2009年10月25日日曜日

ロステレコムあれこれ女子編

第二グループのみですが、一応雑感を。


○聖母と死者と魂とクレオパトラ
ミキちゃん、今季いいですね。すごくいい。
SPは本当は私も妹も「夜の女王」を楽しみにしてたんですが
(↑あのクモを『カワイイ』と思うセンスの持ち主)
「レクイエム」の方が確かに試合向けかなとも思いました。
衣装、今回どっちもモロゾ風味だけどオシャレだなと(特に色遣いが)
思ったんですが、SPの方は十字架が墓にも見える(苦笑)
しかし衣装関係なく良いプログラムですね、二つとも。
レクイエムの方は不思議なプログラムで、
彼女が墓から蘇った死者、彷徨える魂、それを沈める聖職者、
全てを見守る聖母・・・色々なものに見えました。
演じてるというよりは、そう見えるといいますか。
それらの要素全部が絡み合ってレクイエムのメロディーが
遠くから聞こえてくるようなイメージですね。
技の出来栄えは3-3のセカンドジャンプでぐらついた以外は
まあまあ良かったように見えましたが、彼女の実力は
まーだまだこんなもんじゃない。
フリーに関してもそれは同じで、ちょっとしたミスとか
点数の取りこぼしはあったけどまだ序盤。
今完璧な演技をする必要は全く無いし
そもそもモロゾファミリーの戦略って
「序盤から圧倒的演技を見せる」「ちまちま本領発揮」の
2パターンですから、今季の彼女は後者なのかなと(笑)。
そんなことよりも、フリーは衣装が素晴らしい。
古代エジプトをよくわかってらっしゃる ←そこか
エジプトの装飾品のエッセンスをうまく現代風に
取り入れたなと感心しました。今回のデザイナーは優秀だな!
クレオパトラ、というこれまた複雑怪奇なキャラクターについても
よく研究してるなと思いましたね。
一般的にクレオパトラというと絶世の美女とか
英雄を次々と篭絡した女っていうイメージでしょうか。
古代エジプトファンとしては、彼女は美しい云々よりも
「機知と策略で国を守ろうとしたエジプト最後の女王」として
知られています。実際は美人というよりは素晴らしい頭脳の持ち主で
自分と国をより素晴らしく魅せる術に長けていた演出家といったところ。
若くして女王になり(弟との共同統治ですが)、
兄弟同士の血みどろの争いで国境の僻地へ追放され、
その情勢をひっくり返すためにローマの英雄カエサルに近づいた。
彼女がエジプトの真の女王になるまでに色々大変な思いをして
その後も傾きかけた国のために頑張るわけですよ。
おっと、クレオパトラについて語ってしまいましたが(スミマセン)
今回のミキちゃんのプログラムに、そういったクレオパトラの
手が届きそうで届かない謎めいた魅力だとか、
策略で相手を動かす機知とか、そういうものを感じましたね。
これにアントニウスを動かしたときの必死な迫力とか
実の妹さえも殺すように命じる冷酷さとか加われば
無敵のプログラムになるんじゃないでしょうか。
名作の予感です。今季はこのフリーに大注目だ!


○アシュリーちゃん超かわいい
最近YouTubeに自分のチャンネルを作成したというアシュリーちゃん、
(未見ですが、とても興味深いのでそのうち見ます)
今季はSP、フリー、どちらも彼女の魅力満載で
実に良いプログラム。さすがプリシラさん、ジョニーを育てただけあって
美しさを魅せるプログラムを作るのに長けてらっしゃる。
所作や表情の美しさは言うまでも無いんですが
ジャンプとか技にキレがあって、それが良いメリハリとなってますね。
フリーではジャンプがほぼ決まって(でも思ったより点出なかった)
全体で堂々の2位に。イェイ!
衣装もどっちも良かったですね。目の保養になりました。


