2011年2月19日土曜日

バンクーバーオリンピック男子フリーから1年

今日でバンクーバーオリンピック男子フリーから1年となります。
日付としては現地時間2月18日にあたりますが
バンクーバーとどんだけ時差があると思ってるのよマダム、ということで(笑)。


USOCではバンクーバーでのお気に入りの場面を、という投票をやっています。
私が今見たらライサチェックがトップになってる。
ライサイドな皆さん、ぜひ投票しましょう!
このページの「One year later, favorite Vancouver 2010 Winter Olympic moment」の
ライサチェックの部分をクリックすれば投票できるよ!)

投票といえば、USATodayにてAAU Sullivan Awardのセミファイナル(準決勝?)にも
ノミネートされていますね!(投票はこちらからどうぞ!)
この賞は毎年アメリカで活躍したアマチュアスポーツ選手に贈られるものです。
とても名誉ある賞ですのでこちらもぜひ投票しましょう!


というわけで1年後にこんな投票をここに紹介するなど
私は夢にも思っていなかったわけですが
(さすがに金メダルやその後のメディアラッシュは妄想できても
1年後にこんなふうに記事になることまでは頭になかったYO!)
当時どんな気持ちでテレビを見ていたかは
私だけでなく皆さんもよく覚えてらっしゃることでしょう。


昨年のちょうど13時過ぎくらいでしたかね、
最終グループの滑走が始まったのは。
隣で見ていた妹が「ああジョニー、ジョニー」とつぶやいていた声が
嫌に耳に残っているんですが(笑)。

我らがライサチェックは最終グループのよりによって最初の滑走だったので
6分間練習が始まったら何も考える余裕もなくスタートした。
解説が「4回転は予定していません」と言ったとき母に「なんで?」と聞かれ
「怪我してんの! 前それで疲労骨折したの!」とテキトーにあしらったものです。

個人的には、最初のコンビネーションとトリプルアクセルが決まれば
後はもう大丈夫だろう、いつも通りやれるだろうと思ってたので
その二つのジャンプに関しては見てる側として力が入った。
二つ、何の問題もなく決まってすでに「よし、やった!!!」と
早くもガッツポーズしていたのは今だから言える。
あと不安だったのは二度目のトリプルアクセルからのコンビネーションで、
若干斜めだったけどコンビネーションになって心底ほっとした。

それ以外の部分を鑑賞できる気持ちの余裕があったかというと、なかった。
なんかもう、あの舞台にいて、良い演技してるっていうだけで
心の底から込みあげるものがあったわけですよ。
これはファンであれば誰でもそういう経験があると思う。
客観的に見られないからこその感情が脳内を巣食っていた。

彼が最後のストレートラインステップからコンビネーションスピンに移行して
スピンを周りきってフィニッシュのポーズを取る前から
「うわあああああ」と声に出して、泣いたさ、それはもう。
母親がビックリしていた、「あんたがそんなふうに泣くなんて」と。
キスクラで得点が出たときのことなんか覚えちゃいない。
ただ「もう何位でも関係ないよ、こんなにいい演技見れたんだから。
最後に何位になったっていいよ!」って言ってたっけ。

そして最後に彼は1位という結果になった。

また「うわああああ」と泣いたのは言うまでも無い。
表彰式のことなんか殆ど覚えちゃいない(←忘れすぎだろ)。
母がこんな結果になるならバンクーバーまで行けばよかったのにと言っていたが
行けるかよ、そんな金ないし、あったとしても現地でこんなふうに泣けるかって。
家で見ているから噴出できる感情ってのもある。
あのとき、それができる状況にいて良かったんだと思う。
もちろん行けば良かったのかなっていう気持ちはその後も続いたのだけど。


そういうわけで一年前のこの日当日はエキサイトしすぎて
その後放心状態になり、我に返って記事を探したら
日本でバッシングされているという、まさかの事態。
実際、勝利の余韻、ファンとしての幸せの余韻に浸る時間がないまま
少数民族の受難の時間が始まっていたがために
それを直視したくなくて、ただ記事を翻訳してアップするしか
選択肢を見つけられなかった。何も考えたくなかった。
私にそのときできた唯一のことがそれだったし、
願えたことも、あの演技を見てファンが一人でも増えて、
このブログにたどり着いてくれたらっていうことだけだったな。
私がファンとして今後役立てることができるのだとしたら
もはやそれくらいしかないんだろうなって思ったから。
あるいは、もうこのブログなど無能すぎて役立たないのかもしれない、
今までだって何が出来ただろう、振り返ってもアホなことしか
書いてこなかったじゃんよ、ああ恥ずかしい・・・と反省したりも。


それから辛い日が続いたのは、当時からのお付き合いのある方は
ご存知の通りですけれども、それでもこの日に起こったことがご縁で
お知り合いになれた方がどれだけ多いことか。
それからのライサチェック関係のイベントをこのブログの読者の皆さんが
一緒に楽しんでくださったことが、どれだけ嬉しかったか。
それを思えば、当時の私が願ったことも、やったことも全て
間違ってはいなかったのだと実感させられるのです。


あれから一年。


あれがきっかけでファンになられた皆さんにとっては
ファン歴も一年を迎えたことになりますね。
1周年おめでとうございます!心から祝福します!

そしてそれより前からライサチェックのファンだった方、
私よりもずっと前から応援している方、
オリンピック金メダル1周年、おめでとうございます!


それから他ならぬご本人、ライサチェックさん、
金メダル獲得から1年、本当に本当におめでとう!
彼のIMGのエージェントであるYuki Saegusaさんのお言葉を
ここに拝借して祝福の言葉に代えたいと思います。


"One year goes quickly, but true champions live forever"

- 一年はあっというまに過ぎ去ってしまうけれど
真のチャンピオンは永遠に生き続ける -

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