2010年2月1日月曜日

Evan Lysacek Is Vera Wang’s New Figure-Skating Muse -- The Cut

先日リンクだけ紹介したライサチェックの衣装についての記事です。
この記事に関しては、彼のファンであってもなくても
とりあえず笑って流し読みするのをお勧めします。

このブログの読者の方の大半はご存じとは思いますが
訳者は彼の大ファンではありますが、彼の衣装のセンスについては
賛同できないところも多いのは事実です。
よって、今回の記事はネタもしくはギャグとして掲載させてください。


Evan Lysacek Is Vera Wang’s New Figure-Skating Muse


The fashion world of male figure skating is particularly fraught, having a much-mocked reputation for sparkly unitards, not to mention Johnny Weir’s fur debacle. But World Champion Evan Lysacek, whom we profiled in this week’s magazine, has paired up with designer Vera Wang to try to create a more fashion-forward image for the sport. Wang, a former figure skater herself, who also designed costumes for Nancy Kerrigan and Michelle Kwan, has taken Lysacek on as her newest ice skating muse. She designed the sleek mock tuxedo he wore during his World Championship win.
We visited Wang’s showroom during a fitting with Lysacek, in which he tried on two different outfits: one, a black unitard with silver bejeweled snakes, and the other, also all black but covered in subtle sequin stripes and anchored with feathers near his hands.


男子フィギュアスケーターのファッションの世界はとりわけ悲惨なものだ。ジョニー・ウィアーの毛皮の大失敗は言うまでもなく、キラキラしたレオタードのような衣装は茶化された批判を受けている。しかし今週のニューヨークマガジンで我々が紹介した世界王者のエヴァン・ライサチェックは、デザイナーのヴェラ・ウォンと組んで、この競技により流行に敏感なイメージを作り出そうと努力してきた。彼女自身が以前フィギュアスケーターだったウォンは、かつてナンシー・ケリガンやミシェル・クワンの衣装もデザインした。彼女の最新のフィギュアスケートにおける創造神として、今度はエヴァン・ライサチェックを選択したというわけだ。彼女は、彼が世界選手権で優勝したときに着ていたつやのあるタキシードをデザインした人物である。我々がライサチェックの仮縫いの最中に、彼女のショールームを訪ねると、そこには彼が試した二つの異なる衣装があった。一つは銀の装飾が施された蛇があるピッタリとした衣装で、もう一つは全身が黒いが、精緻なスパンコールのストライプがあり、手の近くに羽が取り付けられた衣装だ。

“Evan has such a great eye,” Wang told us, as she studied Lysacek, standing with his arms outstretched. “It’s much more complicated than you’d think,” she said. “You have to make sure he can move and bend and all the pieces stay anchored on.” Lyacek was flanked by two tailors, pinning another snake to his costume. “Vera’s been such a good mentor to me, and she knows so much about skating,” said Lysacek. “As far as our style, we kind of have the same aesthetic and taste in clothing, the same thought about movement and character. We almost had too many ideas. These are the ones we started working on when we first started together, and now they’re now finally ready,” he said.

「エヴァンは素晴らしい目を持っているわ」 両腕を広げて立っているライサチェックを観察しながら、彼女は私たちに話してくれた。「あなた方が考えているより、ずっとややこしいものなのよ。彼が動いたり曲げたりすることができて、すべてのパーツがしっかり取り付けられてるっていう条件を確実にやらなきゃいけないんだから」
ライサチェックの横には、二人の裁縫師が立っていて、コスチュームにもう一つの蛇を取りつけていた。「ヴェラは僕にとってずっと良い先生でした。彼女はスケートのことをたくさん知っています」とライサチェック。「僕たちのスタイルに関しては、僕らは服に関して同じ美的感覚と好みを持っているし、動作やキャラクターについても同じ考えを持っています。殆ど多すぎるくらいのアイディアがありました。ここにあるのは僕達が最初に一緒に始めたときのものです。そして今、ついに仕上がっているんですよ」

Wang tries to attend Lysacek’s competitions herself to make last-minute adjustments, but if she can’t go, she sends one of her trusty tailors. “My worst nightmare is that something goes wrong with the costume that makes Evan fall or get distracted,” she said, which is why the tailors spend extra time securing the feathers to Lysacek’s sleeves. “If I have to wear something, I’m going to wear something a top designer would do for me,” said Lysacek, gazing proudly at Wang. Johnny Weir's "Poker Face" routine can't quite top that.

