(この記事は2009年4月22日に書いています)
国別対抗戦アイスダンスFDの感想を走り書き。
○中国 コウ・キントウ&テイ・ジン
げっ、衣装が見事なナゴヤセンス・・・!
ODのときはチェコセンとナゴセンとお洒落が
絶妙にミックスされた微妙なセンスだったけど
FDは見事にナゴセンとしかいいようがない色の組み合わせ。
えーっと、モロゾ風味でよく見かける微妙な青紫と
微妙オレンジ(ピンク?)系統の柄でした。
(あ、でも私、視覚的な記憶力が他の人よりかなり、というか非常に悪いので
もしかしたら違う色かも。でも青系とオレンジかピンク系だったと思うんだ)
・・・おっと、衣装のナゴセン具合を力説しても仕方がないか。
ええと、試合内容としてはODのときも思ったけど
スピード感にちょっと欠けますね。まだ精一杯リズムに動きを
合わせてるような感じです。リフトやツイズルもぎこちない。
スケート技術を高めればそういった部分も
いずれ解消されて見やすいチームになるでしょうかね。
次見るときは格段にレベルアップしてくれてたら嬉しい。
○日本 キャシー・リード&クリス・リード
ODのときはちょっと二人の動きのズレが目立ってたんですけど
FDもそういう部分は少しありました。
これは滑り込みが足りないから? うーん怪我で練習できなかったろうしね。
二人が離れるツイズルとステップでの動きがもっとシンクロすれば
楽しく見られるチームだと思うんですけどね。
あとモロゾフさんのチームのわりに、この二人の衣装は
それほどナゴセンじゃないなと思います。微妙にモロゾ風味ではあるけど。
アイスダンスに必要な華やかさは持っているので
本当に次は満足のいく練習をして、良い部分を伸ばしてほしいなあ。
あとやっぱり、リフトのときは冷や冷やします、クリスの膝に。
いっそキャシーが持ち上げてみたら?と男女逆リフトについて
妹とちょっと話してしまいました。
できなくもない気はするけど、アレはうまくやらないと形が悪いから
難しいだろうか。むむ。
○フランス ナタリー・ペシャラ&ファビアン・ブルザ
ここでいきなり別世界に。ODのときもそうだったけど(苦笑)。
このFDはかなり面白くてチャーミングだと妹から聞いていて
なるほど、ムフフと楽しみにしていたんですけど
本当に楽しいですね、このFD。
ナタリー超かわいい。ファビアンさえも可愛く見える。
王道は絶対にやるものかっていう意思があるチームで
かなり魅力的ですよね、この二人。
正統派じゃないからジャッジに毎度好意的に
受け入れられるかは別かもしれないけど
今回はかなり評価されたんじゃないですかね。
今、スコア見たら加点もりもりついてるし。減点ないし。
エキシビを見てるようなプログラムで個人的にかなり好き。
あちこちからスタオベが出ていて、その価値はある演技でした。
○ロシア ヤナ・ホフロワ&セルゲイ・ノビツキー
後半グループになって、6分間練習中はタニス&ベン、
テッサ&スコットばかりに気を取られがちだったんですが
リフトしてみたらこの二人に目がいきますね。どうしても。
テッサ&スコットも非常にテクニカルなんですけど
このチームはさらに目まぐるしいものがあるというか。
逆にいうとリフトしてないと意外と普通?という印象もなくはない。
それでも細部の荒さがなくなればすっごい魅力的な二人だと思う。
技術的に結構難しいことやってた(と思った)わりに
予想よりナタリー&ファビアンに点差つけられたなあと思ったら
フィニッシュのポーズはしくじっていたのね。
全然気づかなかった・・・(苦笑)
○カナダ テッサ・ヴァーチュー&スコット・モイア
ペアSPの間、しきりにリンク際の練習スペース(?)で
リフトの練習をしていた二人。思わず目がいっちゃいました。
陸上ではあんなふうにトレーニングするんですね。
シングルの選手が陸上で3回転とか4回転回ってるのを見て
毎度「ありえねー!!」と思うけど、二人のリフトの練習も
一般人としては曲芸を見ているようなレベルでした(苦笑)
さて、肝心な演技の方。
この二人ってわりと王道っぽい雰囲気を持っているにも関わらず
今季のFDはピンク・フロイドなんですよねー。
悪くはないし、若い二人だからできる挑戦なんだろうけど
アイスダンスってなんだかんだで王道が強い(気がする)から、
勝ちにいくプログラムではないのかもなあと感じた。
あのすごいリフト(背中の上に膝ついて片足あげるやつ)とか
斬新な感じが結構合ってるんだけどね。
去年のシェルブールのロマンチックな感じの方が個人的には好きかも!
どっちかっていうとエキシビで見たいプログラムだと思った。
○アメリカ タニス・ベルビン&ベンジャミン・アゴスト
このトスカが見たかった!!
(ODのときも似たようなこと言ってるな、私)
アイスダンス好きな方からはそんなに評判が良くないようですが
個人的に今シーズン一番胸に迫るのが二人のトスカなんですよ。
何でだろう、ライサの昨シーズンを思い出したり、
ベンのカヴァラドッシが意外にハマってたり、
タニスの悲劇のヒロインぶりが意外と良かったからか。
うーん、これまで楽しげだったり、音楽の雰囲気を全面的に
出して楽しそうに踊るのが売りだった二人が、
こういう悲劇をやったことが自分としてはすごく新鮮だったんですよね。
本来はクールでハッピーなプログラムの方が十八番なんでしょうが。
ODとはまるで違う世界を味わうことができました。
ちょっとズレた?と思うところがあっても気にならない。
リフトが他よりもシンプルに見えても気にならない。
最初から最後まで一気に見られるプログラムだった。
これをやってからタニスの音楽表現に深みが加わったように
思うんですけども。あと、ベンの素敵っぷりもますますパワーアップ。
この試合の中では非常に観客を集中させた
良いパフォーマンスだったと思います。OD、FDともに納得の一位。
以上、FDの感想を走り書きしました。
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