2010年11月28日日曜日

GQ.com (2010/11/18)

男性ファッション誌GQのサイトに掲載されたインタビューです。
元記事はこちら。(写真はリンク先から転載)
ちょっと俗っぽい内容ですが、それはそれである意味読み応えがあるかと。。。




Evan Almighty


Evan Lysacek won the 2010 Olympic gold medal in figure skating, overcoming both a Russian champion coming out of retirement and his U.S. rival, the outspoken Johnny Weir. Lysacek puts his competitive spirit aside this Thanksgiving to join a slew of celebrities—including Justin Tuck of the New York Giants and Thomas Jones of the Kansas City Chiefs—and partners HELP USA and the Oneida Indian Nation to serve Thanksgiving dinner at a Manhattan homeless shelter. Helping those less fortunate is admirable (if predictable) for an Olympic champion. More surprising: Lysacek's love of basketball, his friendship with Pamela Anderson, and the reality show he wouldn't turn down.

2010年の冬季オリンピックで、引退から競技に復帰したロシアの王者(訳注:言うまでもなくプルシェンコのこと)や、ライバルであり、おしゃべりなジョニー・ウィアーを打破してエヴァン・ライサチェックが金メダルを手にした。ライサチェックは今年の感謝祭をよそに、ニューヨーク・ジャイアンツのジャスティン・タックや、カンザスシティ・チーフスのトーマス・ジョーンズを含む数多くの有名人達、さらにHELP USAとオネイダ・インディアン・ネイションのパートナー達に加わって、マンハッタンのホームレスシェルターに感謝祭のディナーを提供することに競争心を注いでいる。そうした恵まれない人々を助けることは、オリンピックチャンピオンにとって(想定内のものであれば)立派なことである。また、さらに驚くべきことは彼のバスケットボールに対する愛着や、パメラ・アンダーソンとの友人関係、また彼が断らなかったはずのリアリティ番組の話だろう。

Evan, you're calling from the car. Where are you headed?

エヴァン、車の中で電話しているけどどこへ向かっているんですか?


I'm heading up to Lake Placid for a couple of days to do some rehearsals for Stars On Ice. I'm trying to get back to New York on Sunday for the Knicks game.

レーク・プラシッドに向かっています。2,3日ほどスターズ・オン・アイスのリハーサルが何回かあるんです。ニックスの試合を見るために日曜日にはニューヨークに戻ろうと思っています。

You're a Knicks fan?

ニューヨーク・ニックスのファンなんですか?


I'm a Lakers fan. But I've never been to a Knicks game, and I have an opportunity to sit on the floor.

僕はレイカーズのファンですよ。でもニックスの試合は見たことがないんです。だから座席で見る機会だと思って。

I wouldn't think of you as a basketball guy.

あなたがバスケットボール好きだとは思いませんでした。


Why?

なぜですか?

Um...

そうですね・・・


I played basketball until I was 14. In L.A., I train at the same center in El Segundo as the Lakers. The Kings train there as well.

僕は14歳のときまでバスケットボールをやっていたんです。L.A.ではエル・セグンドにあるレイカーズと同じトレーニングセンターで練習しています。さらにキングスもそこで練習しているんですよ。

When you pass the NBA guys in the hallway, do they give you crap about your figure skating outfits?

あなたが廊下でNBAのメンバーとすれ違うとき、彼らはあなたのフィギュアスケート用の衣装を汚したりするのでは?


Not really. I think there's a mutual respect between athletes.

全然。アスリート同士に共通する尊敬の念があるのだと思います。

You're serving Thanksgiving dinner to the homeless. How did that come about?

ところで、ホームレスに感謝祭の食事を提供していますね。何故それに参加しているのでしょう?


I was approached by Help USA after the Olympics and they asked if I wanted to get involved. Help USA is the largest homeless advocate in the country. We're making sure that everyone has the resources and the respect they deserve this season. They provide counseling and job training and life skill education. They really want to create that self-sufficiency.

オリンピックの後にHelp USAから申し出があり、(活動に)関与したいかどうか聞かれました。Help USAは国内で最大のホームレス支援団体です。僕達は誰もがホームレスの人達が今年の感謝祭の食事を受ける価値があるという尊敬の念があり、そのための資金があるはずと確信しています。Help USAはカウンセリングや職業訓練、生活技能の教育を提供しています。彼らはそうした自給自足を作り出したいと考えているのです。

That's admirable. What does a figure skater eat for Thanksgiving?

立派ですね。ところでフィギュアスケーターは感謝祭の日に何を食べるんですか?


As I was training for the Olympics the last four years, we always had competitions over Thanksgiving. This year, I'll be working on the day after Thanksgiving, filming a Stars on Ice special. So I'll be eating fruits and vegetables and a little bit of lean protein. Mostly salad.

ここ4年間はオリンピックのために練習してきたので、感謝祭の最中はいつも試合がありました。今年は感謝祭の次の日に仕事をする予定です。スターズ・オン・アイスの特別番組の撮影があるんです。だから感謝祭当日はフルーツと野菜、リーン・プロテインを少し摂ることになるでしょう。ほとんどサラダですね。

That's not Thanksgiving! Do you cook for the holiday?

全然感謝祭じゃないですよ! (感謝祭の)休みに料理はしますか?


I'm not a good cook at all. Most of the time my parents would be like, "I think we've got it. Why don't you watch TV."

料理は全然ダメなんです。両親は大体、感謝祭のときは「もう十分満喫したね。じゃあテレビでも観ようか?」っていう感じなんですが。

Since the Olympics, you've been everywhere—including Dancing with the Stars. The show celebrated its 200th episode a few weeks back. How was the reunion? More importantly: How was Bristol Palin?

オリンピック以来、ダンシング・ウィズ・ザ・スターズなど至るところであなたを見かけました。あの番組は数週間前に放送200回記念を祝っていましたね。共演者達との再会はいかがでしたか?それよりも、ブリストル・ペイリンはどうでした?


She's very reserved and sweet and polite. She couldn't be a nicer girl. She seems very well adjusted. We're all kind of pulling for her, in a way, because she's coming in with no experience.

彼女はとても控えめで優しく、礼儀正しい人ですね。この上なく素敵な女性です。だいぶ(番組に)慣れているようです。彼女が何の経験もない状態で番組に登場したという点において、僕達みんなが彼女を応援しているんです。

Was Pamela Anderson there? You two competed in the same season.

パメラ・アンダーソンはいましたか? あなた達お二人は同じシーズンで競っていましたが。


She wasn't there. She's in Israel right now, doing an episode of Dancing with the Stars over there. I guess she's swimming nude in Tel Aviv right now, someone said. I spoke to her before she went. We were close during the show.

彼女はあの場にはいませんでした。ちょうど今、イスラエルにいてそこでダンシング・ウィズ・ザ・スターズのエピソードを一つ収録しているところです。誰かが言ってたけど、きっと今頃はテル・アビブでヌードで泳いでるんじゃないかな。彼女が発つ前に話をしたんです。僕達は番組の間にとても仲良くなったんですよ。

Really? What would you two talk about?

本当に? 二人でどんなことを話すんですか?


Pamela is totally into art. She wanted me to meet all her friends in photography. She has a lot of artistic friends in music and film direction. She's an extremely kind and sweet lady. She can party with the best of us. I'd think she was 25 years old right there with me. She's also a great mom.

パメラはアートにのめりこんでいるんです。写真家の友達全員と僕を会わせたがっていました。それに彼女はミュージシャンや映画監督の中に友達がたくさんいます。ものすごく親切で優しい女性ですよ。僕らの誰にも劣らず盛り上げることができるんです。彼女が25歳だったら、ちょうどその場に僕と一緒にいたでしょう。素敵な母親のような存在でもあるんです。

What's the latest on your feud with Johnny Weir? Have you seen each other?

ジョニー・ウィアーとの確執の近況はどうでしょう? お互いに顔を合わせていますか?


No, I actually have not seen him for a while. I hope he's doing well.

いいえ、実際のところしばらく彼に会ってないんです。うまくやっていればいいなと思っています。

Diplomatic! Would you do a reality show, like the one he did for the Sundance Channel?

如才ないですね! 彼がサンダンス・チャンネルでやっていたようなリアリティ番組をやるのはどうでしょう?


I don't know that his show was the most honest portrayal of figure skating. I think I would like people to understand the athletic side. The problem is: Most elite athletes at that level don't necessarily want to give away the secrets of their training and how you win competitions. We don't see Roger Federer doing a reality show.