○女子シングルに足りなかったのはガッツではなく元気
今回レオノワちゃんの演技を見て、
「今の女子シングル選手に足りないのは
彼女みたいな『元気』なんだわ」とすごく思った(笑)
大体シーズン通して一人か二人は元気なのがいて、
そういう子が躍進してオリンピックでメダル獲ったり、
思わぬところで活躍したりしますよねー。
かつてのマオちゃん、ヒューズ姉妹、2シーズン前のナナちゃんなど。
今季のそれはレオノワちゃんで決まりですかね、
昨季もわりと元気だったけど、今季のプログラムがもう
実にそれらしく仕上がってるので。
ひとまずオリンピックシーズンだし、今季はこの元気を
貫いて欲しいなと思いました。なんか清清しくて良いものを
見せてもらったような気がします。
ついでに、二次創作の方でも彼女のキャラはすでに決まってるんですが
出す機会が全然ないし、まだ十代なので自粛してます。
が、そのうち招待したいですね、ライサイドビルに。


○全米女王の貫禄!
シズニーちゃん、フリーではあんまり点数出ませんでしたが
総合して良かったんじゃないかなと思います。
webTVだと彼女の回転の速いスピンには
集中線が入って見えちゃうんですが(苦笑)
一つ一つの技にキレがありましたね。
プログラムも、やはり二つとも良かった。
オリンピックシーズンって各選手の魅力満載なプログラムが
見られるから、その点ではファンとしては良いシーズンだなと
改めて思いますね。次回はぜひ表彰台に!


○東欧のガッツさん
結構前から「セベスチェンってガッツさんぽいよな」と
思ってましたが、今回SPで見事すぎるガッツポーズを
やってくださったので今日から彼女のことを
「ガッツ・ユリアさん」と呼ばせていただきます(笑)
それにしても彼女、ずいぶん華麗になりましたねえ。
昔はホントにガッツさん並みにストイックなのと
見た目の美しさとオシャレでキレイに魅せてたところは
あったんですけど、ここ4年で動き全体が美しくなった。
フリーでは点が伸びず、総合で6位になっちゃったけど
あの高いジャンプと思い切りのいいパフォーマンスを見ると
嬉しくなっちゃうんだな。
3シーズン前にファイナル進出を決めたときのように
またうっかり(!?)何かで優勝してくれないだろうかと
密かに期待しております。フフフ・・・


○マオちゃんお疲れ
今回の演技がどうのこうの言う前に、まずこちらの記事を。
エリック杯のときの田村さんが書いたコラムですが
私が言いたいことがそのまま書いてあります。
技術とか技云々より、本人が言うように、他のライバル達との差は
「気持ち」なんでしょうね・・・。
それはともかく、今回の戦略そのものにもやっぱり疑問がたくさんある。
去年のエヴァンさんと同じように、2戦目にして早々と
ファイナル脱落って・・・タラソワさん!!
試合と試合の間隔が一週間に満たないグランプリシリーズで
連戦というのは愚かですよ。
それでファイナルに行けると確信してたであろう
彼女の陣営の浅はかさにも正直呆れる。
「試合の度にコスチュームを変えます」ということにしても
エージェントが宣言することに何の意味があるだろう?
反感持たれるだけでは? わざわざ言う必要は全く無い。
選曲、コスチューム、振り付け、試合のスケジュール等の全部に
「浅田真央」本人の意思が全く感じられず、
それでいてリンクの上では彼女一人ほっぽり出される、
たくさんの好奇の目の前に・・・・そんな印象を強く受けた。
彼女の次の試合は、おそらく全日本になると思うけど
その場に行く前に彼女がちゃんと練習に向き合えるように
陣営はメディアをシャットアウトするなり、
テレビの露出を控えるなりするべき。沈黙って必要ですよ。
ただ最悪の状態を今迎えたのは良かったとは思います。
これがオリンピックだったら、それが間違いなく
最悪のシナリオだっただろうし。。。
それにしても、日本スケート連盟ってトリノのときの教訓を
まるで生かしてないよねとつくづく思いますね。
このまま行くと、ひょっとするとバンクーバーで見るものは
私たちが四年前に見たものより、もっと酷いのかもしれない。
そういう不安をたくさん感じた試合だった。
あと心配なのはファイナルの放送。
どうしよう、予定より削減されたら(苦笑)。
チケットはひょっとすると、入手しやすくなるのかも
しれないですけども(←すみません、3日目入手してないんで
こういう酷いこと考えてしまいます)・・・
全日本では毎年恒例と言わんばかりの無敵の姿が
また戻ってくるものだと信じていますが・・・。


以上、ちゃんと見たのが第二グループのみなので
この辺にしときます。

0 件のコメント:

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...