2010年2月9日火曜日

Pop Star on Iceにおけるライサチェック

このブログの読者の方の大半が、ジョニーを主役にしたドキュメンタリー映画
「Pop Star on Ice」をご存知かと思います。

この映画を元に、昨日「世界まる見え!テレビ特捜部」にて
ジョニー・ウィアーにスポットライトが当てられていましたが
それ自体が映画の縮小版のような作りだったので
番組について語るよりは、映画の内容について書くほうが良いでしょう。

そしてただでさえライサチェックに偏りまくっている当ブログでは
その映画の中で彼がどのように出演しているのか
それについてスポットライトを当ててみようと思います。
・・・我ながら偏っているブログだといつも思います(笑)


個人的には、この映画はジョニーのドキュメンタリーなので
ライサチェックはせいぜい名前くらいしか出てこないだろうと
余裕ぶっこいていたわけですよ。
本人が希望してライバルとして喜んでインタビューを受けることは
絶対ありえないとわかっていますし。
(そして他のどのインタビューを読んでも、ライサチェック本人は
ジョニー・ウィアーについては最低限以上のコメントを控えている
という印象も受ける。ついでにいうと、彼のお決まりのジョークとして
ファンなどからジョニーの名前を出されたときに
『ジョニーって誰だい?』と返す様子が度々見られる)

ところがよく考えると彼の主要な試合には
子供の頃からライサチェックも出場していたので
どうやっても表彰台の様子だとか倒すべき相手として
彼の姿も何度となく拝めるというわけです。
しかも、いちいち実況が「現在の1位はライサチェック」などと
言っているところが選んで編集されています。
別にスルーしてしまえばいいものを(笑)。
そういうわけで、期待してなかった方にしてみれば
ビックリするくらいライサチェックの姿がちらほらと見かけられて
何気に我々ライサイドにとって美味しい作りになっています。
小さい頃の写真とか、二人とも同じくらいの身長だったのかと思うと
なんだか感慨深い。今ではペアが組めそうなくらいの身長差があるけど
昔は二人ともヒョロっとしていて似たようなタイプの外見だったんですねえ。
どちらの子供時代にも今の面影が感じられますが、
子供時代特有の可愛らしさが、二人のタイプが将来、
こうもハッキリと分かれてしまうということを予測させないほど愛らしい。

ライサチェック本人がメディアにインタビューされている
様子が出るのはトリノオリンピック前の場面が最初。
「僕達がどう違うかって?」などと明るくしゃべっています。
ほんの4年前、されど4年前ということもあって
当時の彼はまだ少年ぽさが残る、さわやか青年といった感じ。
今のどう若く見ても30手前くらいに見えるオッサンとはえらい違いです。
私はトリノオリンピックでのさわやか時代から彼のファンのはずですが
今のオッサン具合に慣れてしまったためか、当時の彼の若々しさに
内心「超可愛いんですけど!」と胸をときめかせてしまった・・・(笑)

ともあれ、それ以降ライサチェックはジョニーの持つ全米タイトルを
虎視眈々と狙うライバルとして度々話題があがる。
どうでもいいけど、試合の度に画面に「The Daily Weir」と出て
まるで彼の新聞記事の見出しのように「ウィアー、優勝」などと
文字で表現されるんですね。
で、その半分以上に「ライサチェックは10位」だとか
「ライサチェックはアメリカ最高位の4位」だとか
いちいち書かれてる
わけですよ(笑)
これを作った側も、ジョニーも、どんだけライサを
気にしてるんだって話です。スルーすりゃいいのに(笑)。
というか、世界選手権で優勝するまで、トリノや全米以外で
メダルを獲っても、アメリカ人最高位の戦績であっても
わりとスルーされがちだった我らがライサチェックの戦績を
こうして追ってくれてライサイドとしてはファン冥利に尽きますね!
これはジョニーのドキュメンタリーなんだけどね!(爆)