彼(ジョニー)の番組がフィギュアスケートを最も誠実に描いていたかはわかりません。皆さんに(競技の)芸術的な側面を理解していただきたいとは思っています。問題は、あるレベルの優秀なアスリート達のほとんどが、必ずしも自分のトレーニングやどうやって試合に勝つのかという秘密を明かしたいとは思っているわけではないということですね。ロジャー・フェデラーがリアリティ番組をやっている姿なんて見られないでしょう。

Manny Pacquiao did a 24/7 for HBO. The Jets did Hard Knocks.

マニー・パッキャオがHBO局の「24/7」(訳注:スポーツ対戦煽り系番組)に出演しました。ザ・ジェッツ(訳注:ニューヨークジェッツ、アメフトチームの愛称)も「Hard Knocks」(訳注:スポーツ系ドキュメンタリー番組)に出ていましたが。


That's the kind of thing I'd love to do. HBO should do a 24/7 about skating. Because that's what it takes. It's 24/7. Every piece of food I put in my mouth. Never being around anyone that was ever smoking—so I wouldn't inhale second hand smoke.

それこそまさに僕がやりたいタイプのものですね。HBOはスケートでの24/7を放送すべきだと思います。スケートこそこの番組に相応しいですから。まさに24/7ですよ、僕が口に入れる食べ物のかけら全てとか、煙草を吸っている人の周りには決して寄らないとか・・・そう、僕は受動喫煙で煙を吸いたくないんです。

Has there ever been a good movie about figure skating?

今までフィギュアスケートに関する良い映画はありました?


Like, an honest movie?

真面目な映画ですか?

Yeah. When we think of figure skating, we think of Will Ferrell and Blades of Glory.

ええ。我々がフィギュアスケートを連想すると、ウィル・フィレルと『Blades of Glory』(邦題:俺達フィギュアスケーター!)のことを思い浮かべますが。


Well, I think figure skating a sport that's misunderstood and easily mocked.

うーん、フィギュアスケートは正しく理解されない、簡単に冷やかされるスポーツなんだと思います。

ABC is launching Skating with the Stars. Did they ask you to be a part of it?

ABC局はスケーティング・ウィズ・ザ・スターズを開始しています。それに関わるオファーはなかったのですか?


They did ask me to be a part of the show and they offered me a couple roles but unfortunately my schedule is totally full. I hope the show does well but at the same time I'm thankful for working nonstop.

その番組に参加しないかと言われました。スタッフは複数の役割を僕にオファーしてきたんです。ただ残念なことに僕のスケジュールはいっぱいなんです。番組がうまくいくよう祈っていますし、それと同時にひっきりなしに仕事があることに感謝しています。

How much could these celebrities possibly learn? Fox already tried this show and failed.

有名人達はどのくらいスケートを習得できるのでしょう? Fox局がすでにこういった番組にトライしましたが、失敗に終わりました。


Ice skating is a great recreational sport. But I don't know how much you're really going to pick up in competition in five weeks. At the same time, I'm not sure how much of the show will be based on the performance or the costumes—the stuff that skating is mocked for. All of that can be produced, for sure.

スケートは素晴らしい娯楽のスポーツです。でも一般の人が5週間で試合に向けて実際にどこまで上達するかはわからないですね。同時に、あの番組がどのくらいパフォーマンスや衣装に基づいて行われているのかもよくわからないです。スケートの物まねのようなものなのか、と。そういった全てが(番組の意図として)作られている可能性は確実にありますね。

2010年11月27日土曜日

WFS45号のライサチェック

本日、池袋でウロウロしていて何となく書店に入ったら
新書館のワールドフィギュアスケート45号を発見。
ページをめくるとライサチェックの来日時の写真が目に入ってきたので
「これは買えということか・・・」と思って購入してきました。


まず、ライサチェックに関して。
別に単独インタビューがあったわけでもなく、
普通にFOIのときの様子とコメントが少し載っていた程度です。
注目すべきはFOIリハーサル公演の「Dear Friends」のときと思われる
あの『ティラミス贈呈』場面で、ライサチェックが
アラカワさんの愛犬ティラミスを抱えて映ってる写真でしょう!
これは反則!(笑) この写真があったから買ったようなものです。
もちろん演技中の写真もあったけど「Man in the mirror」なので
「エヴァンさん超ダッサ!」状態でしたね(苦笑)
ところが本人のコメントを読むと「新しいプログラムの
『Man in the mirror』を見てもらうのが楽しみ」とのこと。
・・・当然ながらイマイチ盛り上がらなかった初回公演を思い出し
ちょっと申し訳ない気持ちになってしまった(苦笑)
ごめんねエヴァンさん。そして出来れば日本人でも盛り上がれるような
曲とプログラムで来日してね。頼むよ(笑)。
ちなみに、競技については全米への出場の可能性と
来季からの復帰についてさらりと述べています。
8月時点でのコメントとはいえ、それ以降同じようなことを
ずっと言っているので、今後の動きに注目ですね~!

あと、巻末の方に今後のショーの予定一覧があるんですが
そこにスターズオンアイス2011ジャパンツアーの紹介もありました。
ここにも普通にライサチェックの名前があります。
写真も上記ツアーのホームページに載っているのと一緒のが
大きく掲載されていました。ライサイド的にちょっとお得な気分に。
(っつーか、本人側はまだこの情報を告知してないけど大丈夫なのかな)


で、肝心な雑誌全体の中身ですが、今シーズン2冊目ということで
グランプリシリーズの半分、中国大会までのレポートやインタビューが
ざっくりと掲載されています。これは昨季と同じですね。
インタビューの中ではNHK杯で優勝したカロリーナのものが
個人的に一番ぐっと来ました。これはスケートファンなら読むべき。
そして彼女がローリーについて話しているのですが
その部分もかなり興味深いです。
オリンピック後のゴタゴタで、一部で悪名高くなってる感のあるローリーが
振付師として非常に優秀で、だからこそ一流のスケーター達に
支持されているのだということがよくわかります。

他にテッサ&スコットの近況、怪我の状況などを含むインタビューや
ファンタジーオンアイス関係で参加ミュージシャンへのインタビュー、
ジュニアグランプリシリーズのSBC杯のレポートなど
なかなか読み応えのある内容でした。最近のWFSの中では面白かった方かと。


・・・にしても、来日したのに単独インタビューのないエヴァンさん(苦笑)。
金メダリストになるとそんな時間も取れないのか?
それとも日本の雑誌記者達にスルーされたのか?
来日してもあまり注目されない、気の毒な扱いを見て
「氷を降りると、これがいつもの状態よね。
来日しても『空気』、これぞエヴァンさんの真骨頂よ!」と
自分に言い聞かせてしまうのでした。オ~ウ・・・!

2010年11月25日木曜日

Gold medalist highlights Stars on Ice show coming to Lake Placid (2010/11/23) - lakeplacidnews.com

スムッカーズ・スターズ・オン・アイス25周年記念公演に関する
ライサチェックの記事です。翻訳してご紹介します。


Gold medalist highlights Stars on Ice show coming to Lake Placid


Even stuck in a car in the midst of a New York City traffic jam, Olympic men’s figure skating gold medalist Evan Lysacek is still hard at work fielding questions from the Lake Placid News. After a morning spent skating at Rockefeller Center for its grand opening of the season, he was heading to Lake Placid to rehearse for the opening show of the 25th Anniversary Smucker’s Stars on Ice tour that opens Saturday, Nov. 27 at the Olympic Center.

ニューヨークの交通渋滞のただ中にあり身動きのとれない車内でさえ、バンクーバーオリンピック男子フィギュアスケート金メダリストのエヴァン・ライサチェックはレーク・プラシッド・ニューズからの質問に手際よく答えながらせっせと働いている。ロックフェラーセンターのグランド・オープンにて滑った朝の後に、彼は11月27日に行われるスムッカーズ・スターズ・オン・アイス25周年記念公演の初演のリハーサルのため、レーク・プラシッドへ向かっていた。

But being an Olympic gold medalist in one of the most popular sports at the Olympics is a demanding job.

だが、オリンピックでもっとも有名な競技の一つで金メダリストになるというのはきつい仕事のようだ。

“I’ve been working non-stop almost every day,” Lysacek told the News.

「ほとんど毎日、ノンストップで仕事をしていますよ」とライサチェックは話してくれた。

Indeed, it seems that Lysacek has been everywhere, from the ice, to television and magazines. There were several events and for the newly-crowned Olympian, including judging the Miss Universe competition, attending the Academy Awards and skating with the Stars on Ice post-Olympic Tour. He was also nominated for an ESPY award and the Sports Illustrated “Sportsman of the Year” award, he won the 2010 Golden Skate Award and modeled for several magazines including ESPN’s 2010 Body Issue.

