2010年5月7日金曜日

今年のISUルール改正&ライサチェックの今後

毎年行われているISU(国際スケート連盟)のルール改正が
発表されています。ざっと目を通した雑感などを大まかに。
ひとまずフィギュアスケート男女シングルについて。


※以下の情報は私の拙い英語力で読みとった内容です。
誤解や間違った解釈の可能性が十分ありますので
どうぞ参考程度に読み流していただければと思います。


今季から大きく変わった点をあげます。

○男子SPではステップが1つに。また異なる四回転を2種類入れてもOKに。
○女子SPではスパイラル廃止。
 (仮にスパイラルを行った場合はトランジッションの一部として
 見なされるとのこと)
 課題のアクセルはダブルでもトリプルでもOKに。
○男子フリーでは二度目のステップは固定の基礎点が与えられ
 (つまりレベル判定がない)GOEのみで採点される
○女子フリーのスパイラルは少なくとも2つ以上のポジションで
 それぞれ3秒以上を行う。あるいは1つのポジションを
 6秒以上キープする。尚、スパイラルは固定の基礎点が与えられ
 GOEのみで採点される
○高難度ジャンプの基礎点アップ
 (例:3Aが8.2→8.5、4Tが9.8→10.3など)
○回転不足の判定に変化
 同じ回転不足でも2分の1以上回っていれば元の基礎点の
 7割が与えられる。それ以下の場合はダウングレード判定。
○ジュニア男女SPに関しては課題ジャンプとスピンが毎年変わる


(以下、雑感)


個人的なサプライズは男子のステップ。
SPでは1つになり、フリーでは二度目のステップは基礎点固定。
SPの場合は「ステップは1回でいいからトランジッション(つなぎ)を
ちゃんとやれよ」っていうことのようです。
フリーの二度目のステップの基礎点固定については
「ステップに多様性を持たせるため」とのこと。
なるほどなー、と思うし選手にとっては楽になったのかな?
二度目のステップは見せ場となる選手が殆どですから
音楽に合わせた、より芸術性の高いものが見られるように
なるのかもしれないですね~。それはそれで楽しみ。

女子のスパイラルに関しては・・・SPで廃止というのが寂しい。
でもトランジッションとして認められるのであれば
音楽のいいところで今後も入ってくるのだと思います。
フリーでもより自由度が高くなるので、それはそれで歓迎できるかな?


で、ジャンプに関しちゃ「何を今更!」って感じ(苦笑)。
基礎点アップは微々たるものですが回転不足への救済処置については
これまでさんざん厳しくしといて、今度は甘くなったという・・・。
選手たちにとってはそれで良いのだと思うし、
高難度ジャンプへの挑戦を促すものになるでしょうが
正直言ってバンクーバー五輪の後では「遅ぇよ!!」って話ですよねえ。
この改正の動機となったのは言うまでも無く
我らがライサチェックの、四回転のない金メダルなんでしょうね(苦笑)。
そう思うと何とも心苦しい・・・けど、エヴァンさんが
オリンピックで四回転を入れなかったのはあくまで健康上の理由。
「ここ(バンクーバー)では僕の足は(四回転の負荷に耐えられるほど)
持ちこたえなかった」とフリーの前に言ってるわけですよ。
その後ダンスで疲労骨折した通り、そうなる寸前だった。
その点については日本の報道でほぼスルーされているために
彼について「クワドレス戦略で優勝した奴」という印象が根付いてますが。

まあ、だからオリンピックの前にこの改正があったとしても
エヴァンさんが四回転を入れられた可能性は低かったでしょう。
却って回転不足のリスクが低い分だけシーズン前半に取り組んで
疲労骨折するタイミングを早めた可能性もあるしね。
ただ他の選手に関しては可能性が高かっただろうにって思うと
何ともやりきれない気持ちになりますね・・・

本当に、オリンピックの結果を受けてルール改正だなんて。
仮にもクワドレスのオリンピックチャンピオンには問題あると思うなら
2008年にジェフ君が優勝した時点で、今回の改正が
行われるべきだったんじゃないかというのがこちらの意見です。
あの時点でクワドレスのチャンピオンがその後生まれる可能性も、
オリンピックチャンピオンにさえなってしまう可能性も見えていた。
それにも関わらず回転不足の判定は逆に厳しくなり、
その結果世界選手権では3年連続で優勝者は四回転に成功してないし
オリンピックは怪我で四回転を回避したライサチェックが優勝した。
それから「男子シングル金メダリストが四回転やらないなんて!」と
さんざん言われていたけど、そうしたのは他ならぬルールだ。
その批判が強まってから改正されるというのは、正直バンクーバーを
目指して一生懸命やってきた選手に対して・・・
「償い」にも「報い」にもなっているとは思えないですね。
ただルールに振り回されているようにしか見えず、可哀相。
今後も上を目指して競技をやる選手にとっては追い風かもしれないけど。


