朝から申し訳ないですが、ウザいファン語りでもしようかと思います。
以下、一ファンの勝手なコメントですので興味のない方は
どうぞスルーして下さい。
我らがライサチェックは昨日の全米選手権にて
久しぶりに試合で四回転に挑戦し、失敗して
その後の演技も少し崩れて、最終的に2位となりました。
今シーズンの中でちょっとミスが目立ってしまった試合になり
1位のアボット君に25点ほど差をつけられたわけですが
結果は結果、それはそれ、ということで私はあまり気にしてません。
肝心なのは四回転をトライして、彼が何を学んだかでしょう。
・・・今回の転倒+ダウングレード+ディダクションで
実質0点となった彼の四回転ですが、
果たしてオリンピックで彼は再度トライするのか?
焦点はそこだと思います。
彼とフランクコーチが最終的にどんな判断をするかは
当日になってみないとわからないでしょう。
そうなると、外野が言えることは
「ワールドで優勝したときのようにクリーンにやって
勝ちに行くべき」か
「今までの集大成なのだからリスクはあっても
ぜひ入れるべき」か、
最終的にはそのどちらかに偏ると思う。
そしてどちらを彼が選んでも、似たような議論は
沸き起こるに違いない。
私はファンとしてどちらの意見か?というと
やはり後者だな、と昨日の演技を見て思いました。
全米選手権男子フリーにおいて
ライサチェックは四回転の転倒のあと
珍しく動揺したような小さなミスや表情の変化があった。
傍から見たら失敗したから焦った、というだけのことかもしれないが
私は却って、その様子が表現面においてプラスだと感じた。
揺れ動くシャリエール王と金の奴隷が、そこにいたように見えた。
「シェヘラザード」の物語に関しては
私は概要をかいつまんで読んだだけで、詳しい部分は知らない。
しかし概要を読んだ中で、女性不信に陥っているシャリエール王は
怖い人というより、本当は気持ちが弱い人物と感じた。
しかし王でなければならない。王は絶対の存在でなければいけない。
だからこそ自分を相手に浮気を働いた妻と奴隷たちに復讐し
それだけでは飽き足らず、国中の若い娘を献上させて
一晩ごとに殺し、自分が絶対の存在なのだと
自身に信じさせていたのだと思った。
そうすることでしか自分の王というアイデンティティを
保っていくことができなかったのだろう。
一方、金の奴隷は王妃の浮気相手で
それが王に知られたら自身が殺されるとわかっている。
しかし王妃に従わなければ、やはり殺される。
どちらにしろ死が付きまとう中で、王妃との情欲に溺れるという
非常に危うい精神状態で生きていた。
この二人のキャラクターに共通するのは
そういった精神的な「脆さ」だと思う。
一方で、ライサチェックのフリー「シェヘラザード」は
グランプリファイナルまでは、そういった「脆さ」や
「危うさ」を私はあまり感じなかった。
振り付けも音楽の合わせ方もよく出来ているし
うまくやっているとは思ったけれど
内面的なものはまだ未完成だと感じていた。
ただ、以前の彼ならば「脆さ」は表現面で感じられたので、
今季それが見られなかったのは不思議だった。
ひょっとしたらワールドの優勝によって
精神的に自信がつきすぎた上に、
技術的にも目立ったミスがない落ち着いた状態が
内面における表現面ではマイナスに働いたところが
あったのかもしれない。
もちろん、それらがもたらした従来になかった
体の動きの美しさは、彼にとってかけがえのないプラスと
なっているのだけれど。
ところが、昨日の全米選手権では私は彼に
良い意味で「脆さ」を感じ、
それがあのプログラムを却って印象付けたと思った。
その一因は紛れもなく四回転へのトライだ。
リスクをあえて冒して、精神的に自身を追い込んだことで
彼の中にシャリエール王、金の奴隷の二役が確かに感じられた。
ミスはあったけれど、私はこのパフォーマンスが
表現的には今シーズンの彼のベストだったと思ったのだ。
・・・・このプログラム、よく出来てるなあ。
戦略的には、表現面で良い影響が出るからといって
あえてリスクの大きい、しかも試合での成功率が
高くはない技を大舞台でやるのは好ましくないでしょう。
だけど、せっかくこの競技をやっているならばその価値はある。
時折、メダル獲得が絶望的になってしまい
フリーでは別人になったかのように思い切った、
素晴らしいパフォーマンスをする選手がいるけれど
そういう選手が出ると、我々はメダリストの一人よりも
その選手を祝福してしまうことが多々ある。
フィギュアスケートってそういう競技だな、と
そういうときに実感させられる。
そしてふと思う、自分の贔屓は忘れ去られるメダリストと
記憶に残る選手と、どちらになって欲しいだろうかと。
記憶に残るメダリストになれれば、それでOKなのだろうけど
世の中そんなに甘くはないですから(笑)
まして、我らがライサチェックは存在感がないことに
定評がありますからねえ・・・!
だから、個人的には彼には印象に残る演技をしてほしい。
そのための四回転なら、リスクを冒す価値はある。
以上、朝からウザいファン語りでしたっ
失礼しました!
0 件のコメント:
コメントを投稿