実際、ライサチェックは氷の上からテレビ、雑誌といたるところで見かけられたようだ。ミス・ユニバースの審査員やアカデミー賞への出席、スターズオンアイスの前回のオリンピックツアーへの出演を含む、オリンピックの新王者のためのイベントや表彰がすでに行われている。また、ESPYアワードやスポーツ・イラストレーテッド誌の『スポーツマン・オブ・ザ・イヤー』にもノミネートされ、さらに2010年ゴールデンスケートアワードの受賞、そしてESPNの2010年Body Issueを含む複数の雑誌のモデルにもなった。

Perhaps his most well-known project after the Olympics was participating in the popular television show “Dancing with the Stars,” where he competed against other celebrities in ballroom dance. Lysacek placed second overall in the competition, training and competing in dancing while also performing in the 41 city Stars on Ice Olympic Tour.

おそらくオリンピックの後に最も良く知られている彼のプロジェクトは、有名人達と社交ダンスで勝負した人気番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』への参加だろう。ライサチェックは最終的に2位となったが、41都市で開催されたスターズ・オン・アイス・オリンピックツアーに出演もこなす一方で、ダンスのトレーニングを行い試合に出ていたのだ。

“It was really challenging because everyone expected me to know how to dance and I didn’t,” he said. “It was fun but I felt the pressure to be good at dancing and live up to that expectation.”

「とてもやりがいのあるものでした。誰もが僕がダンスのやり方を知ってるって期待していたのに、実際は違いましたからね。楽しかったですが、上手に踊れるようになろう、期待に応えようとプレッシャーを感じてもいたんです」と彼は言う。

Another project Evan participated in recently was a film called “Rise,” a movie by United States Figure Skating about the 1961 plane crash tragedy when all of the passengers enroute to the World Figure Skating Championships perished.

最近エヴァンが参加したもう一つのプロジェクトに『Rise』と呼ばれるアメリカフィギュアスケート連盟製作の映画がある。1961年に世界選手権に向かっていた乗客全員が亡くなった飛行機事故の悲劇に関するものだ。

“I was really honored to be a part of this project; the 1961 tragedy really hits home for me because my coach Frank was affected by it, and he is like family to me,” Lysacek said. “I hope this movie touches people; it is very special.”

「このプロジェクトの一員になれて本当に光栄に思っています。1961年の悲劇は僕の胸をえぐる出来事です。フランクコーチがその影響を受けていますから(訳注:フランク・キャロルのコーチがこの事故で亡くなっている)。彼は僕にとって家族同然なんです」とライサチェック。「この映画が皆さんの心に触れて欲しいと思っています。特別な映画です」

For the first time since his Skate America win in November 2009, Evan is returning to the Olympic Center to entertain alongside skating legends in the 25th Anniversary tour of Stars on Ice.

2009年11月に、ライサチェックが初めてスケートアメリカで優勝して以来初めて、彼はオリンピックセンターへと戻ろうとしている最中だ。そこで彼は伝説のスケーター達と一緒にスターズ・オン・アイス・ツアー25周年記念公演で観客をもてなすことになっている。

“This year is really important, since it’s the 25th Anniversary and they are bringing back skaters I idolize, like Kurt Browning and Ekaterina Goordeva,” he said. “It’s great to incorporate skaters from different generations skating together in the same show.”

「今年はすごく重要な年です。25周年記念だし、僕が憧れているカート・ブラウニングやエカテリーナ・ゴルデーワがツアーに復帰するんですよ!同じショーに違う世代のスケーター達が組み込まれて一緒に滑るなんて、すごいことです」

Evan is not new to Stars on Ice. In addition to the Olympic tour, he was a guest star in several cities in the 2009 tour. Although show skating is different from competition, it is not all that different.

エヴァンはスターズ・オン・アイスの新入りというわけではない。オリンピックツアーに加えて、2009年に複数の都市でゲストスターとして参加していた。アイスショーは試合とは別物だが、全く異なるものでもないようだ。

“We still perform difficult tricks and prepare much the same way,” Lysacek said.

「僕らはショーでも難しい技をやっていますし、同じようにできるようしっかり準備しているんです」と彼は言う。

For the 25th Anniversary tour, Evan will be skating to a Tango from the movie “Moulin Rouge” and a piece that was specially recorded for him by David Hernandez, a competitor in American Idol Season 7. The program was choreographed by “So You Think You Can Dance” choreographer Travis Wall.

この25周年記念ツアーで、彼は映画「ムーラン・ルージュ」のタンゴの曲を滑ることになっている。それともう一曲はアメリカン・アイドルシーズン7の出場者であるデヴィッド・ヘルナンデスが、ライサチェックのために特別にレコーディングしたものだ(訳注:多分「The Climb」のこと)。振り付けはアメリカン・ダンス・アイドルの振付師であるトラヴィス・ウォールが担当した。

Lysacek said he recognizes that Lake Placid’s unique Olympic legacy makes it an ideal starting point for the Stars on Ice tour.

ライサチェックはレーク・プラシッド特有のオリンピック縁のものが、この場所をスターズ・オン・アイスの理想的なスタート地点にしていると認識しているのだという。

“More than ever, after my story unfolded the way it did in Vancouver, I’ve looked up to the 1980 US Hockey team and can feel their presence when I skate in the 1980 arena,” he said. “We all feel the Olympic history in the town; it is very special that we are starting our tour here.

「バンクーバーで僕の人生が展開した後、ますます1980年の(レークプラシッドオリンピックの)アメリカホッケーチームを尊敬していますし、1980年のアリーナで滑っているときは彼らの存在を感じることができます。僕達の誰もがこの街でオリンピックの歴史を感じるし、それは僕達がここからツアーを始めるにあたって非常に特別なことなんです」

2010年11月24日水曜日

USOCのAthlete of the Weekに選ばれる。

我らがライサチェック、USOCにて毎週実施中の
「Athlete of the Week」に選出されました!


なんでこのタイミングで選出? と疑問に思われる方がいるかもしれません。
実はライサチェック、スポーツ・イラストレーテッド誌による
「Sportsman of the Year」にノミネートされているのです。(発表は29日)
USOCアスリートの中では唯一のノミネートなんだとか。

「Sportsman of the Year」のノミネートに関してはこちらのサイトに詳細が、
またチームUSAのサイトにも別の記事が掲載されています。
ノミネートに関する本人のコメントがあるものが出るのを待っていたんですが
一向に出る気配がない(とはいえFacebookやTwitterで言及していますが)ので
とりあえずリンクのみご紹介。

アメリカでは数多い金メダリストの中、
なぜライサチェックがノミネートされたのかという件に関しては
上記の先に紹介したリンク先にあるエッセイに詳しく書かれています。
端的に書くと、オリンピックまでのたくさんの怪我や
その後の四回転論争に冷静に対処したことなんかが評価されてるみたい。


というわけで本命(?)は「Sportsman of the Year」です。
他に誰が選ばれてるのか一覧を見てみたら、テニスのナダルもいる上に
DWTSシーズン11でアンナさんと組んだカート・ワーナーもノミネートされてました。
こりゃエヴァンさんの受賞は厳しいかな~!

2010年11月23日火曜日

huffingtonpost.com (2010/11/15) - Millennial Perspectives: Interview With 2010 Olympic Gold Medalist Evan Lysacek ④

The Huffingtonpostに掲載されたライサチェックのインタビューです。
長らく続きを訳せずごめんなさい。このインタビューは今回で最後です。


Millennial Perspectives: Interview With 2010 Olympic Gold Medalist Evan Lysacek


Who do you look up to?

尊敬する人はいますか?

I've always admired athletes, like Rafael Nadal or Roger Federer. Their respectfulness strikes me; respect toward elders, respect toward the sport and themselves. That's something missing today. With the eagerness and big dreams in some Millennials, can also come arrogance. Sports taught me respect. Respect for the rules, for the history of the sport, and having respect pays off.

いつもラファエル・ナダルとかロジャー・フェデラーのようなアスリート達をすごいと思っています。彼らの敬意の示し方にとても心を打たれているんです。目上の人達や、自分のスポーツ、そして彼ら自身への敬意にね。それって今日の社会に欠落しているものですから。21世紀世代の中には、熱意と大きな夢によって横柄になる人もいます。スポーツは僕に敬意を持つことを教えてくれました。ルールや競技の歴史への敬意を持つこと、そしてそうすることが報われるんだってことも。


Do you ever feel like you missed out on a childhood by sacrificing so much of it to skating?

スケートのために子供時代の多くを犠牲にすることで、楽しいことを逃してしまったと思うことはありますか?


To some extent, there's a phase of life I completely missed... the carefree time. My entire life was built around structure. I put a lot of pressure on myself at an extremely young age. But ultimately, I feel fortunate to have been imbued with a strong sense of structure early on because if you don't get it as a child, you don't get it in your adult and professional life. That structure, and the goals and planning I put into it, are what got me my Olympic dream.