で、ライサチェックが仮に今後も競技を続ける場合
このルール改正はどう働くか少し言及すると・・・
んー、影響する部分は四回転の有無でしょう。
しかしトウループが厳しい→ループでチャレンジ?となると
回転不足を恐れずやってみる価値はある。
問題は試合に入れられるまで精度を高められるか、
そこまで練習できるかどうかでしょうね。
彼の場合、競技を今後続けるのかどうかという決断も
まだはっきりしていないですから・・・

彼の今後については、ファンとしては本人の好きなように、というのが
一番望むところですね。良い人生を歩んでもらいたい、と。
競技に関して言うと、続けてくれたらそれはそれで嬉しいし
辞めるなら辞めるで、今が最高のタイミングだとも理解してる。
ただスケートの世界に今後も残るのであれば
彼は言うまでも無く競技向きのスケーターだと思っています。
アイスショーで華やぐような、優れたエンターテイナーという領域には
まだまだ遠い。素質は十分あるんだけど、生かしきれてないというか。
逆にショーの世界に身を置いて、エンターテイナーとして
成長を見せてくれるのは素敵だと思うけど・・・
(現に多くのスケーターがショーの世界にいって、そういった
成長を見せてくれているパターンも多い)
ライサチェックに関して言えば、「ここぞ」という長所が
怒涛のステップだったり、全体の完成度だったり、精神力なので(笑)
それはどう考えても競技で一番顕著に出てくるものなのですよ。
ファンとしても彼に関しては競技で見る方が好きですね。
生観戦に行った試合で全部勝ってくれたというのもありますが(笑)
あの緊張感の中で、自分の力をどうやって出すか、
アウェーの状態でいかに戦うか・・・そういったドラマが見られるし。
もちろんアイスショーに出て存在感が空気だったり、
気が抜けておかしなミスをやらかすのを見るのも
面白いといえば面白いんですけど・・・・(苦笑)
競技者として小さい試合に勝って勝って勝ちまくるタイプではないけど
大きな試合へ向けて調子を少しずつ上げていくっていう
じっくり型の戦略というのも、追っていくとワクワク感がたまらない。
その点においても、彼はアスリートだなと思います。
ただ、金メダルを獲ったことでアスリートとして一段落しても
それはそれで不思議なことではないのですがね。
技術面、芸術面においてもまだ成長できる部分はあるだけに
今後続けるならどういう方向を目指すのかに注目していきたいです。

・・・でも、今季は試合に出ないような気もするんですけどね。
今までのオリンピックチャンピオンが、次のシーズンに
どう過ごしていたかということを考えれば・・・
可能性は低いんじゃないかと。忙しそうだし。
忙しい中でも練習はできないこともないでしょうが
プログラムを作るための日程を確保できるかは怪しい。
振付師のローリーは今やパトリックのコーチだし
その上でライサチェックにどう振付けるかっていうのも微妙(苦笑)。
他の振付師に頼むとしても、誰にする?となると
それを選ぶ時間があるのかどうかも怪しい。
スケート以外の新しいことも始めたいだろうし、
そうなると今季は一年くらい競技はお休みの可能性もあるのだと
十分頭に入れておかないといけないのかなーと思います。
これでどうにか頑張って競技に出てくれたら頭が上がらないですね(笑)
ちなみに妹は「エヴァンさんのことだから、忙しい中で練習しまくって
結局出ないってことになりそうだよね」とか言ってますが・・・
・・・・否定できない・・・・(苦笑)


以上、ルール改正とライサチェック今後について
長々とした雑感でした。

6 件のコメント:

pandini さんのコメント...

ローズさんこんにちは。
ルール改正、私には前のルールもよく分かってない感じで、何がどうなったんだろう?と思っていたのですが、今回の解説で何となくですが理解できたような気がします。そしてライサチェックにとってどう影響するのかも‥。
でもルールがどう変わっても、エヴァンさんは何も変わらず、今まで通り自分が納得いくまでたくさん練習しているんだろうな~~と想像しています。
競技を続けるか、続けないか、休むのか‥どっちにしてもよい方向に進めばいいですね!ただライサイド初心者の私としては、ぜひぜひ競技するアスリートのライサチェックを見たいんですけどね‥。

ひよどり さんのコメント...

エヴァンさんに関してはバンクーバーから注目したニワカファンな私ですが、戦歴や過去の試合の動画からも、彼の競技者としての魅力というのは伝わってきますね。
ここぞという時にミスのない演技を決める勝負強さもさることながら、ジャンプの転倒やミスがあった時もまた、彼の競技者としての魅力が際立つ気がします。
ミスがあっても決して勝負を投げず、怒濤のステップやスピンで最後まで攻めの姿勢を崩さないところに、グッと来ますね。
もし競技続行するとしたら、防御より攻めの姿勢で行って欲しいなあ、なんて勝手なことを思ってます。
もちろんエヴァンさんの人生ですからね、本人が納得して選ぶ道なら、どんな選択であっても結局は応援することになりそうですが。
とにかく幸せな人生を送って欲しいものですね。

ROSA さんのコメント...

