2010年2月18日木曜日

フリーの滑走順を見ながら男子SPを振り返ってみる。

今朝の朝刊はどこもフィギュアスケート男子シングルを
大きく報道しています。嬉しいものです。
スポーツ新聞などには日本人選手以外についても
かなり言及されているのでぜひ購読を!

ライサチェックについては、驚いたことにどこも写真入りで
言及されていて・・・きっと私は来週、会社の新聞を
回収しまくることでしょう(笑)
中には「トリノの悪魔を退治」という見出しもあって
「エヴァンさんってばいつのまにエクソシストになったのよ!」と
ツッコミを入れてしまった。
いや、私たちも彼を「聖ライサ」とか揶揄してるけどさ。
原文のBack on a monkeyって、悪夢とか苦悩を意味するスラングだそうです。
実に英語の勉強になりますね~、ありがとうエヴァンさん。


さて、それよりもすでにフリーの滑走順が出ていますね!
これを見ながら、男子SPをだらだらと振り返ろうと思います。


しかしまあ、優勝候補が十人以上いると言われていて
私自身もいちスケートファンとしてそう思っていた中で、
これほどSPで明暗が分かれるなんて。
それが一番の感想ですね。トップはもっと僅差が続くと思ってた。
点数で言うならダイスケからノブナリンの間のスコア、
85点~89点台を獲る選手が必ず数人出てくるだろうと
予想して見てたけれど、そこにいるべきジュベール、
アボットくん、ベルネルがこぞって自爆。
フリーでは彼らの演技を前半に見なきゃいけないなんて。
ただ、それは中堅の選手たちのレベルが上がって
且つ大舞台でそれぞれ良い演技をしたということでもあるのですが。

だけど不本意に下位になった彼らには
「フリーで一番を目指して!」と声を大にして言いたい。
トップと20点以上差をつけられた彼らには
優勝は望めないかもしれないけど、
まだフリーで一番になる可能性は残されているし
彼らにはその力があると、私たち男子シングルファンは知っている。

余談だけどこの試合が始まる数日前に、妹と
「この際だからSPとフリーで上位三人が全然違うっていう
結果が一番いいかもしれないね。で、どっちも3位か4位くらいだった
選手がポロっと優勝しちゃうとかどうかな」と話していました。
SPが終わった今、本当にそうなってくれよと少し思う。
例えばフリーは1位がジュベール、2位アボットみたいな順になれば
彼らは少しは報われるかなって。
優勝者がフリーで一番じゃないというのは少し後味が悪いけど
この混戦の中ならその方がありうるのかな、ともね。

で、そこそこうまくやったけど思ったより点が出なかった選手も
結構いましたね~。さすがにインフレはしなかったか。
パトリックとか多少ミスがあっても85点超えるんじゃないかとか
予想して見てたんですけど、得点は(彼にとって)普通でしたね。
ジョニーはどうしてもアテンションマークで減点されてしまうようで
本当にもったいない。ただ彼本人は笑顔だったし、上出来で
見ていて微笑ましかったです。投げキッスにも余裕が感じられた。
タカヒコヅカは得点伸びなかったですね。なんか悔しいな。
しかもそれ以前に、最後音楽が途切れるとか酷い・・・(涙)。
やい音響! 私と代われ! ←無茶言うな
だけど彼の発言「音響さんもオリンピックで緊張してたのかな」に
心が和らいだ。まあ、確かに音響ってわりと緊張する仕事ですがね。
だって本番で間違えないのが当たり前の世界ですから。
私は今の仕事を始めてから何事も本番強くなったような気がしてる。
平常心が保たれるようになるというか、咄嗟の事態でも
それほど心臓が嫌な鼓動を立てなくなるというか・・・
パシフィックコロシアムの音響さんもフリーでは平常心お願いします!(笑)
他に何気にPCSでトップのステ様は、あの四回転の着氷に
よく耐えた! 踏ん張ったねステ様!
ジャンプが終わってしまえばこの人の世界だし
実はスピンでも一番点を稼いでるのも彼らしい。
ノブナリンは技術的には素晴らしかったと思うのだけど
演技そのものは、緊張していたのか空気にのまれたのか、
もう少し迫力が欲しかった。
うーん、モロゾフの選曲がマイナスに出たかも。
逆にフリーはハマりプロなのだから、思い切ってはっちゃけて欲しい。
そして最終滑走のミハルくんを見て、彼はジェフ君の見た目と
エヴァンさんの平常心を受け継いだような子だなと思った(笑)
若手でいえばアモディオくんも出来がよかったんですよね。
もちろん往年のオッサン、例えばリンデマンあたりも良かったし
それぞれが国の代表として誇るべき良い演技をぶつけてきたのは
嬉しかった。これぞオリンピック!