人生のある部分に対しては、完全に逃してしまったと言ってもいいと思います。それは気ままに過ごす時間です。僕の生活全般がしっかりしたスケジュールの中にあったんです。とても小さな頃から自分に大きなプレッシャーをかけていました。だけど最終的には、早くから綿密なスケジュールの感覚に馴れきっていたことは幸運だったと思っています。そうした感覚は子供のときに得られなければ、大人になって仕事をする生活になっても得られないものですから。綿密なスケジュールとそれに身を置く計画を練ることが、僕のオリンピックの夢を叶えたのです。


What do you see as something that's "so Millennial?"

いかにも『21世紀世代』らしいと思うものはありますか?


The "get rich quick" or "famous overnight" mentality. In a way it's positive because your idea can be the next big thing. But if you get success too quickly you won't appreciate it.

『あっという間にお金持ちになる』あるいは『一夜で有名になる』といった気質ですね。自分のアイディアが次なる大ブームになるかもしれないという点ではポジティブな考え方でしょう。でもあまりにも早く成功してしまうと、それをありがたく思えないと思います。

Also, reality TV. That's so "Millennial"! I don't really relate to the voyeurism phenomenon. Why would you want to let cameras into your life? For what? What are people after? There's an obsession with fame out there, but the thing is when they achieve the money or fame, do they leave the reality TV spectrum? Not usually. I guess it's all part of the openness and opportunity in our society which is positive. There may be thousands of "Snooki's" in New Jersey, with a similar look or attitude, but one of them went for it and has made her crazy scheme successful. That's great.

それからリアリティ番組もそうですね。まさに『21世紀世代』という感じです。僕は実際、そういう覗き見みたいな現象には関わっていませんが。どうして自分の生活をカメラの中に入れたいって思うんでしょうね? 一体何のために? 番組の後にその人たちはどうなるんでしょう? そこには名声への渇望があるのでしょうが、問題は彼らがお金や名声を手にするとき、リアリティ番組の領域から去っていくのかということです。普通じゃないですよ。ああいった全てが僕らの社会の中における肯定的な開放性とチャンスの一部なのだと思います。ニュージャージーには『スヌーキ』みたいな服装や態度の子(訳注:アメリカのリアリティ番組『ジャージー・ショア』に出演しているキャスト。悪趣味なファッションで有名)が何千人もいるでしょう。だけどその子たちの中の一人が努力して、あんなふうに途方もない計画をうまくやってのけたわけです。すごいですよね。

 
Didn't you do a reality show? You were a finalist on Dancing with the Stars.

でもあなたはリアリティ番組に出ていませんでした? ダンシング・ウィズ・ザ・スターズの決勝戦まで行きましたよね。


Yes, you're right. But I saw that as more of a competition. It was an amazing experience.

ええ、その通りです。でも僕はあの番組をどちらかというと試合として見なしていました。素晴らしい経験でしたよ。


Where do you see yourself in 5 years?

これから5年間であなたはどうなっていると思いますか?


I can't answer that. It's a scary thought. I like to go through life feeling like I'm on a specific path; sometimes I feel like I've gone from an extremely exacting approach to life to waking up at 25 and finally being a true dreamer, a Millennial. I'm really thankful to be a Millennial because of the accepting and open attitudes of my generation. I don't know exactly where I'm going, but I have dreams. And that's okay. It's a great place to be.

それには答えられないですし、怖いですね。自分が特別な道の上にいるかのように感じて人生を歩みたいとは思っています。25歳にして、現実に気づくための人生への非常に厳しいアプローチからはすでに抜け出して、ついに真の夢想家である21世紀世代になれたのだと感じるときもありますよ。僕の世代の寛容でオープンな態度のおかげで、僕は21世紀世代であるということに心から感謝しているんです。僕が正確にどこに行こうとしているのかは自分でもわかりませんが、夢はあります。それで大丈夫ですよ。僕が向かっているのは、きっと素晴らしいところですから。

2010年11月22日月曜日

Improv-Ice投票に参加しよう!

今秋にフォリナーとの生演奏にて開催されたImprov-Iceが
先日21日にアメリカでオンエアされ、視聴者投票が開始されました!
ライサチェックを始め、お気に入りの出演者に投票できます!

投票はこちらのサイトからどうぞ。
少しだけですが演技の映像も見られます。
ちなみにライサチェックの演技については
彼の公式サイトのトップページからも見られるので
見逃している方はそちらからご覧くださいませ。

昨年のこのショーでは全然投票が集まらなかったエヴァンさんですが
今年はオリンピックとDWTSでかなり知名度が上がったはずなので
たくさん集まればいいな~と思っています。
ひとまず日本のライサイドの皆さんもサポートをお願いします!
(もちろんお好きなスケーターに投票して下さってOKですが)

ちなみにいつまで投票できるのかは上記のサイトではわからないので
投票したい方はお早めにどうぞ!


それと、翻訳して紹介したい記事が溜まっているというのに
先週末は更新できなくてごめんなさい。
今週はまたぼちぼち作業しますのでお楽しみに!

2010年11月19日金曜日

huffingtonpost.com (2010/11/15) - Millennial Perspectives: Interview With 2010 Olympic Gold Medalist Evan Lysacek ③

The Huffingtonpostに掲載されたライサチェックのインタビューです。
今日は3回目。この感じだと全4回になる・・・かな?


Millennial Perspectives: Interview With 2010 Olympic Gold Medalist Evan Lysacek


What was unique about growing up as a Millennial?:

21世紀世代として育ってきた中で、ユニークだった点は何ですか?

There was much more open-mindedness about career paths when we were growing up, and I attribute much of my success to that. In school, movies, really everywhere, the message to kids was, 'you can do anything if you put your mind to it.' I think if I'd grown up in my parents' generation, there may not have been as much acceptance or enthusiasm about my crazy pipe dream. I give a lot of credit to my parents and their generation. People say Millennials are dreamers, but our parents were the original dreamers. They laid the brick for us to strive.

僕達が子供の頃は、進路についてもっと寛容なところがあったんです。僕の成功もそのおかげだと思っています。学校や映画、ありとあらゆる場面において、子供達へのメッセージは『本気でやれば、何だってできるんだよ』というものでした。仮に僕の両親の世代に育っていたら、僕の突飛な夢物語はあまり受け入れられず、熱意も沸かなかったでしょう。僕は両親や、彼らの世代をとても信頼しています。21世紀世代は夢見がちだとよく言われますが、両親の世代の人たちだって元はそうだったわけでしょう。彼らは僕達が努力するための土台を築いてくれたのです。


Many opinion-makers today are giving a harsh critique of Millennials. In particular, some say they're unmotivated and unwilling to sacrifice instant gratification for future pay-off. Do you agree with that?

世論を形成する人たちの多くが、21世紀世代に厳しい批評を下しています。とりわけ、やる気がないとか、将来のために目の前の楽しみを犠牲にするのを嫌がる、などと言われていますね。あなたもそう思いますか?

I don't agree with that. I see a lot of eagerness in Millennials. They're incredibly creative and industrious with big ideas and the guts to execute them, even if it means leaving school or failing the first or second time. I admire that many Millennials won't just sit around in a job they hated for years. They're activists. This may be something that sets the generations apart. I think the reason some older generations don't always understand us is because we embrace a very different mindset when it comes to career. We want to create our own jobs, have dynamic and diverse professional experiences... Millennials are always looking for their next career path. I'm looking for mine path right now too.

それには賛成できませんね。21世紀世代の中にある熱意を知っていますから。みんな、びっくりするくらい創造的で勤勉だし、すごいアイディアとそれを実行するガッツを持っているんです。そのためなら、たとえ学校を辞めたり、一度か二度進級に失敗しようともね。21世紀世代は、嫌いな仕事に何年ものんびり就こうとしない人が多いのは認めます。みんな活動家なんですよ。それが、この世代が他とは違う部分かもしれません。年配の世代の人たちに僕達が理解されないのは、僕らが就業する頃には全く違った考え方を受け入れているからでしょうね。僕らは自分の仕事を作り出したいと思っているし、活動的かつ多様で、専門的な経験を積んでいますから・・・。21世紀世代はいつも自分の次の進路を探しているんです。ちょうど今、僕もそうしているところですよ。


We are the Internet generation. The first group to come-of-age in a time ensconced in technology. I remember exactly where I was when AOL first came onto the scene (I was 11 and immediately tried to go into a chat room to my parents' horror) or when Facebook emerged (I was studying abroad in Copenhagen, DK and everyone was clamoring to become a member). But the Internet definitely has its ugly sides too, and increasingly young people are seeing that. What are your thoughts on the Internet and how it's shaping youth today?

