今回のオリンピック男子シングルについて
日本人の記者の方が書いたコラムをご紹介します。
ライサチェックについて言及しているページのみ
リンクを貼っておきます。
○2010バンクーバー冬季五輪、男子シングルショートプログラム(4)
「大舞台を楽しむ」 (nifty)
○男子シングルフリー(4)「両刃の4回転」 (nifty)
○高橋のメダルは銅以上の価値あり。彼の勇気を日本人として誇りに思う。
(Number)①・②
○男子シングルフリー(10)エフゲニー・プルシェンコ2位
「戦いに生きる男」(2) (nifty)
○男子シングルフリー(11)エフゲニー・プルシェンコ2位
「戦いに生きる男」(3) (nifty)
フィギュアスケートの場合、マイナースポーツということもあって
私たちファンが勝敗の原因や得点の出方に対して考察する場合は
専門で見ている記者はどう書いているか、という点を
参考にすることが多いと思います。少なくとも私はそうです。
ただし、それは競技の後すぐに日本語で読める場合は少なく
(特に海外選手の場合はそうですよね)
出たとしても、試合直後で記者自体が興奮して書いていたり
試合総括といった感じで大雑把にまとめられていたりで
結果的に後で発売される「ワールドフィギュアスケート」等の
雑誌でのレポートを待つことが多いです。
その方が書いている記者も落ち着いているし、まとめ方もよいので。
だけど今回はオリンピックということもあってか、
それなりに早く、読みごたえのある試合レポートや
コラムが出てきましたね。
それぞれの記者の見方や感じ方に違いはあれど、
どれにしても興味深いです。
ここに挙げた全てが冷静な記事とは言わないけれど。
ライサチェックのファンとしてはうれしい部分も
悲しくなる部分もありますが、それはそれということで
一応ご紹介しました。
個人的に一つ言いたいことがあるとすれば
ここで一番最初にリンクを貼った記事で言及されている
ライサチェックの「火の鳥」の音の親和性について、
あるいは彼自身の音の合わせ方について。
「火の鳥」については、最初曲が決まった段階で
「なんでそんな音に合わせにくい曲を・・・
っていうか、どーやって合わせるのさ」と思いましたが
作ってきたものを見て納得できました。
彼の場合は、あれで良いしあれがベストだと思ってます。
畳みかけるように曲が進む中で、主要なメロディーすべてに
体の動きを合わせるのは非常に難しいし
この曲を使った他の人のプログラムを見ても
そうだとよくわかる。今季はペアでもダンスでも、
女子シングルでもこの曲を使ったプログラムがあったけれど
どれもあまり音にうまく合わせているようには
(プログラムがそうなっているようには)見えなかった。
少なくとも今季のこの曲のプログラムの中では
一番合わせて作ってる方だと思いますね。
解説でもいつか佐野さんが褒めてたっけ。
中盤のサーキュラーは「ジャン!」の部分で
きっちり合わせることでメリハリをつけているのは言うまでもないし。
それに、後半のストレートラインなんかは
メロディー一つ一つに、実は足で合わせてるんですがね
(足の音が入ったものを見ればすぐわかる)。
これは個人的見解ですが、ライサチェック自身は、
ジェフリー・バトルやジェレミー・アボット、
あるいはジョニー・ウィアーのような
音に溶け込む、もっと言うと音楽の音符の一つになるような
表現手法の持ち主ではなく、どちらかというと彼が音楽に
合わせて動くことで、その音楽にドラマだとかメリハリを
つけるようなタイプだと思うんですね。
音響技師として例えて言うなら、主題のメロディーが一つあったとして
ジェフくんやアボット、ジョニーは楽器になって
曲と調和していくタイプ。彼らはそうやって音楽となって
主題以外のメロディーさえ奏でているような情感を生み出す。
ライサチェックの場合は、その主題と彼を合わせることで
音楽とは違うものを生み出していく。
動画に音楽を加えているようなイメージ。
主題に彼が混じることで、あるいは彼に音楽を加えることで、
新しい何かが生まれる、そういう感じですね。
私は音響技師として後者に近いことをしているから
ライサチェックというスケーターに対して、
自分が音で何か作品を作っているような感覚に近いものを感じて
ファンになった、というのは多分あると思う。
彼を初めて見たとき、理想の音源を作ったときのような
感覚と同じような興奮を感じたことは確かだったから。
・・・と、ここまで書いたところで
記事のことそっちのけで「ライサチェックと音楽」みたいな
講義的なテーマに移行していると気づいた(汗)
やっちまった! ついいつもの癖で・・・。
えー、大変失礼しました。
いつも独り言に付き合ってくれてどうもありがとうございます(汗)
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