2009年7月6日月曜日

DOIのBS放送による感想

忘れないうちにDOIの感想を書いておきます。
放送順とは微妙に異なるかと。


○フジサワ・リョウコ
またずいぶん若い子が出てきたなあと思った。
振り付けがまだ可愛らしい。ちょっとミライちゃんっぽい。
可愛くてコミカルな振り付けで、本人もよく動いてるけど
どことなく初々しいです。
滑っていて段々表情が和らいでいくのを見て
緊張してたのかなと感じた。


○ダイスくん
アメリカ仕込みで、他のジュニアの子とは
見せ方が明らかに違う。すっかりアメリカナイズされてる。
遠くから見たらアメリカの選手だと言われても
多分「うんうん」と頷いてしまうだろう。
照れがなく伸び伸びとしたパフォーマンスは
すでに十分シニアレベルといってもいいかも。


○ムラカミ・カナコ
この衣装の色は・・・・かなりナゴヤですね!
去年から注目される割合が高かった分だけ
ジュニア女子の中では余裕を感じた。
この子は作った笑顔よりも、ふっとわいた笑顔の方が可愛い。
メイクもあってかなり大人びて見えたし
ソチの頃にはどんな選手になってるのか楽しみだ。


○マチダ・タツキ
ここで一気に若い男の子っぽいプログラムが。
まだ荒削りに見えなくも無いけど以前と比べて勢いがついたなと思う。
身長も前見たときよりは伸びたのかなあー、
体つきもずいぶん違って見える。
日本男子特有の高さのあるジャンプに
もっと正確性が出ればすごい得点が出るんだろうな。


○スズキ・マリ
大人っぽい子がここで登場。手足ながーい。
ジャンプが低いのが少し気になるのだけど
それを補う雰囲気の持ち主ですね。
滑りなれたプログラムなので見せ場のスパイラルとか
優雅な時間を堪能できました。


○ハニュウ・ユズル
「ミッション・インポッシブル」に挑戦。
ちょっとなよっとしたイメージがあったハニュウくんですが
ここでかなり男っぽいプログラムを持ってきました。
こういうプログラムも滑れるのか。
そしてこういうプログラムでもビールマン入れちゃうのか(苦笑)
随所に工夫がしてある面白いプログラムだと思いました。


○イマイ・ハルカ
彼女は難度の高い音楽を持ってきちゃったなと思う。
曲にぶん回されてる感がどうしても出てしまうけど
そこは今後頑張って改善してね。
会場の音声のみで見ちゃったから詳細は知らないんですけど
今季のSPだったらしいです。なるほど。


○タカハシ&トラン
この二人もスパニッシュ、というかバリバリのフラメンコ。
フラメンコのプログラムはよほどうまく作らないと
表現が難しそうだー(というかスケートと相性良くないと思う)。
がんばって音に追いつこうとしてるように見えちゃう。
でもホントに頑張ってるだけにこれ以上「がんばれ」なんて言えない。
成美ちゃんの元気の良さとしっかり者のマーヴィンのキャラは
もっと生かしたほうがいいかなあと思う。
音に合わせることは難しくても、
フラメンコの雰囲気はもっと出せるようになるといいね。


○ななちゃん
・・・少し体がボリュームアップした・・・?
(↑昨季もそう思ったけど・・・)
ちょーっと体が重そう。得意のダンスのキレがイマイチ。
去年はもっと踊れていたと思うんだけどな・・。
それでも元気そうな姿を見られただけでも良かった。


○ゆきなちゃん
ここまで、これでもかっていうくらいスパニッシュや
ラテンアメリカ系のアップテンポなナンバーが続いたのですが
彼女はシンプルな「アヴェ・マリア」。
現役のときみたいなバレエに特化したような振り付けではなく
あくまで自然体で、ちょっとした所作が非常に美しい。
曲のアレンジがあんなに淡々としてるのに魅入ってしまう。
よいプロ生活を送れているようで良かったなと。