私たちはインターネット世代でもあります。まさにテクノロジー漬けになっている最初のグループとも言えますね。AOLが最初に世に出たとき、自分がどこにいたかよく憶えています(そのとき私は11歳で、すぐに両親の目を盗んでチャットルームに接続しようとしたものです)。Facebookが姿を現したときのことも(私はデンマークのコペンハーゲンに留学していますが、みんなで大騒ぎでメンバー登録をしました)。ですが、インターネットには確かに醜い側面もありますし、若い人たちが急速にそれを見ているわけです。インターネットに関してはどう考えていますか?また、それが現代に生きる若者達をどのように方向付けていると思いますか?

Truthfully, I have a love-hate relationship with it. It's great when you want to be accessible, but when you want to disappear you can't. If you make the decision to be out there, you're really out there for good. There's nowhere to hide! I do Twitter, which I like. But when you only have 140 characters to express something, it can be misconstrued or taken out of context. You just have to hope people have trust in the person you are.

正直に言うと、インターネットに関しては大好きなところもあれば、嫌いなところもあります。アクセスしたいのであれば素晴らしいでしょう。でも消えてしまいたくなっても、それはできないのです。もしそこからいなくなると決めてしまうなら、本当に消えてしまうことになります。隠れる場所なんてどこにもないのですから。僕はツイッターをやっていて、それは気に入っています。でも140文字で何かを説明しなきゃならないときは、誤解されたり文脈を無視して判断されかねない。自分をフォローしている人たちみんなが、自分の人柄を信頼してくれていると期待しなくてはならないのです。


One of the sick things about the Internet is that people can really say whatever lie about you they want with very little reprobation. As you said, when it's out there it's out there. How do you deal with the publicity, especially the negative aspects?

インターネットの悪質な部分の一つに、ほんの少し非難したい相手についてどんな嘘も吹聴できるというところがあります。あなたが今言ったように、一度それが世に出てしまうと、そのままになってしまうのです。こうした公開されているということの、特にネガティブな側面をどう対処していますか?

It's important to ignore as much as possible. The unique thing about Millennials is that we aren't completely reliant on social media, unlike many people think, and actually distrust it a little. We didn't grow up only knowing a world with Internet. We like it, but don't base our entire identities in it. Knowing that gives me a much healthier perspective on the gossip.

できるだけ無視することが重要ですね。多くの人が思っているのとは違って、僕達21世紀世代は完全にはソーシャルメディアに依存していないというユニークなところがあります。実際には少し疑いを持っているくらいなのです。僕達はインターネットだけで世の中を学んで育ってきたわけではありません。好んではいますが、その中に自分達のアイデンティティーの基盤を置いたりはしませんね。それを理解していれば、ゴシップのより健全な見方がわかるんです。


But what about those kids growing up now who only know a cyber-world, do you worry about them?

ですが、コンピュータの世界しか知らずに育っている今の子供達はどうでしょうか。彼らが心配にはなりませんか?

I do worry. For Millennials, Facebook was something you did with friends you already had. But some teenagers now have a completely separate cyber social life, apart from reality. And sometimes that social life becomes more important or organic than their social life in the real world. When something bad happens, like we have tragically seen with the suicide at Rutgers University, their entire life falls apart.

とても心配ですね。21世紀世代にとって、Facebookは実際の友人を登録するものですが、今のティーンエイジャー達の中には完全にコンピュータ社会を現実と切り離している人がいます。時にそういったネットでの社会が、自分の実際の世界よりも重要だったり、自然体でいられるものになっています。でも、ラトガース大学での自殺(訳注:今年9月に、同性愛者の学生が同居人に恋人とのラブシーンをネットで中継され、自殺するという事件があった)で目の当たりにした悲劇のように、(ネット上で)悪いことが起きたとき、彼らの全生涯が破綻してしまうのです。


(次回に続きます)

2010年11月18日木曜日

huffingtonpost.com (2010/11/15) - Millennial Perspectives: Interview With 2010 Olympic Gold Medalist Evan Lysacek ②

The Huffingtonpostに掲載されたライサチェックのインタビューです。
今日は2回目。インタビュー本文の最初の項目です。


Millennial Perspectives: Interview With 2010 Olympic Gold Medalist Evan Lysacek


Natalia Brzezinski: What kind of advice do you give young people?

ナタリア・ブレジンスキー(インタビュアー):若い人達にどういったアドバイスをしているのでしょうか?

Evan Lysacek: Creating your own niche and being irreplaceable is important. But nothing is more vital than being well-prepared. My life philosophy is to give 100 percent, every ounce of your existence to a goal. As a skater I wasn't deemed the most talented. People would say, 'you're not naturally gifted and you're not the best, but you do work hard' and that motivated me.

エヴァン・ライサチェック:自分の得意分野を持って、代わりがいないような人物になることが大切だということです。だけど準備万端でいることより必要不可欠なものはありません。僕の人生哲学は自分の存在の全身全霊をかけて100パーセントを注ぎ込むというものです。スケーターとしては、僕は最も才能がある選手と見なされていませんでした。『君は生まれつき優れた才能があるのではないし、一番でもない。でも一生懸命練習するね』とよく言われますが、それが僕にやる気を起こさせてくれたんです。

In 2009, I won the World Championships. It was the pinnacle of my career, and leading up to the 2010 U.S. Championships I felt great. I had had an amazing season and thought it'd be my big send-off, a walk in the park. It was a disaster. I skated horribly and all the self-doubt came flooding back. On top of it, there's a superstition that the reigning World Champion never wins the Olympic title so that was in my mind too. I was in an extremely fragile state.

2009年に世界選手権で優勝しましたが、それが2010年に良い気分で迎えた全米選手権へとつながる僕のキャリアの頂点でした。僕は素晴らしいシーズンを過ごしていて、全米選手権は僕の壮大な見送りになるだろうと簡単に考えていたのです。だけどそれはとんだ失敗でした。とにかく酷い滑りをして、完全なる自信喪失がどっと蘇ってきたのです。それに加えて、前年の世界選手権優勝者はオリンピックで優勝できないというジンクスがあるので、それが心の中に浮かび上がっていたのです。きわめて脆い精神状態に陥っていました。

The U.S. Figure Skating training program set up a little haven for the Olympic team for the first 7 days of the 30 days between the National Championships and the Olympic Games in Spokane, WA. They had everything an athlete could dream of--sports psychologists, trainers, nutritionists... but after my poor performance, I literally snuck out of the camp and got on the first plane to LA. I went straight to the rink from the airport. It wasn't even open and they had to turn on the lights for me. I was feeling utter panic. The Olympics were a month away and the enormity of it all was beginning to get to me.

オリンピックと全米選手権の間の30日間の最初の一週間は、オリンピックチームのためにアメリカスケート連盟のトレーニングプログラムがワシントン州スポケーンで行われることになっていました。そこにはアスリートが夢見るもの全てが揃っていました。スポーツ心理学者、トレーナー、栄養士・・・だけど自分の悲惨なパフォーマンスの後だったので、文字通りこっそりキャンプから抜け出して、LAへ朝一便の飛行機で帰ったんです。空港からはまっすぐリンクへ行きましたが、まだ開いてさえいなくて、リンクのスタッフは僕のために照明をつけなくてはいけませんでした。完全にパニックに陥っていたのです。オリンピックは一ヵ月後で、その影響力の大きさが全てこたえ始めていました。

I barely remember tying up my skates, but when I got on the ice and felt the wind slapping my face it was as if the world lit up again. My whole life -- all of the training, the early mornings, the successes and failures -- flashed through my mind. I skated for 6 hours that day, with only a fifteen minute break. I was so tired when I finished that I could barely take my skates off.

かろうじてスケート靴の紐を固く結んで氷上に降りると、まるで世界が再び輝いているかのように風が顔を横切っているのを感じました。僕の生涯における全てのトレーニングや朝早い日々、成功と失敗が心の中を一瞬で駆け巡っていったのです。その日は6時間滑って、休憩したのは15分だけでした。ようやくスケート靴を脱ぎ終わったときには相当疲れていました。

That's when I knew, this feeling, this was my 100 percent. And I'd give it every single day leading up to the Games. Looking back, that was my Olympic moment. Not hearing the roar of the crowds or feeling the weight of gold around my neck, but in a dark rink, alone, with no spectators, I found what I was made of. It's my proudest moment. This is what I want to express to my generation. When everything is looking bad, when you want to quit and are completely demoralized, give it all you've got and keep going.