上位三人については、ただただよくやったなと。
プルさんに関しては95点くらい出すんじゃないかと
冷や冷やしてましたけど、そんなに出なかったので
他の選手とそれほど差がつかないだろうなと思った。
ただ、結果的に僅差につけられたのが二人だけで
残りが自爆とか自爆とか自爆とか(以下略)で
差がついてしまったのが悔しいですね。
本当はプルさん相手でも僅差につけられる選手はたくさんいるのに!!
その点についてはトリノのときと時代が違うなと実感です。
ダイスケは安心して見てられました。
SPで4回転をやらない彼がプルさんにどれだけ詰め寄れるかで
残りの選手の命運も決まってくるだろうと思っていたから
彼が90点を超えたときはすごく嬉しかったです。
「よかった、プル以外にもチャンスがある」ってね。
でもそのチャンスを生かしたのが彼の他にエヴァンさんだけとか、
本当に何て勿体ないんだろう!って話ですよ・・・。

繰り返しになるけど、エヴァンさんはよくやった。
まさかトリノの悪夢とまだ戦っていたとは知らなかったけど
オリンピックでの雪辱はオリンピックでしか晴らせないというのは
こういうことなんでしょうね・・・。晴らせてよかった!
「トリノの悪魔」を追い払ったのであれば、
今度はオリンピックの魔物を退治してくれと言いたい。
それでみんなが良い演技をしてくれるなら言うことはない。
彼は多分、フリーでもそこそこの演技ができると思います。
ここ4年間の主要な大会で大きく崩れたことのない選手だし。
ただ最終順位に関しては何も言えない。
恐らく技術点でプルシェンコは大きく上回ってくるでしょう。
他の選手にもその可能性がある。
神演技をした選手たちが、次々とまあまあな出来のライサチェックを
フリーで上回る可能性が大いにありえます。オリンピックだし。
ライサもまあまあ以上の演技だと良いのですがね。
すでにSPで良い思いをしているだけに、
ファンも本人も煩悩との戦いになりそう・・・(笑)
だけどすでにこれだけ良い思いをしたから、最終的に彼が何位でも
私は十分満足できるかなといった感じ。
大丈夫、私もまだ平常心です。まだね(笑)。


一方で男子フィギュアスケーターのおしりに注目し、
勝手に「オシリンピック」を心の中で開催している妹が
以下のように言っていたので最後にそれを載せておきます。
興味ない方はスルーでお願いします・・・(笑)


妹談「オシリンピック途中結果報告」

 今のところ、さすがのプリンスであるウィアーが銀河点を出して
 他を圧倒していますね。オシリンピックに合わせて
 最も理想的なおしりをバンクーバーにもってきました。
 ここに来てチャームとフォームのレベルを上げたのはさすがです。
 彼に次いでいるのはゾルコヴィーで、スミルノフが
 それを追う形になっています。
 男子シングルの他の選手については、ダイスケのおしりが
 より魅力的になっていました。
 一方で「もう一人のプリンス」と言われるジュベールの
 おしりに元気がなく、気がかりでしたね。
 アイスダンスがまだ残っている中、最終グループ(?)に
 残れるかどうか微妙なところです。
 そして試合は冴えなかったですがアボットは
 なかなか良いしりをアピールしていました。
 元々おしりについても高い評価を受けているノブナリンや
 ライサチェックも魅力的でしたが、やはり最終グループに
 残れるかどうかは難しいところです。
 まだアイスダンスのメンバーが揃っていないので
 最終的にどうなるかわかりませんが
 やはり前評判通りウィアーが優勝候補であることに
 変わりはないですね。
 (2010年2月17日 セブンズタウン音響ラボにて)

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