ウォンは間際の調整をするために、ライサチェックの試合に彼女自身が同行しようと試みている。しかしもし彼女が行けない場合、彼女の信頼している仕立て屋を送り込むのだという。「私にとって最悪の出来事は、衣装でエヴァンを失敗させたり、動揺させるような問題が起こることなの」と、休憩時間に仕立て屋がライサチェックの袖に羽を縫いつけて過ごしている理由を彼女は話してくれた。「もし僕が何かを着なければならないなら、トップデザイナーが僕に着せたいものを着るでしょう」と、誇らしげにウォンを見つめながらライサチェックは言った。そうであるならば、ジョニー・ウィアーの「ポーカー・フェイス」はトップになるには今ひとつだろう。


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(以下、訳者雑感)

ジョニーズ・エンジェルの皆さん、ごめんなさい。
ライサイドでない皆さんも、ごめんなさい。
ライサイドであっても彼の衣装のセンスを疑問視している皆さんにも
一応ごめんなさいと言っておきます・・・・(笑)

いや、確かにライサチェックは強い選手ではありますが
衣装のセンスについては賛否両論・・どころか
「何でいつも黒ばっかりなの?」と根本的なところで
疑問視されている選手でもあります。
そういう選手が、有名なデザイナーと組んで
そこそこオシャレっぽい衣装を作ろうとしてるからって
こういう他の選手を蹴落とすような書き方はどうなのよと思うんですよ。
まあネタとして掲載しているので、訳者がこの記事を
笑ってスルーしながら読んでいると思っていただいて構いませんが
これを読んだ彼のファンでない人はどう思われるのか若干不安です。
そしてライサチェック自身、衣装については
自分のセンスに妙な自信がついているのが伺えて(苦笑)
ファンとしては・・・・あまり笑えない事態ではあります。
デザイナーと組めば必ずオシャレかっていうと、
そうでもないと思うぞ・・・?
あんまり自分がオシャレだと大口叩かないようにね!と
本気で言ってやりたいです(笑)


以上、ネタ記事のご紹介でした。

2 件のコメント:

マイキー さんのコメント...

エヴァンさんの記事の翻訳、ありがとうございました。楽しく読ませていただきました。

ジョニーがこの記事を読んだら、鼻で笑って、「なに寝言いってんの」とバカにしそうだなーと思います(苦笑)。
よりにもよって、エヴァンさんのファッションセンスを持ち上げるためにジョニーのそれにダメ出しするとは…この記事書いた人、いろんな意味でスゴイですね(汗)。

ウォンさんて、ラプソディーのタキシードや火の鳥(GPバージョン)など、素敵なデザインもされる方なのに、なーんでシェヘラになると、スケスケとか蛇とか肩の謎の物体とかになっちゃうんでしょうかね?(ため息)オリンピックでは、クーリックさんのキリン衣装のように、後世まで語り継がれる珍衣装で現れそうで、怖いような楽しみなような…(笑)。

トップデザイナーのウォンさんに、「素晴らしい目を持っているわ」とか、「スケートを終えた後、デザイナーになるべきだと思うわ」なーんて言われて、エヴァンさんが「俺ってセンスいいんだ!」と舞い上がっちゃう気持ち、分からなくはないです(←ライサイドとしては一応フォロー)。
まぁ彼のセンスの有無はさておき、オリンピック本番で、衣装の安全管理をその道のプロにきっちりやってもらえるとわかり、それに関してはすごく安心しました(笑)。

Askarose さんのコメント...

マイキーさま:

ファッションセンスはそれぞれですし、プロとして活躍しているデザイナーさんはやはりプロになるだけのものを持っている・・・とはいえ、スケートが好きな人の中ではジョニーの方がオシャレだという認識の方が多いと思うんですよね。その中で、あえてこういう記事を出したのかはわからないですけど・・・メディアって怖いなと思いました(笑)

もっともアメリカではジョニーのような女の子風スタイルはウケない・・・んですかね。だからこそ空気なエヴァンさんを持ち上げようと、こういう記事が出ているのかもしれませんが、さすがにこれは褒めすぎだろうとファンとしても恥ずかしい記事です(苦笑)

ウォンさんについての記事が他にも出回ってて(後日掲載します)、それを読んでも彼女はちゃんとしたセンスの持ち主だとは思うんですよ。シェヘラザードに関しては、あのとてつもない物語のとてつもないキャラクターを演じることを考えると、どうしても奇抜なアイディアが出てしまうんでしょうね・・・デザイナーさんだから平凡なものは作りたくないんでしょうし。だからって蛇ってどうなのよ!と声を大にして言いたいところです。もう本人が気に入っちゃうなら何だっていいですけどね(笑)

しかし舞い上がり気味なエヴァンさんには苦笑いですねえ。ただ、今までの衣装、カルメンもトスカもその他タラソワさんがデザインした以外のものは全部(笑)、彼は自分の意見をかなり取り入れて作ってもらっていたというので、黒が好き過ぎる以外はセンス自体は終わってるわけじゃないと思うんですよ。(←一応フォロー) で、今回冒険しちゃったのは「ヴェラがついてるから大丈夫!」という無駄な自信があったというところが大きいかな、と。
そしてファイナルのときのように本番で羽が落ちたりしないよう、プロが管理してくれるのは安心ですよね。その点については衣装を失くす心配もなさそうでほっとしています(笑)

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