この感じが、これが100パーセントなのだとそのときわかったのです。オリンピックに向けて、僕はそれを毎日を注ぎ込むんだってことも。振り返ってみると、あれが僕のオリンピックの瞬間だったのです。観客のざわめきを聞いたことや、首にかけられた金メダルの重さを感じたことではなく、観客のいない暗いリンクでたった一人、自分の力に気づいたことが僕の最も誇りに思える瞬間です。これが僕と同じ世代に伝えたいことですね。何もかもが悪く見えるとき、辞めてしまいたいと思い、完全に自信を失くしているときこそ、自分の持っているもの全てを注ぎ込んで続けていくべきなのだと。

(次回に続きます)

2010年11月17日水曜日

huffingtonpost.com (2010/11/15) - Millennial Perspectives: Interview With 2010 Olympic Gold Medalist Evan Lysacek ①

The Huffingtonpostに掲載されたライサチェックのロングインタビューです。
長いので2回か3回に分けて翻訳してご紹介します。
今日はインタビュー本題に入るまでの部分。


Millennial Perspectives: Interview With 2010 Olympic Gold Medalist Evan Lysacek


In today's society, the portrait of Millennials is not always pretty. At a time when many reality stars and young media figures have made being gainfully unemployed and stuck in a purgatory between adolescence and adulthood an enviable success in itself, 25-year-old 2010 U.S. Olympic Gold Medalist Evan Lysacek is a refreshing anomaly. The world-class figure skater and Dancing with the Stars finalist, who has just been nominated for Sports Illustrated's "Sportsman of the Year" award, is humble, self-effacing and doggedly determined.

現代社会において、21世紀世代の若者の人物像は誰もが素敵とは限らない。リアリティ・スターや若いメディアの有名人の多くが定職を必要とせず、青春時代と青年期の間の苦悩にはまり込んでいる中、2010年バンクーバーオリンピック金メダリストで25歳のエヴァン・ライサチェックは例外であり、フレッシュな気分にさせてくれる人物だ。世界的なレベルのフィギュアスケーターであり、ダンシング・ウィズ・ザ・スターズのファイナリストである彼は、先日スポーツ・イラストレイテッド誌(訳注:アメリカの有名なスポーツ週刊誌。略してSIなどと呼ばれる)の『スポーツマン・オブ・ザ・イヤー』にノミネートされたばかりだが、謙虚で控えめな性格であり、忍耐強く確固たる意志の持ち主である。

"I love to work," Evan tells me with a sheepish laugh, almost as if he knows it sounds a little too prudish and straight-laced. But there's nothing insincere about Evan's life philosophy of always giving a 100 percent. He's someone who sacrificed his childhood to pursue an enormous goal, and accomplished it by 24.

「練習するのがとても好きなんです」と、恥ずかしそうに笑ってみせるエヴァンは、彼自身それがいささか上品過ぎてお堅く聞こえるのだとわかっているようだ。だが、エヴァンのいつも100パーセントでやるという人生哲学については不誠実さは皆無である。彼は大きな夢を24歳で達成するまで、それを追いかけるために子供時代を犠牲にした人物なのだ。

It's 6 a.m. when I reach Evan by phone, and he's struggling through an airport subway in Las Vegas. Despite the hour, he sounds buoyant and engaging, apologizing profusely about the intermittent airline announcements and asking about my family. He's traveling to Cleveland, OH to perform in an ice show for cancer awareness orchestrated by his mentor, 1984 U.S. Olympic Gold Medalist Scott Hamilton. After his performance there, he'll re-join the venerable Smucker's Stars on Ice tour for the next five months.

電話でエヴァンと連絡がつながったのは朝6時で、そのとき彼はラスヴェガスの空港行きの地下鉄の中を悪戦苦闘して進んでいる最中だった。そんな中でも彼は陽気で愛想がよく、断続的な空港のアナウンスをやたらと謝り、私の家族を気遣ってくれた。ちょうど彼の先輩にあたる1984年オリンピック金メダリストのスコット・ハミルトンが率いる、がんリボン運動のためのアイスショー出演に向けてオハイオ州クリーブランドへ出発するところだったようだ。そこでのパフォーマンスの後、彼はそれから5ヵ月間にわたって由緒あるスムッカーズ・スターズ・オン・アイスに再び加わることになっている。

These days, Evan can be in a different city every day. Adapting to a nomadic existence has been a difficult transition for a young man who meticulously planned out every day, week and month of his life around a structured framework developed to help him reach his dream of winning the Olympic gold medal in men's figure skating, a sport he began at age 8.

この頃、エヴァンは毎日違う街にいると言って差し支えないだろう。彼は8歳からフィギュアスケートを始めて、オリンピックフィギュアスケート男子シングルで優勝するという夢をかなえるために育んできたしっかりした構想と共に、毎月、毎週、毎日を細心の注意を払って計画を練っていた。そんな若者にとって、旅する存在として適応する移行期間は困難であるようだ。

"I'm actually trying to be a little more 'Millennial' lately... I keep telling myself to live in the 'now' and savor each moment, instead of constantly worrying about what I'm going to do next. I'm so appreciative of being able to do what I love every day in this economy."

「実際のところ、最近はより『21世紀世代』になろうとしているんですよ。『今』を生きるんだって自分に言い聞かせて、一瞬一瞬を十分に味わっているんです。常に次に何をするのかを心配する代わりにね。この経済状況の中で、毎日好きなことができるということにとても感謝しています」

Call him a "Millennial-in-training." But despite already having accomplished the goal of a lifetime, Evan has a deep respect for his generation -- their nascent creativity and open-mindedness, as well as the daunting challenges many twenty-somethings face in a volatile job market. "Do you know there are only 60 jobs for every 4,000 business school graduates," Evan tells me.

彼を『見習い21世紀世代』と呼ぶことにしよう。だが、すでに一生涯の目標を達成しているにもかかわらず、エヴァンは彼の世代に深い尊敬の念を抱いているのだという。彼らの新しい創造性や柔軟性だけでなく、20代の多くが直面している不安定な雇用状況の中での、途方もない挑戦も同様に。「ビジネススクールの卒業生4000人に対して、たった60しか雇用がないんですよ」と、エヴァンは語ってくれた。

This concern has propelled him to partner with Deloitte & Touche and the U.S. Olympic Committee to speak to students at the University of Michigan and Columbia University business school about the lessons he's learned.

この懸念が、彼をデロイト&トウシュ社、そしてアメリカオリンピック委員会と提携させ、ミシガン大学、コロンビア大学のビジネススクールの学生に彼が学んできた教訓についてスピーチをするまでに駆り立てたのだった。


(以下、次回へ続きます)

2010年11月15日月曜日

スターズオンアイス2011年ジャパンツアー公式サイト完成

最近のライサチェックは米国版スターズオンアイス25周年記念公演の
リハーサルを行っているようですが、日本の2011年ツアーの方も
着々と出演者が発表されています。

ってか、公式サイトが気づいたらちゃんと出来ている上に
いきなりエヴァンさんが出てきてビックリ。
こちらをクリック!


あの、これで万が一出られなかったら・・・・大丈夫?(苦笑)


ショーの話に戻すけど、大阪と東京ではちょっとだけ出演者が違うので
両方見られる人が羨ましい。
私が観に行く予定の東京公演の方は、プルさんという
ライサイド的に宿敵というか、因縁の方(笑)がいらっしゃるので
エヴァンさんが早くも空気な予感。一応主賓だろうに。。。(苦笑)
しかしプルさんとエヴァンさんと国内で同時に見られるなんて貴重すぎる。
多分、08年カーニバルオンアイス以来だよね、日本だと。

っていうか、これでエヴァンさんがスケジュールの変更があって
大阪にしか出ないとか、来日できないとか、
そんなことにならないのを祈るばかりですよ!
まあ全米出場ってことになるならそれも我慢できますがね。。。
どうなるかはライサチェック側の発表がない限り何とも言えないですしね。


それから来年の東京世界選手権と、国別対抗戦のチケット情報なんかも
ぼちぼち流れてきています。世界選手権の値段はかなり強気でビックリだ。
もしチケットが取れるのであれば世界選手権は日曜公演(EX)は行きたいし
男子シングルも興味津々なのだけど、今の仕事で休めるかは不明なんですよね。
年度末だからなあ~、どうかなあ。多分死ぬほど忙しいと思う、私。
エヴァンさんはワールドの日程に、普通に米国SOIの予定が入っているので
これを蹴って試合に出場するとスポンサーに怒られる可能盛大ですし
そもそも全米出場についてもわからないので、何とも言えない。
が、そういうときに空気読まないのが近年のエヴァンさんの傾向なので
貧乏なライサイドはチケット戦線にガクガクするしかないのが辛いところ。
まあ、先のことを心配しても仕方が無いですよね・・・!


