャンプというのが大きいでしょう。
昨年までは自分が感じているより評価が低くて
扱いにギャップを感じることが多かったけど
今は予想以上に高く評価されてて、こっちが及び腰になっちゃう。


それにしても、トリノのときはこんなに雑誌が
出なかった(と思う)ので、さすがに今回は
盛り上がってるんだなあと実感しました。
日本選手がこの四年間でたくさん活躍したのもあるけど
メディアの戦略でこのスポーツがかなりお茶の間で
親しまれるようになったという面もあるのでしょうか。
ただ、大きく紹介されている選手がどの雑誌も同じで
特に女子はオリンピックのメンバーがすでに
マオ・ミキ・ユカリで決まったような書きかたや
扱いをしているのは、正直どうだろう。
(トリノのときも代表が選ばれる前から、あの三人ばかり
ピックアップされていて、それはそれで批判になっていたけど)
そのうち二人がファイナル進出を逃しているという
若干悲しい現実もあったせいか、どことなく
メディアが早トチリした感じがプンプン匂ってくる(苦笑)。
ただ、こんなに早くから競うようにして雑誌が出るのも
注目と期待を集めている証拠なんだけど・・・
オリンピックシーズン以外も応援しているファンとしては
この周囲の注目の異常っぷりに複雑な気持ちになります。


しかしTwitterでもぼやいたけど、一般の注目は
スケートの出来云々より、メダル取れるかとか私生活とか、
そっちばっかりで正直ガッカリもする。
最近のスケートフィーバーのわりに、
ショーや試合での空席が目立つのは、
スケートファンが感じるこの競技そのものの魅力が
お茶の間への露出のわりにあまり広まっていないということだろう。
それでもこのフィーバーをきっかけにファンになる方もいるし
その意味では、この四年に一度のお祭り騒ぎも
従来のファンは微笑ましく見守っていくしかないということか。
逆に、初めて観戦に来た人たちが幻滅しないように
私たちもマナーを守って、良き観客でいる必要がある。
「好きな選手の応援に行ったけど、他の選手のファンが
怖かったからもう行きたくない」って思われるようじゃ
会場に足を運ぶスケートファンは増えないよね・・・
お互い嫌な思いをしないような応援をしなければね。
こんなこと書いてる私もファイナルの会場で
ちゃんと「善良なライサイド」でいられたか結構不安なのだけど。


そういうわけでオリンピックシーズンを
いよいよ実感させられているこの頃でありました。

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