2010年5月2日日曜日

pennlive.com (2010/4/20)より

ライサチェックの少し古いインタビューですが、
ためになる言葉が幾つかあったのでその部分だけピックアップ。
元記事はこちらです。


Q: When you went into Vancouver, did you feel like you had a really good shot at this? What were you thinking when you went into the Olympics?

Q: あなたがバンクーバーへ行ったとき、今回は勝ち目があると感じましたか? オリンピックに行くときどのように思っていたのでしょう?

A: I was trying to block out gold-silver-bronze, first-second-third, results, score, everything and just think about my job, my physical test that I had to do on the ice. It was hard. It got harder and harder as the games got closer because every interview was whether I thought I could win the gold or what I had to do to win the gold. I was like, “It’s out of my control.” I could do my best on the ice and that’s it. I knew that I was trained and ready, and that I couldn’t have done one more run through or one more triple loop. I had done everything I could and I think that’s why I was so calm there and was really able to enjoy the experience. I gave it every ounce of myself that I possibly could have.

A: 僕は金・銀・銅だとか、1位・2位・3位だとか、結果、得点、全てを意識しないようにして、自分のやることと氷の上でやらなくてはならない体力テストのことだけを考えるようにしました。それは大変なことでした。試合が近づくにつれて、どんどん難しくなってきたのです。インタビューはすべて、僕が金メダルをとれるか、もしくは金メダルをとりに行かなくてはいけないと思うかといった内容でしたから。僕はこんな感じでした、『それは僕のコントロール外のことです』って。氷の上ではベストの演技ができたし、それが全てでした。僕は自分が練習してきて、準備できていたとわかっていました。そしてあの演技をもう一度実現したり、それにトリプルループをつけたりするということが出来ないということも。僕は自分ができることを全てやれました。だからこそ、僕があの場所で落ち着いていられて、そこでの経験を心から楽しむことができたのです。そのために僕が出来うる限りの全身全霊を注いだのですから。

Q: You did look very in control and calm during the event.

Q: あなたはこのイベントの間ずっと、とても自身を管理して、落ち着いているように見えました。

A: For me calm comes from preparation. Confidence comes from preparation. I gave a 150 percent every day. I saw people around me freaking out because they were nervous and anxious but they didn’t know what I was feeling. Deep down inside only I know and only my coach knows that I couldn’t have done anything more, and I think for any athlete that’s the truth. When you know you’re not ready, you’re scared to death to go out there. When you know you’re ready, you cannot wait for them to call your name. You know it’s going to be your moment, and you’re chomping at the bit to get out there and show everyone what you can do. That’s when you’re prepared and that’s when you can just relax and attack your performance.

A: 僕にとって落ち着きは(試合への)準備から来るものです。自信も準備から生じます。僕は毎日150パーセントをつぎ込んでいました。僕の周りの人たちが度を失っているのを見かけました。その人たちは緊張して心配していたのです。だけど彼らは僕がどう感じているのかわかっていなかったんですよ。心の奥底にいる自分と、僕のコーチだけが、僕はこれ以上何も手を尽くしようが無いとわかっていました。どんなアスリートにとっても、それが真実だと思うんです。自分が準備できていないってわかっていたら、そこ(試合)に行くのを死ぬほど怖がってしまいます。自分が準備できているとわかっているときは、自分の名前が呼ばれるのを待ちきれないものです。そういうときこそがその人の見せ場となるのです。そこへ出たくてうずうずして、自分ができる全てを見せるときなのです。準備ができていて、ただリラックスして自分の演技を開始できるのはまさにそういうときなんです。

Q: What’s the best thing that’s happened to you so far since you’ve added “gold medal winner” to your name?

Q: あなたの名前に『金メダリスト』と加えられてから、今までのところあなたに起こった出来事の中で最高のものは何でしょう?

A: Oh, so many cool things. [Attending] the academy awards and everything that went along with that whole crazy week in LA. That was the night after the Olympics so I was totally on cloud nine. That was great.

A: ああ、素晴らしいことがたくさんありましたよ! アカデミー賞への出席や、ロスでの凄まじい一週間全体で起こった出来事全てがそうでした。オリンピックの後の夜も、全体的に至福の状態でした。最高でしたよ!

One of my sponsors was Ralph Lauren and I got to go to New York and meet with Mr. Lauren himself and talk cars and sports and business. We were just instantly friends and he gave me a tour of the Madison Avenue office. That was amazing.