というわけで、でかでかとSOI公式サイトに登場するエヴァンさんを見て
あれこれ思索してしまうこの頃でありました。
次回はもうちょっと素敵な話題を用意していますので、お楽しみに。

2010年11月14日日曜日

SWTS関係者へインタビュー!

アメリカでDWTSのスケート版『Skating with the Stars』がスタートします。
そこで、TVguideでのリポーターのお仕事の一環で
ライサチェックが関係者にインタビューをしている映像をご紹介。

その1:




その2:




その3:



三つ目の、女優ショーン・ヤングさんに気に入られているようで
手を握られたり、頬をぺちぺちと叩かれたりと翻弄されてるのが
個人的見どころ・・・かな!


さて、このSkating with the starsなんですけど
DWTS姉妹版というか、スケート版スピンオフとして
今月22日にプレミアが放送されるそうです。
スケートってダンスより敷居が高いんじゃないか?とか
米国のセレブはどれくらいスケートできる人がいるんだ?とか
ツッコミどころは色々ありますが、まずは最初のシーズンを見て
今後続くかどうかが決まるのでしょう、多分。

当然、ライサチェックにもお声がかかったようです(噂で聞いただけですが)。
どういうオファーかは(ジャッジか、はたまた出演するプロスケーターか)不明だけど
結果的に彼は断ったらしい。ただ、今回のDWTSのようにTVguideのリポーターとか
そういう出演の可能性はなくもないのかな~、と予想。あくまで予想。
他に出演するスケーターは、滑るプロスケーターだと
デニス・ペチュコフとキオーナ・マクラフリンが知ってる面子。
あと、司会ではないけどリポーターみたいな役でタニスが出るらしい(!)。
さらに大注目は、ジャッジにジョニーがいることでしょう。
「僕は厳しいジャッジになると思うよ♪」とやる気満々。これはちょっと見たいかも。


というわけで、Skating with the starsにも今後注目です!
公式サイトはこちらからどうぞ。

CARESショーでの動画

今月6日に行われたスコット・ハミルトン主催のアイスショーでの
ライサチェックのパフォーマンス映像です。
会場からの映像なので画質は悪いですが・・・



滑っている曲はカントリーロックシンガーのヴィンス・ギルによる「Liza Jane」。
なんだか20歳前後の若かりし頃のライサチェックを思い出す曲調ですね~!
このショーのために急いで振り付けしたのだと思いますが
当然、作りこめてないのはご愛嬌。
そしてカントリーロックは大して似合わないかも、と思った(苦笑)。

でも笑顔で滑ってるし、アメリカのショーにしては
客席が結構埋まってるので楽しめていたらいいなと思います。
Facebookにも写真を掲載していたし!
唯一、彼の調子が良くなさそうなのが気がかりだけど
これは一週間前の映像なのでノープロブレム!
昨日(っていうか一日半前)にはToday showで良い滑りをしていたのだから。


今日はこの後も再度ブログを更新すると思います。
次は夕方くらいかな・・・

映画「RISE」新トレイラー

来年2月アメリカで公開予定の映画「RISE」
新しいトレイラー映像を入手しました!



一番最後にバンクーバーオリンピックでの
ライサチェックのフリーを終えた瞬間が使われています。
ところで、このジャンプするシルエットって誰なんでしょうね?
エヴァンさんに見えなくもないけど・・・・
(そしておしりを見る限り、ジョニーではないと思う 笑)

2010年11月13日土曜日

Today show (2010/11/12) 公式映像

お昼に紹介したToday showのインタビューつき公式映像です。



インタビューでは「オリンピックの後、たくさんのチャンスに恵まれて
とても感謝しています」などと話していますが
10月に行われたImprov-Iceの映像も少し紹介されていましたね!

そちらはライサチェックが公式Facebookで映像をアップしてくれています(こちら
生演奏で、このショーでしか見られないプログラムですが
さすがに昨年のこのショーよりは上手くやれてるなあという印象。
というか、曲が良い! クジ運が強いなエヴァンさん!
フォリナー(歌ってるバンド)の有名な「Cold As Ice」ですよね?
(ちょっと調べたら私もエヴァンさんも生まれる前の曲でビックリ!)
こっちを見た後だと、Today showのプログラムも素敵なんだけど
曲調的にはこっちのがいいな~とか思ってしまう(笑)。

まあ、「The climb」はこれから名作に仕上げてくださいということで。
個人的には彼にはやっぱりロックなサウンドの方が似合う気がするけども、
ソフトなエヴァンさんがお好きな方にとっては「The climb」はツボでしょうね!

他にもまだまだ紹介したい映像が溜まっています。
この土日で少しでも消化できればいいのですが。

フランクコーチが語るライサチェックの近況

icenetworkにフランク・キャロルコーチのインタビューが掲載されていました。
その中でライサチェックに言及している部分があったので
その部分だけ翻訳してご紹介します。(元記事はこちら

Another of Carroll's students, Evan Lysacek, has never had much trouble dealing with being a front-runner. Nagasu got a pep talk from the Olympic champion, who skated three sessions at Lake Arrowhead last week.

キャロルのもう一人の教え子であるエヴァン・ライサチェックは、(チーム内の)最有力候補として扱われることに対して大きな問題を抱えたことはなかった。長洲(未来)は、先週にレイク・アローヘッドで3回のトレーニング・セッションを行ったオリンピックチャンピオンから活を入れられたとのことだ。

"He really chased her around the rink," Carroll said. "He talked to her."

「エヴァンは実際にリンクの周りで彼女を追いかけて、話しかけていましたよ」とキャロル氏は語る。

Lysacek came to the rink armed with all of his old artillery.

ライサチェックは以前と同じ自分の力をすべて備えた上で、リンクに来ていたのだという。

"He called me, said he missed skating, and asked to stay with me; I have a two-bedroom place [in Arrowhead] and I said, sure, come up. The only bad part was he made me cook for him," Carroll said.

「彼は、スケートが恋しいと電話してきたのです。私と一緒に(レイク・アローヘッドに)滞在したいって言うんですよ。というのも、私はベッドルームを二つ持っていますからね。それで、もちろんだ、寄って行きなさいと言ってやりました。ただ一つ、(ライサチェックの滞在の)悪いことは彼が私に料理を作らせることだけでしたよ」(訳注:ライサチェックは料理が全然ダメ)

"He's amazing. He did his Olympic programs, with his triple Axel, and later did a quad."

「彼は大したものですよ。オリンピックのプログラム両方を、トリプルアクセルの後に四回転を入れてやってのけましたからね」

Those run-throughs were just for fun; Lysacek is working on a new show program, choreographed by Lori Nichol.

その通し練習は単純に楽しむ目的で行われたものなのだという。ライサチェックは現在、ローリ・ニコルが振り付けした新しいショー用のプログラムに取り組んでいる最中なのだ。

"I don't think Evan will compete this season, but [who knows] for the future," he said. "He said to someone else, not me, 'I don't want to be a 24-year-old retiree.'

「エヴァンが今季に試合に出るとは思っていませんが、将来的にはわかりませんね」とキャロルは語る。「彼は誰かに、こう言ったのだそうです。私にではありませんが。『僕は24歳のご隠居にはなりたくない』ってね」

"It was great having him there; all the kids worked harder after seeing that, let me tell you."

「彼が練習にいてくれたのは素晴らしいことでした。あれを(ライサチェックが滑るのを)見た後、子供達みんなが一生懸命練習をやっていたということを付け加えておきましょう」

Today show (2010/11/12) 出演映像

ライサチェックが12日付のToday showに出演し
トラヴィス・ウォール振り付けの新EXプログラムを披露しました。

曲は「The Climb」。元はマイリー・サイラスの曲ですが
これは違うバージョン。
アメリカン・アイドルの出場者だったデヴィッド・ヘルナンデスによるカヴァー。
久々のしっとり系プログラムです。



ヴェラさんと打ち合わせした割に、衣装は・・・いつもの感じですな(笑)
それにしても新作の最初のお披露目がショーでも試合でもなく
テレビ出演だなんて、エヴァンさんてば出世したものです。
おそらく今後SOI出演などではこちらが披露されるのでしょう。

掲載した映像は公式映像ではなく、ライサチェックがどっからか拾ってきた映像なので
若干見づらく、アングルも良くないのでプログラムの全体像がよくわからない。
そんなわけで雰囲気のみ味わっていましたが、良いプログラムだと思います!
ピアノのイントロから始まった時点でニヨニヨしてしまった。
こういうタイプの曲をいつか滑って欲しかったのでね。ムフフ♪
トラヴィス・ウォールの振り付けということで
今まで彼がやってこなかったタイプの動きがところどころにあって新鮮。
エヴァンさん、色んなことができるようになったなあと思う。
あと最近は長いイーグルをやるのが彼の中でホットなのか?(笑)