そして、ドキュメンタリーはトリノ以降は主に
06-07シーズンにおけるジョニーの不振、07全米選手権での敗退、
その後07-08シーズンでの復活、08全米選手権での同点決着、
そして08年世界選手権3位、初めてのメダル獲得・・・
というところで終わっている。
(それ以降については、現在オンエア中の
「ビー・グッド・ジョニー・ウィアー」で扱われるのだろう)
当然、ライサチェックは07・08全米選手権の
最大のライバル、しかし「善良な悪役」として登場するわけです。
一般的には非常にまともで、優等生的なライサチェックが
ここでは「優等生すぎて却ってムカツク」悪役として
実に美味しい編集をされています。
特に07年全米選手権において、不出来な自分に失望して
キス&クライで泣き崩れるジョニーをよそに、
ライサチェックがカメラの前でおどけた表情を見せたときは
何百人というジョニーズ・エンジェルが
「ライサこの野郎!」と腹を立てたことでしょう。
エンジェルの皆さん、ごめんなさい。
でもライサチェックといえど、たまにはテンションが上がって
面白いこともやる奴なので、そこは見逃してやってください。

このドキュメント後半のハイライトである08年全米選手権については
主人公であるジョニーが結果的に2位に終わったにも関わらず
すがすがしい表情をしていたからなのか、当時感じたほどの
ビリビリした緊迫感はなく、穏やかな印象を受けた。
ここでは表彰台での写真がすべてを物語っているような気がする。
と同時に、今思えばこれがアメリカにおける
ウィアー&ライサチェックショーの終焉だったのだろう。
全米選手権ではその後、当時は二人の影に隠れていたアボットくんが
現在2連覇中なのだから。しかし彼はこのドキュメンタリーでも、
あるいは昨日のテレビ特集でもスポットライトが当てられず
完全なる空気化に成功している。これはこれで、すごい。
と同時に、このドキュメンタリーを予備知識なしに見た人には
アメリカ人男子スケーターはジョニーとライサチェックの二人が主力、
という印象を受けさせかねない。二人とも現全米チャンプではないのに。
これは作り手側もジョニーも、アボットくんのことは眼中にない
いうことなのだろうか・・・(苦笑)


ともあれ、作り手側とジョニーのライサチェックに対する想いが
切々と伝わってくる内容だったことに変わりはないですね!
妹は「また見せつけられた!」と若干嫉妬していましたが(笑)
とにかくまだ未見のライサイドな皆さんは必見です。
ちなみにステ様やジュベたんも本人が登場して
それぞれ強烈なキャラを発揮しています。こちらもぜひ。

そうそう、このDVDの内容について面白い点や概要を
こちらのブログ様がわかりやすくまとめて下さっています。
筆者の8(hachi)さまは私のtwitter仲間でライサイドな方ですが
ご自身のブログ開設にあたって、さりげなくうちのブログに
リンクをして下さった非常に奇特な方
でもあります。
皆様、ぜひご一読くださいませ!
(hachiさま、勝手に紹介しちゃってごめんなさい 笑)


以上、相変わらずの偏ったライサチェックトークでした。

4 件のコメント:

マイキー さんのコメント...

"Pop Star on Ice"のご紹介、どうもありがとうございます。わたしは未見なので、8さまの感想もあわせ、とても興味深く読ませていただきました。
「また見せつけられた!」という内容だそうで(笑)、非常に購買意欲がかきたてられるのですが、わたし、今季は国内の試合やショーに行きまくったせいで、正直、フトコロ具合が厳しくて…(泣)。オリンピックを前に、フィギュアスケート関連の書籍もたくさん出るので、息も絶え絶えな状態です(涙)。なのでポップスターを買うかどうか、非常に悩ましいところ。とりあえず今は無理だ…(泣)。

Askarose さんのコメント...

マイキーさま:

ジョニーの映画だと思って甘く見ていたら、ここぞとばかりエヴァンさんが(名前だけでも)出てくるので、妹の存在に感謝しましたね(笑)。彼女が買わなかったら私も決して見ることがなかったのかと思うと、姉妹で違う選手のファンというのはありがたいことだなと感じます。
ありがたいことにスケートブームで、関連書籍やCD、DVDがたくさん売られるようになりましたね。しかし、スケートファンにとってはお財布の事情が寒くなるばかりで、やはり私ら遠征組には厳しいですよねえ・・・。私は昨年の反省を兼ねて今年の遠征をとにかく控えて(出来れば行かないのが望ましい)、地元にいるだけでも楽しめる方法がないか模索しているくらいです(苦笑)さすがに毎月おやつ代しか財布に残らない生活からは脱出しなければ・・・!お互いに頑張りましょうね(涙)

マイキー さんのコメント...