○ユカリッチ
個人的セクシーMVPその1がユカリッチ。
サラ・ブライトマンの「ハレム」はミスター・ミヤモトの振り付け。
登場の表情を見た瞬間、なんていうか・・・
RPGで魔法使い系の中ボスに出くわしたような気持ちになった。
(↑ゲームやらない人にはわからない表現ですみません)
よくも悪くもさわやか優等生だったユカリッチを
こんなに妖艶に感じる日が来るなんて。
今まではいくら胸元が危なっかしくても、妖艶なプログラムを演じていても
彼女に本格的な色気は感じたことがなかったんですよね・・・。
なんていうか、普通のお姉さんだと思ったら実は妖艶な
魔法使いで、気づいたら周囲の男がどんどん取り込まれてるみたいな
そういうキャラクターを感じました。グッジョブ。
でも衣装はもうちょっと工夫してくれよー・・・


○東京シンクロ
放送されたこと自体にビックリ。(←すみません)
しかしカメラワークが下手というか、撮り方わかってないなという感じで
非常に見づらい放送だった・・・。
シンクロそのものは個人の選手の細かい動きを追うよりは
見せ場の全体が見えるようなカットを多く使うべき。
というわけで、全体像がさっぱりわからない放送だったけれど
シンクロ的な動きは随所に感じられたので色々想像して楽しみました。


○あっこちゃん
これまた音数の多い、ひっきりなしに動くすごいプログラム。
彼女は非常に音感が良いと思う、というのも
他の選手であれば曲に絶対ぶんまわされるような
難度の高いリズムとメロディーに、彼女は落とされない。
しっかりついていくどころか余裕さえ感じる。
時折、ドキっとする表情を見せるのがうまくなったなあと思う。
一見しただけでは一つ一つの動きが頭に残らないので
何回も見るのをおすすめします。


○ムラくん
うおー、相変わらずジャンプ高いよー(←恐怖を感じる人)
体ががっしりしてる分だけパワフルで男らしい良さがあるけど
その髪型は・・・・こだわり??
それにしても失敗したら怪我しそうなジャンプを
跳んでるだけに、あまり安心して見てられなかった。
オリンピックシーズンは棒に振らないでね。
あと少し表現力が大味になっちゃってる感があるので
そこのところはもう一工夫欲しいなと。


○リード姉弟
ハハッ、ナイスなプログラムじゃないですか!
姉さんは現代のセクシーガールで、
弟はハプスブルク時代を感じさせる時代遅れの白タイツ王子。
白タイツを普通に着こなしちゃうクリスはエライ。
この二人の時代を超えたダンスが繰り広げられるという
創意工夫に満ちたプログラムです。グッジョブ。
これは会場で見たらすごく盛り上がりそうだと思った。
ぜひ生で見たいですね、今後見る機会があるといいな。


○お洒落魔女
個人的セクシーMVPその2がお洒落魔女。
なんていうか、ライサイドビル地下二階のフミーを
こんな形で見られるとは思わなかったですね(笑)
というより、地下二階BarJJでのフミーは
まさにこういう雰囲気の彼女を想像して書いております。
そんなことはともかく、プログラムそのものは
♪パダン・パダン♪と流れるような優雅なシャンソンの歌声と
しっとりとした色気のある所作が印象的。
それほどうるさくない音楽で、ボーカルの歌詞の印象が強い曲なのに
それに動作と視線が組み合わされるとものすごく色っぽい。
静かな大人の女の色気がムンムンでした。生で観たら凄かっただろう。
そしてタバコという小道具。
いつも思うけど彼女は小道具の使い方が非常にうまい。
小道具一つでここまで表現できるのかといつも感心するんですけど
今回もかなりうまく使ってましたね。
プログラムが終了して舞台袖へ、後姿を見せて引っ込むところとか、
後姿だけであれだけ見せられるってスゲーなと思うわけです。
むしろ後姿がセクシーだったよお洒落魔女!!
ジャンプの着氷がちょっとオーバーターンとか
スピンの流れがスムーズじゃなかったとか不安要素はあるけども
彼女のプロ根性が見られて嬉しいです。