そして曲の歌詞を読んで、ああなるほどな、と。
「Man in the mirror」も彼のハートに共鳴する歌詞でしたが
今回のはより一層、彼の心境を描いているかのように思いました。
この曲、本家マイリー・サイラス版を前の会社で聴いたときに
「いい曲だな。でもマイリー・サイラスか」(←失礼)と思って
自分のストックには追加しなかったんですけど
(そして曲のタイトルだけ念のためメモっていたというオチ)
追加しとくべきだったかな~、まさかエヴァンさんが使うとはなあ。
皆さんもぜひ音楽の歌詞の方もお楽しみくださいませ。


ちなみにもう一つ作ったという新作はローリーの振り付け。
(スケート関係者の話によると曲はロクサーヌのタンゴという話です)
近年、トップレベルのスケーターに滑りつくされた感のある音楽を
あえて選んでいるところにローリーとライサチェックの自信を感じます。
「ダンスの経験を生かしたい」とインタビューで言っていたので
多分タンゴ系の曲を選ぶんだろうな~と予想してましたが
(そして間違ってもサンバではないだろうと 笑)
こんなにスケーターズ・フェイヴァリットな曲を使うとはね!
ダイスケートフレンズやパトリックのファンの目に
どう映るのか若干不安・・・今から不安(苦笑)。
個人的には素晴らしいんじゃないかと予想してるけど
できれば競技で見たい、のでステファンやジュベたんみたいに
EX用→競技用にして観客とファンを熱狂させてくれるような流れを期待。
もう思いっきり暑苦しく、エロティックにやってくれれば最高・・・って
これもダイスケートフレンズに睨まれるポイントなのか(笑)


というわけで、新しいプログラムのお披露目映像でした。

2010年11月12日金曜日

CNNによるHelpUSA紹介ビデオ

ライサチェックも関与しているHelpUSAのCNNによる紹介ビデオです。



今週火曜日にCNNの撮影があったとFacebookに書き込んでいましたが
おそらくそのときの映像でしょう。
HelpUSAの紹介ということでいたってマジメな映像で
エヴァンさんも本領発揮(?)、男前でクールかつ穏やかに語っています。


ちなみに彼のHelpUSAプロジェクトの寄付金は
12日現在で1400ドル以上集まっています。さすがの知名度!

先週のDWTSリポーター映像③

引き続き先週のライサチェックのリポーター映像です。
今回のは面白い!





お相手はシーズン10の共演者だったニーシー・ナッシュ。
(彼女にも「ライサ」呼ばわりされてましたね 笑)
お久しぶりの再会ということで向き合うものの終始翻弄されっぱなし(笑)。
エヴァンさんもマジメにお仕事をするのを諦めたのか、
彼女のノリに付き合ってフザけて面白いリアクションしたり、ツッコミ入れたり、
ダンスの相手をさせられたり、てんやわんやになってて楽しい。漫才みたいだった。
注目は、後半でニーシーにインタビューされちゃう場面でしょう。
(ちなみにニーシーにマイクを奪われた時点で、冷静にマイクを
心配しだすエヴァンさんも可笑しい)
しかも内容が・・・あのESPNマガジンでのヌード写真について(爆)。
この場で感想を聞かされるなんて、どんな羞恥プレイ・・・

しかしどんな予想外なことが起こっても比較的冷静に対処できてますね!
(まあ多少の事前の打ち合わせはあるでしょうが、アドリブ多めと思われ・・・)
リポーターの素質十分じゃないですか! 今後も期待♪


というわけで、リポーターのお仕事の中でもとりわけ面白い映像でした!

2010年11月11日木曜日

ライサチェック、試合用プログラムを作ったとのこと

まだDWTSのリポーター映像を全部紹介し終わってないのですが
興味深い情報を入手したので先にこちらを。


おなじみicenetworkの記事にデニス・テン君のインタビューが
掲載されていました(こちらをご覧下さい)。
彼は今年からライサチェックのコーチであるフランク・キャロル氏に
師事していて、彼自身がライサチェックのファンであると公言しています。
そのデニス・テン君がここ最近のライサチェックについて記事内で
言及していました。その部分を抜粋してご紹介します。


Ten gave us a little inside scoop on Evan Lysacek, who has new competitive programs and spent some time training them in Lake Arrowhead two weeks ago.

テンは我々にエヴァン・ライサチェックについてちょっとした内部情報を教えてくれた。ライサチェックは新しい試合用プログラムをすでに作っていて、二週間前にレイク・アローヘッドでしばらく練習して過ごしていたのだという。

"He is a great skater and person as well," Ten said, about Lysacek. "He really surprised everyone at the rink when he started to do his programs, and he could make two clean programs [short and long] in a row without any mistakes. It's unbelievable! We are very lucky to have Evan as our role model."

「彼は素晴らしいスケーターですが、人としても最高なんです!」とライサチェックについてテンは語る。「彼が自分のプログラムを滑り始めたとき、リンクの上にいた人みんなが驚いていました。彼は二つのプログラム(ショートとフリー)を立て続けに、一つもミスをしないでやってのけたんです。ありえないですよ!ロールモデルとしてエヴァンがいてくれるなんて、僕達は本当に幸運ですね!」

2010年11月9日火曜日

先週のDWTSリポーター映像②

前回ライサチェックと組んだアンナさんの今回のパートナー、
カート・ワーナーへのインタビューです。





リポーターの仕事が始まったとき、いつアンナさんのチームに
インタビューするのだろうと思ってたのですがようやく実現。
(でもこのインタビューはアンナさん不在・・・何故!?)
カートは元アメフトプレイヤーなのでエヴァンさんよりガタイがいいですね!
ダンスの方はエヴァンさんより力押しなタイプですけれども
今のところ生き残っているので絶賛応援中。
インタビューにも堂々と答えています。
エヴァンさんもネタにされずに仕事していて何より。
というか、茶化される可能性があったからアンナさんがいないのか?(笑)

2010年11月8日月曜日

先週のDWTSリポーター映像①

先週放送のDWTSにて、ライサチェックのリポーター映像です。
こちらで内容をチェックする時間がなかなか取れないので
一つずつ貼り付けてご紹介します(最初からそうすればよかった・・・)。

まずはこれ。
シェリルとリックへインタビュー。



マイクが遠いのはもうデフォルトですか!?とツッコミたい。。。
ちょっと面白いこと言ってシェリルにどつかれていたり
いつものこの仕事のわりにリラックスしている模様。

しかし最大の見所は、最後の最後、シェリルが去り際に
「Thanks, Lysa!」って言ってるシーンでしょう(笑)
エリンが過去にTwitterでライサライサと言っていたけど
フツーにDWTS仲間には「ライサ」呼ばわりされてるのか・・・(笑)
日本人以外が「ライサ」と呼んでいるのが超新鮮。
私も他人行儀に「エヴァンさん」と呼ぶのをやめて
「ライサ」と愛情を込めて表記すべきかと思ってしまいますな!

2010年11月4日木曜日

DWTSエピソード200のパーティー写真

放送200回記念DWTSの記念パーティーでの
ライサチェックの写真が出回っています。一部をご紹介!


(Gatty imagesより)



(TMZ.comより)



(WireImageより)



髪型が・・・コーディネートがっ!!
といういつものツッコミは止めておきます(苦笑)
っていうか、このシャツ前にも見たような気がするけどね(←言うな)
TMZのオッサン三人大集合写真には笑ってしまったけれど
元記事を読んだらマックスもまだ30歳なのか・・・。
エヴァンさんには35歳くらいまで現状を維持してもらいたいですな。

今回のDWTSの番組内ではほぼ空気だったらしいエヴァンさんですが
TVguideでのリポーターのお仕事はしっかりやっている映像も発見しました。
そちらは後日アップしてご紹介します♪

2010年11月1日月曜日

エヴァンさんの新車


ライサチェックが新車の写真をTwitterにアップしました。
(以下、転載)



あら、ドイツの車じゃないですか、これ。
アウディのR8ってやつ(多分)。
いい趣味してる~と言いたいところですが
日本でこの車を見かけたら間違いなく「どこのヤンキー?」と
ツッコミたくなるデザインですね(笑)

でもいいな~、スピード出るんだろうな、この車。
北海道にいた頃は毎朝高速を飛ばしていた私にとっては
車が恋しくなる話題でありました。
実家に戻った際にはまだ存命の愛車を運転したいものです。
エヴァンさんには愛車を大切に、素敵なドライブをしていただきたい。
飛ばしすぎて事故にならないことも同時に祈っておきます。。。
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