先日、Days11号やWFS42号、モロゾフさんの『キス・アンド・クライ』まで買ってしまって、ほんとキッツイ状態です(泣)。…この手の本を3~4冊我慢すれば、"Pop Star on Ice"を買えるわけですが、どれもこれも面白そうでつい…(滝汗)。

まだ全部読めていないのですが、Daysのジョニーのインタビューが興味深かったです。去年のクリスマス頃のインタビューだそうで、「マカロワさんから競技生活終了後はコーチになってほしいと依頼されている」と書かれていてビックリしました。ファイナルのキスクラでジョニーを見たときは、もしかして、引退後はコーチの道に進む可能性もアリなのかなーと漠然と思ってはいたものの、すでに依頼されているとは知らなかったので。ジョニーとしては、コーチをしてみたい気持ちもあるようです。

あとはプルさんについて聞かれて、彼のことを「とても良い人」と答えていたのがすごく新鮮でした。他では「怪物」(by 大輔くん)とか「宇宙人」(by 小塚くん)とか言われてましたからね(爆)。プルさんは、ロステレコムの後、ジョニーを励ましてくれたそうです。ジョニーは、プルさんのことを大好きだと言ってました。

NHK杯の後とられた、ジュベさんのインタビューも載っていたのですが、わたし的に大ヒット!!だったのは、フリーの、おにぎりを作るような振り付けの意味が分かったことです(笑)。あれは、地球なんだそうです。ジャッジと観客に、パワーを伝えたいと語っていました。

…というわけで、フィギュアスケート関連書籍を購入したおかげで、いろいろ楽しませてもらっているのですが、フトコロ具合はさらに厳しさを増していく一方です。来季は、ショーや試合を見にいくのを控えようと思うのですが、東京開催のワールドには、やはり行きたいですしねー…ああ悩ましい。
ほんと、おたがい頑張りましょうね(涙)。

Askarose さんのコメント...

マイキーさま:

DaysもWFSも最新号が売られてるんですね~。うちの地域ではそろそろ入荷されてるとは思うのですが、私が読むのはオリンピックが終わった頃になりそうです。うーん、残念。かといって中身を見る前に予約して買うだけのお財布の余裕もなく、何とも寂しい状況です。。。モロゾフの本も面白そうなんですけどね~!

ジョニー、コーチになるのを依頼されているんですね。確かに教えるの嫌いじゃなさそうだし、子供にも好かれそう(笑)。そして、天才肌の彼が一体どんな指導をするのかにはすごく興味が沸きますね。これこそ努力型だけどセンスのない子にはどうやって教えるんだろう・・・。選手として才能があっても、教える才能はまた別ですしね。彼がどういう選択をするのか楽しみです。

プルさんとジョニーはトリノの前からIFSで一緒に特集されるくらい、仲が良いんですよ。プルさん自身はジョニーのことを「クワドをやれば世界チャンプになれる」とまで評価していますしね。そして実際にトリノでもSPではジョニーはプルさんに次いで2位でしたし、お互いに良き競争相手と思ってるのでしょうね。同じ天才肌同士、気が合うところもあるのかもしれません。何より、ロシア人ですしね。これだけでジョニーの中でポイント高いでしょう(笑)

それからジュベたんの、あの球体の謎についても教えていただいてありがとうございました!あれ、地球だったんですね(笑)デンコワさんたちも面白い表現を考えてくれるものだわ・・・!次に見るときは、そこからぜひパワーをもらいたいと思います。って、次はオリンピックですが(汗)

今年もまだフィギュアスケートブームは過熱して、ショーもたくさんあるのだろうなと思います。が、私も次の焦点は東京でのワールドですね!07年のときは、今の仕事に就いたばかりで休みをとるのを遠慮して行けなかったので、今度はぜひ行きたいと思ってます。・・・が、これもお財布事情との闘いになりそうです(涙)春から副業を本格的にスタートさせようかと思うこの頃です(笑)

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