2010年4月23日金曜日

ISUランキング1位に。

えー、今知った情報なんですけど(つまり情報としては古い)・・・


ライサチェック、ISU世界ランキング1位になりました!!
(2010年4月23日現在、こちらのページより)


スケートファンの方なら、こういったランキングの類が
実際の実力や大きな試合での実績を
必ずしも正確に反映させているとはいえないと、ご存知とは思います。
何せ、小さな規模の国際試合であってもポイントが加算されるので
試合に多く出場していれば、ある程度の実力があれば
簡単に上位に名前が上がっていくものですから。。。

しかし、ライサチェックに限って言えば
このランキングは非常に妥当というか、
彼のここ2シーズンの実績をしっかり反映したものと言えます。
ちなみに昨年12月の段階では2位でしたが
(そしてそのときの1位はベルネルだった・・・ 苦笑)
オリンピックの結果が加算されて1位になった模様。

これまでライサチェックは小さい規模の国際大会には出ず
かといって名だたるグランプリシリーズに出場しても
滅多に勝たないために、こういったランキングは
昨年の世界選手権で優勝した後も3位止まりでした。
(それまでは4位か5位を行ったり来たりだった)
しかし出場する試合ではほぼ表彰台に乗ってきたので
毎年確実にポイントは積んでいた。
そして昨年からキャリアの集大成と言わんばかりに
大きな大会で優勝して、ポイントをガッツリ稼いで(笑)
こうしてめでたく1位になったわけです。おめでとう!!!


あー、今回のこれは嬉しいですねー。
日本ではオリンピック直前でさえ、スケート関係の記者にしか
優勝候補として名前があげられない選手だったがために
オリンピック優勝して「なんでライサが!?」とか
「確かにあの日の彼は良い演技だった。
でも彼の持っている能力のどこが他の選手より
優れてるっていうの?」という風潮が強く・・・・。
高まる4回転論争もあって日本のライサイドは
苦しい思いをすることばっかりだったけれど
今回のランキングで少し救われたように思う。
これは、彼が出場した試合全てできちんと結果を出して
特にこの一年間は素晴らしい活躍を見せた裏付けに他ならない。
彼を称えたいと思う。心から。


この競技において選手の「強さ」を証明するのに
表彰台に乗ることが全てとは言わない。
クリーンな演技をすることが大切だとか、
いかにして点を取るプログラムを作ってもらうかで
勝敗が決まる等とも言うつもりはない。
怪我や病気でシーズンを棒に振る選手、
色々な事情でスランプに陥る選手、
それぞれの事情が背景にあるのも全部承知してる。

だけど彼のように継続して試合に出場して、
その全てで目に見えた結果を残して、
シーズンの最も大切な試合で出来る限りの力を出す。
そういった「強さ」もあるのだということを私は伝えたい。


ま、フィギュアスケートの場合は強さが必ずしも
選手の魅力になるとは限らないのは周知の通り!
オリンピックチャンピオンだからといって、
そしてISUランキング1位になったからといって、
ライサチェックが万人にとって魅力的だなんて吹聴する気はない。

だけど強い選手として一般に認知される前から
この選手に魅了されて続けてきた人間としては
彼の強さも魅力も、もっと世間に知ってもらいたいと思う。
オリンピックで彼の競技人生が終わったのだとしても
彼がどういうスケーターだったのか、どんな強さがあったのかを
ファンはどう伝えていくべきか(あるいは自粛すべきか)
色々考えさせられます。


ひとまず世界ランキング1位、おめでとう!!!

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