○ベルネル
チェコ人はデカいなあ、遠くからでもすぐわかるよ、
なーんてオープニングの群舞ではエヴァンさんと同じ探し方(笑)で
見つかっちゃうトマシュくん。
これを披露したのはマイケル・ジャクソンが亡くなる一週間前だけど
放送された日程的にはずいぶんタイムリーなプログラムに
なっちまったもんだと思う。
うーん、テレビで見ると思ったより見せ場が微妙か?
いや所々工夫してあるんだけど、プログラムをよーく吟味すると
曲のつなぎ方がイマイチだなと思った。
なんていうか・・・チェコセン(苦笑)
クライマックスをどこかに持ってくれば、もっともっと
盛り上がるプログラムになったんじゃないかなあと思う。
でもお客さんが楽しんでるみたいだったからそれはそれで。


○おしりーず・・・もといペシャラ&ブルザ
昨シーズンのフリーを披露。ナタリーは相変わらずカワイイ。
ついついナタリーに視線を奪われてしまうんですけど
よく見るとブルザもかなり面白いことやってるので
後でブルザをしっかり観察してみようと思います。
国別のときの競技モードとは違って、
よい意味で力が抜けた、でも見せ場はしっかり見せる、
そういう貫禄を感じたパフォーマンスでした。
あと、どうでもいいけどナタリーちゃんって
パンチラが効果的になるように衣装を毎度工夫してるなあと思う。
(↑何見てるんだよ・・・・)
さすがおしりーず、お尻の見せ方は心得ていますね(←違)


○サフチェンコ&ゾルコヴィー
新しいエキシビジョン! ゾルコヴィーがピエロというわけで
白いメイクをしてます。
今回の衣装は(も?)・・・ちょっとなあ、と思ったけど
さすがペア!っていう感じのシンクロ感がありますね。
あと他のペアと比べて彼女達はエモーショナルだと思う。
湧き出る情感っていうかね・・・それが好きなんですよねー。
国別のときのエキシビジョンでは、席の都合により(笑)
ほぼゾルコヴィーのソロ状態でこのペアを観戦したわけですが
今回はテレビですし、ちゃんと二人の世界を堪能できてよかったです。


○ステさま
世界初披露だったらしい、ステ様新プロ。
これまた、非常に静かな曲。衣装もシンプル、だけど
「よく見たら雪虫ちゃんが」とは春さまのご指摘。なるほど(笑)
いやー、いいですねこのプログラム。
言葉で表現するには難しいんですけど
個人的には、心の中にいる人物の葛藤を描いているように見えた。
すなわちステ様の心の中のステ様、といいますか(←わかりづらいよ)
後半になるとものすごい切なさが襲ってくる。
これは人によって重ねる感情が全然違ってくるんだろうなと思うけど
私は「切なさ」を強く感じました。
なんていうか、こういう難解な曲をしっかり演じられるのも
プロだからなのかって思うと、それは彼にとって良いことなのだと
改めて感じた。「ブエノスアイレス」みたいな競技栄えするものではなく
こういったプロだからできる曲を見せてくれてありがとう、と言いたい。


○ノブナリン
おおっ! このプログラムは・・・・!!
これでもかというくらいお尻を突き出す斬新な振り付け。
これぞまさに「おしりプログラム」略して「尻プロ」!!
(↑嫌な名前つけてすみません。でも個人的な大絶賛です 笑)
いいですね、こういうの。本人も楽しそうだ。
まだほんの少し照れがあるみたいだけど、それを乗り越えたら
もっと作品として完成されたものが見られるんだろうな。
こういうコミカルなものの中にさりげなくジャンプをぽんぽん跳んだり
A字スピンやってくれたりするところにも根性を感じる。
個人的に思ったのは、せっかく振り付けの動作が多いのだから
もっと体を大きく使って演じればいいのに、ということ。
今のままだとジュベたん的小芝居だなあ、と。
小芝居オンリーより、もっと本格的なマイムが見たい。
そして彼ならできると思う。この後に期待します。