ローズさん、こんにちは。
この時期にルール改正は何だか気分悪いですがEvanさんの演技が一番素晴らしかったのには変わりはありません。それでも仮に改正後にオリンピックがあったら順位が逆になってたかもしれません。その時のルールで順位が決まるのは当たり前のことですよね。今後みんなジャンプにばかり力を入れて芸術性が失われていけばまた改正になるのでしょうかね。

DWTSも終わりが近づいて、Evanさんの今後を考えると気が重くなります。次のオリンピックまで頑張って欲しいですが、引退するなら今が一番いい時期ですよね。演技やテレビ出演のオファーがあるようですが、とにかくあれだけしなやかで恵まれた体格をしているのだから、体を使って魅せることをして欲しいです。DWTSがあまりに楽しいです。特にルンバ以降とっても上手になって惚れ直しています。サンバはさんざん言われてましたが私は大好きです。引退後はスケートとダンスと両方やってくれたら最高なんですけど。あのタンゴは半端じゃなかったですね。プロのダンサーもショックだったと思いますよ。スタイルがいいから映えるんですよね。でも次回のチャチャはとっても心配!!

Askarose さんのコメント...

pandiniさま:

いえ、こちらの解釈が間違っている可能性もあるのであくまで参考程度にお願いします・・・とはいえ、日本語メディアではジャンプの得点とGOEの上下が変わったことくらいしか触れてないので、女子SPのスパイラル廃止とか報道しなくていいのか不思議でしょうがないです(笑)

ライサチェックに関しては難しいジャンプに挑戦するリスクが減ったということくらいしか影響が無さそうに思いますし、他のどのトップ選手にとってもそうなのかな、と。ただ同じ演技をしても従来と総合的な得点が変わってくるので、そのときに誰が上に来るのか・・・そこが一番皆さんが気になるポイントなのでしょうね。しかし、それは試合にならないとわからないですよね(苦笑)。

本当にライサチェックにはどちらにせよ良い方向へ進んでもらいたいですが、今の新しいルールでどの位置になるのか、見てみたいという気はします。彼自身も気になっているんじゃないかなーとか色々推測してしまいますね!

Askarose さんのコメント...

ひよどりさま:

彼の場合、ここ4年くらいボロボロな試合を見せたことがない・・・と思います。途中ミスがあっても、最後には「何かミスがあったっけ?」って思うような全身全霊のフィニッシュを見せてくれますしね!一つミスをしても、その後あまり崩れないところも競技者として立派だと思っています。

競技を続けるのであれば・・・そうですね、高難度の技を行うのが「攻め」の戦略とされて、今後評価されるのであればそうする価値のあるルールになったのだと思いますし、前のように転んで順位を落としても四回転を試合に入れ続けるガッツが久しぶりに見たいです、怪我するかもしれないけど(苦笑)。この人の場合、技の成功失敗云々よりも怪我が怖いのですよ・・・。何気に大きな大会を怪我で欠場することが少なくない選手なので(笑えない)。

本当に、彼が望む道をそのまま進めたらいいなと願っています。色々な誘惑があるかと思いますが、一番やりたいことができて、それがファンが直接応援できるものであれば最高なのかな~、なんて。ですから、できれば人前に出ることをしていてほしいですね!スケートやダンスに限らず!

Askarose さんのコメント...

ROSAさま:

きっと今後いろんな人に「バンクーバーが今のルールだったら結果は違ってた!」って言われるのかと思うと憂鬱です・・・が、現実の結果は覆らないですからね、正々堂々としていましょうね(笑)。この競技では新採点が導入されてから芸術性が損なわれた、以前よりスポーツらしくなったなどと言われていますが、技の正確性を重視するルールになった途端に難易度の高い技のリスクが増えて、今度は技の進化が止まったなどと批判されていました。それを元に、さらなる改正が行われたので前よりはバランスが取れるものと期待しています。・・・でも、いざ試合が始まってみないと何もわからないのが現状です(苦笑)

DWTS、今月でシーズン10が終わってしまうんですよね~。本当に毎週楽しくて楽しくて、ライサイドにとっては毎週違う彼のパフォーマンスが見られてご褒美のような日々ですが、それももうすぐ終わるなんて・・・憂鬱です(涙)。次のオリンピックまで競技を続けるなら、それはそれでビックリですし、そのガッツに乾杯ですが、おっしゃる通りあの恵まれたスタイルをもっと生かせるものを今後もやってほしいですよね~。先週のタンゴみたいなゾクっとするパフォーマンスを、今後も何らかの形で見ていきたいです。苦手なラテン系ダンスもマスターして欲しいです、絶対かっこいいと思うので! プロに転向してからでもいいから、アイスダンサーになるのも悪くないかも!なんて思い始めたこの頃です(笑)

明日のチャチャは・・・個人的には結構イケそうな気がします。いえ、いつもの根拠のない予感ですが! ワルツも今度はどんなものになるか楽しみですね!

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