僕のスポンサーの一つにラルフ・ローレンがついていて、ニューヨークに行ってローレン氏に会って、車やスポーツ、ビジネスの話をしました。僕たちはすぐに友人になって、彼は僕をマディソン・アベニューのオフィスへ見学に連れて行ってくれたんです。すごい経験でした。

Going back to my high school in Illinois and hearing 4,000 people students in a gym cheering for me was extremely uplifting. Things have been so surreal. Being chased through the streets by paparazzi. There’s been crazy stuff along with it too but it’s all just surreal and I’m enjoying everything.

イリノイの僕の母校へ帰って、体育館で4000人の生徒達が僕に声援をくれるのを聞いたのは、非常に励みになりました。物事がとても非現実的になっています。通りでパパラッチに追いかけられたりね。それと同時に、まともじゃない出来事があるけれど、全てがただ非現実的なことで、僕は全部を楽しんでいるところです。

Q: So what’s it like being on “Dancing With the Stars?” A lot of people had you pegged as the front-runner. Did you find that daunting at all?

Q: 『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』に出演するのはどんな気分ですか? あなたを最有力候補として認めている人がたくさんいました。そもそも手ごわい事はありました?

A: They can say whatever they want, I have no dance experience at all. I knew it was going to be a challenge, but I was totally up for something new. I think the premise of the show is so extremely positive that I was excited to be offered to do it. I was actually signed on a month before the Olympics. But I just put it out of my mind and thought about the Olympics and then started training as soon as it was over. It’s a lot of work obviously but it’s so much fun and like I said, the show is so positive and I’m learning with every step I take. My partner is so great and so patient. She’s on the road with Smucker's Stars on Ice with me. We get about six hours of training in the morning and then I head over to the arena for the show. We have a busy schedule, but I’m glad she can be a part of my world, the skating world, with me.

A: 皆さんは自分の言いたいことを言えるでしょうが、僕には全然ダンスの経験がなかったのです。これは手ごわい挑戦になるだろうとわかっていました。ですが僕は完全に新しい何かを必要としていたんです。この番組の前提は極めてポジティブなものだと思っているので、(番組出演の)オファーを受けたことに興奮しました。実際、オリンピックの一ヶ月前に契約したんです。ですが気持ちの外へそれを押し出してオリンピックのことを考え、そして試合が終わってすぐに(ダンスの)トレーニングを始めました。明らかに大変なことですがとても楽しいし、前に言ったように、この番組はとてもポジティブなものです。僕は自分の踏む全てのステップで学んでいる最中なんですよ。僕のパートナーはとても素晴らしいし、我慢強い人です。彼女は僕と一緒にスムッカーズ・スターズ・オン・アイスの旅に同行してくれています。僕たちは朝に練習を約6時間使い、そのあと僕はショーのためにアリーナへ向かいます。僕たちは予定がびっしり詰まっていますが、彼女が僕の世界の一員として、スケートの世界に僕と一緒に来てくれたことを嬉しく思っています。


----------------------------------------------------


(以下、訳者からコメント)


オリンピック関係の記事に関しては食傷気味かと思いきや
時間が経つと、また違った言葉が出てくるもので
この人がどれだけオリンピックに人生を賭けていたのかというのが
とても伝わってくる内容でした。
DWTSについてはオリンピック前に出演が決まっていたとのこと(笑)
よくあの忙しい時期に出演契約したな、というのが本音ですが
オリンピック後は新しいものに挑戦したいという気持ちが
あってのことでしょうね・・・!


さて、近頃忙しくてインタビューを全文訳す時間がとれない状態なのですが
容赦なくライサチェックの記事が出回るというありがたい日々です。
内容が既出のもの、ツイッターなどでつぶやいているものもありますが
時には有益なものだったり、意外な情報が含まれています。
翻訳は私の勉強にもなりますし、ライサチェックの発言一つ一つが
彼のパーソナリティや考え方を示すものだと思いますので
時にはこうして、個人的に気になる部分、ためになった部分を
ピックアップしてご紹介したいと考えています。
取り上げた言葉について特にコメントや説明を書けないことも
あろうとは思いますが、どうぞお構いなく、暇なときにでも
目を通していただければと思います。よろしくお願いします。

0 件のコメント:

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...