○ミキティ
世間一般的にはセクシー衣装のこのプログラムが認知されて
しまったみたいですけど、観にいった人はみんな
「レクイエム」の方を絶賛してるので、そっちが見たかった(苦笑)
でも個人的セクシーMVPその3ですね。
彼女は元からセクシーな外見なので、露出すると
ものすごい色気が・・・・!目のやり場に困る(笑)
あと彼女は健康的な色気があって、それがうまく出てるプログラムですね。
昔と比べるとそれほど照れずにやれるようになったなあ、と。
だけど演技が終わった瞬間に素に戻って、
ほんのちょっと照れてるような表情が出てるのが彼女らしい。
それと、終わった後のインタビューでなぜか少し悲壮感が漂っていて
何かあったんじゃないかと思ってしまった。どうしたんだろう?
何事もなければいいんですけども。


総括:

もしかすると出演者全部放送されたんじゃないだろうか・・・?
OPとフィナーレもちょこっと放送されました。
BS放送がこれほどまともだと思ってなかったのでビックリです。
あと会場音声だけで見られるのもBS万歳ですね!
おかげでポエム氏の言葉は聴かずにすみましたが
アラカワさんの解説は聴きたかったかもと思います。

去年と比べるとジュニアの選手が多く出てる(と思う)ので
個人的には「気になるジュニアの子がみんな見れてラッキー」
と思ったけれど、確かに一般ウケはあんまりしないショーかもしれないですね。
(そう思うとマオもダイスケもタカヒコヅカもジョニーもいた
去年のDOIに行っておいて大正解だったわけだ)
ショーの構成的にも「ここがハイライト!」っていうのがわかりづらく
とりとめなく優秀なスケーターが出てきたっていう感じでした。
まあDOIって昔からこんな感じ??

しかしジュニアの子たちがこれほど魅せられるとは
知らなかったんだなー。
マオちゃんが引退したらその後に誰が続くんだろうと
最近いつも思うんですけど、今の彼女達の年齢で
あそこまでやれるなら、日本フィギュアのシングルの未来は
そう暗くない、むしろ明るいはずだと思う。
でもスポーツだから、勝てないと世間の注目も
また低くなってしまうから・・・この子たちの一人でもいいから
将来ビッグスターになってまたDOIで滑って欲しいなと思いますねー。


以上、やっつけなDOI感想でした

2 件のコメント:

春 さんのコメント...

隊長(←誰?w)
現地観戦組”春”よりライサイド的オシリストな報告をいたします。

ナタリーちゃんのお尻は、水色のレオタードに見えて、ふちに他の部分で使っている黄色とかピンクの布がほんのちょこっと縁取りに使われているんですよ!
ちょっと下向きの体勢とかとると、かっこいいお尻がこれでも可って言うくらい強調されるの。
TVだとさすがにお知りのアップは映さないからわかりにくいけど、細部にまでこだわった衣装でしたよ。

この放送された2日目の演技は、4日間でも一番素敵で、私は涙を流しながら見ていました。

Askarose さんのコメント...

春さま:

現地観戦組のオシリウオッチングお疲れ様です!(←すみませんこんなノリ方で)

ナタリーちゃんのお尻・・・おおっ、水色一色じゃないんですねー!国別で見てるはずなのに気づかなかった、私ってばオシリウオッチング隊長失格です(むしろ隊長は妹か)。それにしてもショーの照明の下でやるとまた印象が違うなあと思ってみていました。もちろんお尻の印象も!(←強調するな)

とってもキュートなプログラムなのに、なぜか涙が出そうになるの、わかる気がします。なんていうか、私はこの二人のショー精神に頭が下がる思いになっちゃいますね。「こんなすごい演技してくれてありがとうっ」って気持ちがふつふつと沸いて来て、テレビの前でもやっぱりじんときてしまいました。

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